2017年06月11日

「漢字のおさらい」

170611.JPG自由国民社 おとなの楽習24
吉田誠夫 著
漢字のおさらい
(2012年2月9日 第1刷発行)


「はじめに」より。
「漢字のおさらい」とは…
漢字のもつ社会的・文化的な機能がどのように生まれたのか、その歴史や意味をもういちど確認する
とのこと。


目次。

・中国編
1 文字の起源
2 甲骨文と金文
3 書体の変遷
4 字典の編纂
5 六書
6 部首
7 則天文字
8 簡体字
9 増え続ける漢字

・日本編
1 日本人と漢字の出会い
2 万葉びとの漢字遊び
3 国字と国訓
4 常用漢字の改定
5 人名漢字
6 義務教育で習う漢字

・難読語編
1 難読語とは何か
2 難読漢字クイズ



特に日本編では万葉から一足飛びに常用漢字の話になったりして、丹念に歴史を追ったような内容ではない。
薄めの本だし、ですます調で、まさに“楽習”って感じで気楽に読める。

日本での漢字の歴史については類書を何冊か読んでいたので、個人的には中国編が面白かった。

まあ、例えば漢検でやっている漢字教育サポーター育成講座(≒漢字教育士講座(?))とやらに比べればその100分の1にも満たない内容だとは思うが、自分のようにサポーターとか漢字教育士を目指す気力も知力も財力も無い方にはいいかも ^^

posted by 並句郎 at 18:49|   図書館本各記事 | 更新情報をチェックする

2017年05月28日

活字 その3

170528_1.JPG以前、「鯟」「幌」を買った店で、今度は「港」を買ってきた。

なぜ「港」なのか、といえば、特別な理由は無い ^^;
まあ、「己」が「巳」になっている旧字体が気に入ったのと、あと、鯟や幌とは字だけでなく活字の形状が違っていたので。

170528_2.JPGまず、活字の[]についている溝、[ネッキ]が、鯟・幌は1本だが、港は3本。
170528_3.JPG
それと、[字面]の反対側の、[]の形状(太さ)が違う。

それぞれどちらが標準なのか少数派なのか、サンプルが少ないし知識も無いので分からないが。
(活字各部の[名称]については こちら(活版サテライト様)に拠りました)


170528_4.JPGそして、側面に「札幌」「黒田」の文字と、マルにKの印が入っている。
「札幌・黒田」について、「印刷」とか「活版」なども加えて軽くググってみたが、それらしいページは見当たらなかった。
昔の印刷屋なのか、活字のメーカーなのか、はたまた出版社なのか…

「はたまた」は漢字では「将又」か。
見たことあるような無いような…

posted by 並句郎 at 17:05| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2017年05月26日

「だから、その日本語では通じない」

170526.JPG青春出版社
田村秀行 著
だから、その日本語では通じない
(2005年5月15日 第1刷)


リンクさせていただいているブログ「再挑戦!漢字学習」で紹介されていた「日本語力の磨き方」(サブタイトル「漢検なんか受けるな!」)を読みたかったのだが、図書館に無かったので代わりに同じ著者のこの本を借りてきた。
こちらにはサブタイトルはついてないが、全10章のうちの第9章のタイトルが「バカの文章は「漢字」が多い」で、漢検批判もされている。

その第9章以外は、漢字とは特に関係無しに「通じない」・「通じる」日本語についての考察。
読んでて眠くなった。
それはまあ、どうしてもこの本を読みたかったわけではなく著者名だけで借りてきた自分の責任であって、著者が悪いわけではない。

それでも随所になるほどと思う部分はあった。
例えば、「見られる」→「見れる」のような「ら抜き言葉」には寛容である一方で、「コーヒー とか 飲もう」のような「とか」の使い方は怪しからん、なんてあたり、決して感情論ではなくちゃんとした理屈があって納得できた。
日本語を突き詰めて考えていけばそういうことなんだなーと思わせる、が…

しかし第9章での漢検批判には閉口した。
それまではおおむね穏やかな文章だったのに、その部分にくるといきなり攻撃的になる。
漢検に何かイヤな思い出でもあるんだろうかねー ^^
そこを全部引用したいところだが、そこそこ長いし著作権的にどうなのか、と思うのでやめておいてあげよう。
まあ一言で言えば的外れ。
四字熟語で言えば、牽強付会、全豹一斑、かな。
そんな四字熟語についても批判的で、そこだけちょっと引用すると、
四字熟語は「漢検の花」ですからね、それだけでどういう代物かわかるというものでしょう。」(P168)
と、まあ、なんでそこまで漢検を目の敵にするんだろかね。
やっぱり過去に何かが… ^^

