2017年02月04日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘293 「噸」

27.1
kaiko293_1.JPG





枕崎駅。
鹿児島県。
撮影は1984年の大晦日。
kaiko293_2.JPG鹿児島交通の気動車、キハ102。
鹿児島交通の鉄道線はこの年3月に廃止。
なので撮影時はもう廃止後で、この車両も前後のレールが剥がされている。
kaiko293_3.JPGググると、その後解体されたようだ。

さて。
写真の「トン」の字は、準1級配当の「噸」ではなく、1級配当の「瓲」になってるが、そこは取り合えずスルー希望 ^^;

「瓲」以外の重量の単位、「瓩」(キログラム)とか「瓰」(デシグラム)とかも瓦を部首としていて、「噸」だけが異端に見えるが…

まず、漢字ペディア。
「噸」
トン。重量の単位。一〇〇〇(キログラム)。また、船舶の容量の単位。英語の音訳字。


「瓲」
トン。重量の単位。一〇〇〇(キログラム)。英語の音訳。


ふーん。
「噸」の方だけは船舶の容量の単位にも使われるってことかな?


次に大辞林
んー、特に使い分けは無いようだが。


三省堂ワードワイズ・ウェブより。
メートル法のトンとは異なる単位としてのトンには、それを表す「噸」が作られている

へー。
メートル法じゃない「トン」なんてのがあるんだ。
しかしなるほど、考えてみると準1級配当漢字でも「吋」(インチ)や「哩」(マイル)があるし、口へんはヤード・ポンド法の単位の漢字に使われるってことかな?


漢和辞典を見てみる。
いずれもメートル法とヤード・ポンド法両方の「トン」の字義を載せており、「瓲」との使い分けの記述は無い。
上記三省堂のページでは、この字は「中国製か日本製か、判断が難しい」とあるが、辞書では国字としたものが多く、熟語も皆無。
中国製だったとしても近代に作られたのだろう。


なのでまあ、噸でも瓲でも、あるいは「屯」でも、どれでもお好きなものをどうぞって感じだろうか。
実生活上は「t」でいいだろうし。
漢検の書き問題に出た場合にどう書くべきかは知らない。

posted by 並句郎 at 22:22|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2017年01月28日

読めますか?

毎日新聞の校閲グループが平日に出題している「読めますか?」
単純な読み問題が1日に1問。
その昨年分がまとめられていたのでご紹介。

漢検でおなじみの語もあれば、1級配当で、いや、準1級以下であっても難しい語もあって、なかなか歯ごたえがある。
語をクリックして回答すると、語の解説も読める。
駅名だとか、漢検では出題されなさそうな語もあるが。

一昨年までのまとめ(へのリンク)もあり、全体ではかなりの量。
一部、政治がらみの語の解説にバイアスがかかってるように思えるのは考え過ぎか?
まあ、そこは定評ある侮日新聞なのでね ^^
スルーで。

その「読めますか?」以外の「校閲記者ブログ」や「赤字ゲラから」なども面白いコンテンツ。
土日の暇つぶしにどうぞ。

posted by 並句郎 at 10:30| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2017年01月08日

漢熟検の過去問 2016年度第2回

漢熟検のサイトに、2016年度第2回の検定問題(と解答)が載っていた。

で、2級と1級の問題をやってみた。
結果、いずれも100点満点で、
 2級 94点
 1級 80点!
  (合格基準は80%程度の正解)

2級はまあまあ。

1級は…
なんだか異様に簡単だったぞ。
いや、まあ、もちろん、手も足も出ない部分もあったが、それにしても。
実際に受検してたら合格してたのかもしれない。



1級恒例の専門用語問題は、色に関する言葉の書き問題。

 はなだいろ
 えびいろ
 さんごいろ
 こはくいろ
 るりいろ
 すおう
 くちなしいろ
 えんじ
 ひそく
 まそお

5問正解できた。
つーか、いちいち「いろ」まで書かせなくてもいいんじゃない?
書くのめんどくさいよ ^^;



今回の合格率は、
 1級…50.0%(前回=42.8%、前々回=16.6%、前々々回=12.5%、前々々々回=21.4%)
 2級…31.2%(前回=35.0%、前々回=43.7%、前々々回=36.8%、前々々々回=61.9%)
1級は前回も高すぎだと思ったが、今回はさらに高い50%!
前々回までに合格してたかたには面白くない傾向だろうねぇ。
どしたんだろかね。

posted by 並句郎 at 19:39| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2017年01月02日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘292 「酉」