その第9章さえ無ければ悪くない本だったのに。
もう1ヵ所だけ引用させてもらえば、126ページのこの部分。
《何を言ったか》よりも《誰が言ったか》で決まる場合が多い
ですよねー。
第9章みたいな書き方してちゃ、説得力ありませんよー。

posted by 並句郎 at 19:13|   図書館本各記事 | 更新情報をチェックする

2017年05月23日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘298 「綾」

川面の
kaiko298.JPG


釧路川。
北海道。
撮影は1994年。
赤いのは幣舞橋。
白いのはその欄干。
青は空。


漢字ペディアによると「綾」の読みは、
 音読み=リョウ・リン
 訓読み=あや


漢和辞典を見てみる。

音符「夌」の意味付けとしては、例えば漢字典では、「陵」に通じて「すじ目の意」とのこと。

が、同じ漢字典で「陵」を見ても「すじ目」のような字義は見当たらない。
そこで漢字源の「陵」の項を見ると、「夌」は「坴(土盛り)の略体+夂(あし)の会意文字で、足の筋肉にすじめを入れるほど力んで丘に登ること」とある。
で、「陵」は「山の背のすじめ、つまり稜線のこと」とも。
なるほど、稜線に通じると思えば「すじ目」も納得できる。

かと思えば漢語林の「綾」の項では「音符の夌は凌に通じ、盛りあがった氷の意味」だとしている。

いずれにしても「夌」は、すじ目のような模様のことなのだろう。
で、糸へんと併せて、そういう模様の入った絹地のこと。

「そういう模様」ってどういう模様だろうか、と、「綾」で画像をググってみると、まあ想像どおり ^^;
「綾 絹」でググってみても、よく分からん。


んで、絹地以外に、一般的に模様を指したり、「言葉の綾」のような使い方をするのは日本語用法のようだ。

posted by 並句郎 at 19:46|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2017年05月15日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘297 「爺」

駅。
kaiko297.JPG


とうや駅。
北海道。
撮影は1990年。
子供の頃、「洞爺」は「と゛うや」だとばかり思っていた。
ちなみに釧路の近くには「遠矢」駅もある。
そちらは「とおや」駅。
ローマ字では同じ綴りになるだろうか。
ちょっとググると、どちらも由来はアイヌ語の「ト(トー)=湖」+「ヤ=岸」で、湖岸のこと。
アイヌ語での正確な発音は知らないが、「トーヤ」に漢字を当てるなら「遠矢」の方がよほど自然だろう。
「洞爺」はなぜその字なのかね。
洞穴に暮らす爺さんでもいたのだろうか。


閑話休題。

漢字ペディアによると「爺」の読みは、
 音読み=ヤ
 訓読み=おやじ・じじ


漢和辞典を見てみる。

音符「耶」の意味付けを書いているものは無かった。

「耶」の部分が「邪」になっている字、「𤕓」が、「爺」の古字(漢字典)・異体字(漢辞海・漢字源)・同字(漢語林)などとして載っている。
古字がその「𤕓」だったとして、父親を指すのにさすがに「邪」じゃまずいだろうと「耶」にした、のかどうかは知らない。


っていうか、「爺」の第一義は父親なんだね。
なんとなく、祖父とか、親戚ではなくても一般的に(?)じいさんのことかと思ってたし、「親爺(おやじ)」と書いた時でも自分の父親ではなく近所のラーメン屋のおやじ、みたいなイメージだったが。
一部の辞書では、そういう “年寄りの男” 的な字義は日本語用法だとしている。

posted by 並句郎 at 20:30|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2017年04月23日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘296 「摺」

岬。
kaiko296.JPG





高知県。
撮影は1985年。
「足摺」という地名の由来については諸説あるようだ。

ちなみに「あしずり」で国語辞書を引くと、「じだんだを踏むこと」とのこと。
「あしずる」という動詞の形では見つからなかった。

漢和辞典を見ても「足摺」なんて熟語はほぼ無い。
わずかに新選漢和には載っていたが、「あしずり」と読み「じだんだをふむ」という日本語用法があるのみ。
なので「ソクショウ」とか読む漢語の熟語は無いようだ。
漢語にもしあるとすれば「足摺」ではなく「摺足」かと思ったが、それも見当たらない。


漢字ペディアによると「摺」の読みは、
 音読み=ショウ・ロウ
 訓読み=す(る)・たた(む)・ひだ・くじ(く)

音では「シュウ」と読みたくなるが「ショウ」または「ロウ」。
訓読みも色々。
なかなか厄介な字だ。


あらためて漢和辞典を見てみる。

音符「習」の意味付けについて、例えば漢語林では、
鳥が羽を重ね合わせるの意味」で、
手へんと合わせて「おりたたむの意味を表す」とのこと。

なるほど、原義は「たたむ・おりたたむ」などのようで、「する」というのは日本語用法とのこと。
なので例えば熟語「摺本」の語義も、漢語としては「折り本」だが、日本語としては「印刷した本」となる。

その「する」という字義は「トウ の誤用」(漢語林)とのことで、「搨」の字には漢語としても「する」という字義があるようだ。
「搨」は漢検では1級配当。

posted by 並句郎 at 19:39|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2017年04月11日

漢熟検の過去問 2016年度第3回

漢熟検のサイトに、2016年度第3回の検定問題(と解答)が載っていた。

で、2級と1級の問題をやってみた。
結果、いずれも100点満点で、
 2級 91点
 1級 80点!
  (合格基準は80%程度の正解)

2級はもう少し取りたかった。

1級は前回に引き続き簡単だった印象。


1級恒例の専門用語問題は、1月~12月の“異名”の書き問題。
最も一般的な、例えば、1月=睦月とか、12月=師走などは知ってるのだが、それ以外はさっぱり分からん。
10問中1問しか分からなかった。
にもかかわらず全体では80点と、合否のボーダーライン上。
ということは…
月の“異名”を知っているか否かで合否が決まるケースがかなりあろうかと思う。
それって、試験の質としてはちょっとどーなのか。
まあ、どんな試験にもそういう要素はあるとは思う。
例えば日本史の試験だったら、○○時代は出題されたが△△時代は出なかった、とか。
しかし漢字の試験ならばそうした偏りを避けることは容易なはずで、事実、漢検(R)ではこうした出題はされないだろう。
1級に合格したければあらゆる分野に精通しておけってことなのだろうか。

…などと、受検者でもないのに無知を棚に上げて噛み付いてもみっともないだけだが ^^;;;



今回の合格率は、
 1級…42.8%(前回=50.0%、前々回=42.8%、前々々回=16.6%、前々々々回=12.5%、前々々々々回=21.4%)
 2級…33.3%(前回=31.2%、前々回=35.0%、前々々回=43.7%、前々々々回=36.8%、前々々々々回=61.9%)
1級は前回が高すぎだったが、今回も高め。
40%台で落ち着くのだろうか。

posted by 並句郎 at 20:06| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2017年04月04日

ブログデザイン変更

いや、変更したくて変更したわけじゃない。
なんか、Seesaaが勝手に変更してくれちゃったので、せめてちょっと見やすく読みやすくなるようにちょこちょこ手を加えている。
もちろんSeesaaからちゃんと通知はあったが、めんどくさかったし、まあ何もしなくてもうまいこと現状維持してくれるかと思ったら甘かった ^^;

元のデザインに戻すつもり(と言うか気力)は無い。
タイトルとか背景なんかは思いっきりシンプルにしたった。
自分の環境ではほぼこれでいいかな、と思ってるが、ご覧いただいてる皆様にはどう見えているのやら。
見づらかったらごめんなさいです。

posted by 並句郎 at 04:09| 雑事 | 更新情報をチェックする

2017年03月30日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘295 「鋤」

のマーク。
kaiko295.jpg





別府鉄道の機関車についている、別府鉄道の社章。
土山駅。兵庫県。
撮影は1981年。
別府鉄道の、と言うより、親会社の多木化学の社章だけどね。
「社章の由来」に「太古創農の時代に田畑を耕すために使用されたスキを図案化したものです。」とある。
肥料会社なので鋤、は分かるが、鋤ってこんな形だっけ?
日本大百科全書を見ると、普通の鋤じゃなくて「踏鋤」ってやつなのかも。


漢字ペディアによると「鋤」の読みは、
 音読み=ジョ・ショ
 訓読み=すき・す(く)


音符「助」の意味付けとして、例えば漢語林では「たすけるの意味」で、「金」と合わせて「苗の生長を助ける器具、すきの意味を表す」とのこと。

posted by 並句郎 at 22:29|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2017年03月27日

ふぉん・しいほるとの曾孫

吉村昭さんの「ふぉん・しいほるとの娘」を読んだ。
古本屋で買ったのだが、内容に関係する新聞の切り抜きが挟まっていた。

170327しいほると1.JPG
シーボルトの曾孫さんが100歳を迎えた、という朝日新聞の記事。
まあ、それだけなのだが、古いものだし興味のある人もいるかも知れないので載せる。

残念ながら130歳までは届かなかったと思われるが、いつ亡くなったのか、ちょっとググっても分からなかった。
ご冥福をお祈りいたします。
万が一ご存命だったら申し訳ありません!


170327しいほると2.JPG
もう一つ。
これは何新聞か分からない。



さて。
こんな風に、古本を買うと何かが挟まっていることがたまにある。
しおりとか、レシートとか、メモとか。
名刺が挟まっていた時にはオイオイと思った ^^
いつかは紙幣を見つけたいものだ、が、それって法的にはどうなんだろ?
もらっちゃっていいのかね?
元の所有者が、紙幣が挟まっているのを承知の上で古本屋に売り、古本屋もそれを承知の上で販売した、と、勝手に解釈させてもらおうか。
だってそうじゃないと、じゃあこの新聞の切り抜きなんかも警察屋さんに届けなさいってことになっちゃうじゃん???



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posted by 並句郎 at 19:33| 雑事 | 更新情報をチェックする