の年。
kaiko292.JPG


長崎鼻パーキングガーデン。
鹿児島県。
撮影は1984年。
ま、まあ、酉(鶏)の年であって、鳥の年ではないけれども。

フラミンゴは漢字ではどう書くのかね?
「紅鶴」か?
ググってみるとやっぱり「紅鶴」のようだ。
なーんだ。
もっと、こう、「一本足鶴」みたいな書き方は無いのかね ^^
試しにエキサイト翻訳でフラミンゴを中国語訳してみると「火烈鳥」と出た。
おー、リアル火の鳥か。


漢字ペディアによると「酉」の読みは、
 音読み=ユウ
 訓読み=とり・ひよみのとり


漢和辞典を見てみる。
「酉」は酒壺の象形とのことで、これを「とり」とするのは仮借だろうかね。
十二支は全部仮借かな?
すみません、思い付きで言ってみただけです ^^;

そんないい加減な弊ブログを今年もよろしくお願い致します。

posted by 並句郎 at 01:33|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2016年12月30日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘291 「湊」

駅。
kaiko291_1.jpg



青森県。
撮影は1981年。
この駅舎、35年前の撮影時でもそこそこ古びた感があるが、ググってみると改装はしているものの現役のようだ。
さらにググるとどうやら大正時代の開業時からの建物のようで、そこまで古くなると逆に残さざるを得なくなっちゃうのだろうかね。

kaiko291_2.jpg
駅舎の写真でははっきり見えないが、駅名標では「湊」の字体が違っている。
出来合いのフォントが幅を利かせる現在ではなかなか見られない、古き良き時代の味わいと言うか何と言うか…

それより駅名標の後ろに赤い字で何か書いてあるな。
202億損害賠償 白紙撤回 大湊青年部」かな?
一体何があったんだ。
ググったらこんな感じ
“スト権スト”か。
なんだか懐かしい響き。


漢字ペディアによると「湊」の読みは、
 音読み=ソウ
 訓読み=みなと・あつ(まる)


漢和辞典を見てみる。

音符「奏」の意味付けとして例えば漢語林では「両手を寄せて物をおしすすめるの意味」とし、さんずいと合わせて「水が寄ってくる所、みなとの意味を表す」とある。
「水が寄ってくる」ってのも意味不明だが、まあ舟が集まってくるってことなんだろう。

漢字源では[難読]として、「湊元(つもと)」「湊本(つもと)」が載っている。
姓か地名だろうかね。
この場合の「つ」は「津」に繋がるのだろうと想像する。


「みなと」と言えば現代日本では普通「港」だと思うが、「湊」との使い分けは?
漢字源の「港」の項に[類義]としてこうある。
津は、浅瀬の船着き場。湊は、水路の集中するみなと。

ふーん。
いや、だから、「港」は?
「港」の音符の「巷」には「あつまる」のような意味合いは無さそうなので、「湊」の方がより多くの舟が集まるってことだろうか?
規模としては 湊 > 港 、か?
してみると「大湊」ってのは取り分け大きなみなとってことか?
「小湊」っていう地名もあるが…

ま、まあ、その辺は勝手な想像。
ググってみるとこんな話が。
 Yahoo!知恵袋
 多摩から世界へ様
参考までに。

posted by 並句郎 at 15:56|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2016年11月01日

漢検 平成28年度第1回実施状況

漢検サイトより。

例によって一覧表に追加した。


今回の発表は遅かったな。
10月13日現在ってことになってる。
例年、第1回の発表は8月末~9月初めなのだが。
何かあったのだろうか。


準1級の合格率は 25.1%。
11年度第3回からの一覧表の中では22年度第2回の26.3%に次ぐ高い数字。
一体どうした何があった。

それに対して1級は5.2%。
一覧表の中では最も低い数字。
なんだなんだ何があった。

発表時期のズレもあるし、ホントに何かあったのかも知れない。
1級リピーター諸氏が何かの間違いで大挙して準1級を受検した、ってことかな?
それなら分からないでもないが… まさかね ^^;


グラフ28_1.GIF
1級・準1級・2級の合格率推移グラフ →→→
ここをクリックで拡大)


posted by 並句郎 at 21:35| 漢検 | 更新情報をチェックする

2016年10月05日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘290 「庇」

並んだ
kaiko290.JPG






函館の赤レンガ倉庫の「ひさし」。
撮影は1989年。
倉庫群のどの地点だったか、まるで記憶が無い。
ので、左のアーチ上の24という番号をストリートビューで探してみると…
ここだろうか。
現在は庇は全滅しているようだ。
庇があった方がカッコいい気もするが。



漢字ペディアによると「庇」の読みは、
 音読み=ヒ
 訓読み=かば(う)・ひさし

部首内画数は4。
つまり「比」は4画



漢和辞典を見てみる。

形声(漢字源では会意兼形声)文字で、例えば漢語林では、
音符の比は、ならび親しむの意味。广 ゲン は、屋根の象形。並び親しむ屋根の意味から、かばうの意味を表す
とある。
同じく漢語林で「广」の項の解字解説中には「建築物を示す文字の要素文字となる」とあるし、やはり「庇」は建築関係の「ひさし」が原義…
かと思いきや、漢字典や漢辞海では「ひさし」は国訓だとか日本語用法だとか書いてある。
だとすると、原義は「ひさし」だったものの、漢語では「かばう」などに乗っ取られて「ひさし」の字義が失われた、ということだろうか?
まさに庇を貸して母屋を取られた状態??

posted by 並句郎 at 19:06|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2016年10月03日

活字 その2

161003活字2.JPG以前「鯟」を買った店で、今度は「幌」を買ってきた。


なぜ「幌」なのか、といえば、札幌市民だから、というだけの、なんとも薄弱な理由 ^^;
だったら「札」でもいいわけだが、ざっくり見た範囲では「札」が見当たらなかったのと、「幌」の方が画数が多くてカッコいい!気がする!!
…という、ますます薄弱というか浅薄な理由 ^^;;;;;


この活字の字体、「巾」が「晃」の左下の払いの上に載っているのが特徴だろうか。
ちょっと探してみたが、PCに入っているフォント、漢和辞典、北海道新聞(の本文)など、身の周りにはそういう書体は無かった。
この活字がいつ作られどこで使われていたのかは皆目分からないが、昔の流行なのか、デザイナーの美意識なのか…

posted by 並句郎 at 16:15| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2016年09月21日

漢熟検の過去問 2016年度第1回

漢熟検のサイトに、2016年度第1回の検定問題(と解答)が載っていた。

で、2級と1級の問題をやってみた。
結果、いずれも100点満点で、
 2級 96点
 1級 59点
  (合格基準は80%程度の正解)

2級は過去最高タイ(3度目)。
1級はまあ、こんなもんか。


2級で間違えた4問のうち3問は正解してなきゃいけない問題だった。
残りの1問はことわざ問題で、知らない言葉だったので仕方無い。

1級でも正解できるはずだったのが10問ぐらいあった。
ちゃんと復習しておかないと… と、毎回言ってる気がするが。



1級恒例の専門用語問題は、身体や疾患に関する言葉の書き問題。

 ろっこつ
 ふくらはぎ
 かかと
 まつげ
 みぞおち
 みみたぶ
 またぐら
 がにまた
 こうとうがん
 しそうのうろう

8問正解できた。
漢字では書けないとしても言葉としては誰でも知ってるレベルで、易しかった印象。


今回の合格率は、
 1級…42.8%(前回=16.6%、前々回=12.5%、前々々回=21.4%)
 2級…35.0%(前回=43.7%、前々回=36.8%、前々々回=61.9%)
今回の1級、あまりに高すぎやしないかい?
どうしちゃったんだろかね。

posted by 並句郎 at 20:57| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2016年08月28日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘289 「吋」

3フィート6
kaiko289.jpg


3フィート6インチ。
釧網本線のどこか。
北海道。
撮影は1996年。

JRのほとんどの在来線の軌間(左右のレールの間隔)は3フィート6インチ(1067mm)。

フィートは漢字では「呎」で、これは漢検では準1級ではなく1級配当。
なんでだろね。
フィートよりインチの方が身近でよく使われたからなのか。
だとしてもそんな差をつけるほどではなかろうに、という気もしないでもないが、「呎」は国字だが「吋」は国字ではないようで、そこんとこの差なのだろうか。
まあいいや。


漢字ペディアによると「吋」の読みは、
 音読み=トウ・スン
 訓読み=インチ

国字ではないのでしっかりと音読みがある。

では元々の「吋」の字義は何なのか。
漢和辞典を見てみる。
漢字ペディアの意味解説2にもある通り、どうやら原義は「しかる」のようだ。
新選漢和には「「𠮟」の俗字」ともある。
字の成り立ちとしては会意(漢字源)だったり形声(漢語林)だったり。
会意だとしても「寸」の意味の解説は無い。
形声だとすると「寸」は「肘」の省略形とのこと。

で、手持ちのどの辞書にも熟語は一つも載っていない。
なのでまあ、漢検レベルでは「インチ」だけ覚えておけばいいんじゃないかな。

posted by 並句郎 at 18:00|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする