2020年08月03日

無差別級漢字 今昔写真館 048 「出」

没注意。
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札幌市。
撮影は昨年2月。
一昨年7月の出没情報を昨年2月までも掲出する必要があったのかどうか、そしてこの掲示が今もあるのかどうかは知らない。
それよりもこの場所。
広い公園の端ではあるが、写真右側のようにすぐ隣は丸っきりの住宅地。
親戚のマンションから徒歩1分!
怖い…
今年も先月あたりには、この地点ではないが熊の出没が何件か報じられていた。
自分は遭遇したことは無いが…


漢字ペディアによると「出」は漢検10級配当。部首は「凵」。
読みは、
 音読み=シュツ・スイ
 訓読み=で(る)・だ(す)・(表外)いだ(す)・い(づ)
[なりたち]は、
象形。足(★)が、囲いから外にでるさまにかたどり、「でる」「だす」意を表す。


上の(★)は、甲骨文字の「足」。
「出」は要するに上半分が足で、下半分が凵、とのこと。


部首は「凵」か。
何これ。
漢和辞典を見てみると、名称は「かんにょう」が一番人気で、次いで「うけばこ」。
「うけばこ」ってのは聞いたことあるな。
しかし「かんにょう」?
「繞(にょう)」なの?これ??
繞といえば「辶」とか「廴」とか、文字の左側から下にかけてのものかと思ってたが。
一応Wikipediaを見てみると、繞とはやはり「(漢字の)左から下にかけて置かれるもの」とあり、かんにょうについては「繞の形をしていないが、便宜上繞扱いされる。脚に見做される場合もある」とある。
んー、そうだね、「脚」でもなさそうだけどね。
かといって「繞」ってのも納得いかないな。
「構え」かな、とも思うが、ちと違うか。
少数派だが辞書によっては、かんにょうの他に「かんがまえ」とも書いているものもあるが…
角川漢和のみ「したばこ」ともあった。
まあ分かりやすさも加味して「うけばこ」がいいかね。

あ、漢字ペディアでは「うけばこ・かんがまえ」となっている。
漢検では部首名を答える問題は出ない、よね?
だったらまあ何でもいいか。

あ、で、「かんにょう」とか言った場合の「かん」ってのは「凵」の字の音から来てるようだが、その「凵」は例えば漢語林では「文字として実際に用いられた例はなく、部首としても特定の意味を持たない」とのこと。


「出」じゃなくて「凵」の話になってしまった。
辞書を見ても「出」にびっくりするような字義などは見当たらなかったのでね。
熊が出たらびっくりするけどね ^^;

posted by 並句郎 at 22:39|   写真館各記事 | 更新情報をチェックする

2020年07月26日

無差別級漢字 今昔写真館 047 「踊」

り字。
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踊り字「ゝ」を使った「すゝきの」表記のバス停。
札幌市。
撮影は昨年。
すすきのでクラスターとか。
自分はすすきので遊ぶことは無いが通ることはよくある。
通り過ぎるだけでもなんか気持ち悪いぞ。
もうそろそろ、やめにしませんかコロナさん。


この地名の表記については「すすきの」を一番よく見る気がする。
ついで「ススキノ」「薄野」の順だろうか。
ためしにググってみると…
「すすきの」 約 17,500,000 件
「ススキノ」 約 2,000,000 件
「薄野」 約 524,000 件
「すゝきの」 約 4,770 件

ちなみに…
「すすき野」 約 292,000 件
「すすき野 札幌」 約 54,400 件
「すすき野」なら横浜なんだろうね。


当の道南バスのページ(一例:pdf)でも「すすきの」表記だし、なぜこのバス停が「すゝきの」なのかは分からない。
住居表示で定められているわけではないし、まあどうでもいいんだけれども。



あ、で、「踊」ね。
漢字ペディアによると「踊」は漢検4級配当。部首は「𧾷」。
読みは、
 音読み=ヨウ
 訓読み=おど(る)・おど(り)
[なりたち]は、
形声。足と、音符甬(ヨウ)とから成る。とびあがる意を表す。転じて、「おどる」意に用いる。



漢和辞典を見てみる。

音符「甬」の意味付けについては辞書によって違うが、例えば漢語林では「用に通じ、もちあげるの意味」で、足と合わせて「足をもちあげておどるの意味を表す」とのこと。


また「踊」には、どの辞書にも「足きりの刑に処せられた者がはく履物(漢語林)」のような字義が載っている。
さらに熟語「踊貴 ヨウキ」があり、語義は「物価があがる」のほかに「足きりの刑に処せられた者のはく履物の値が高くなる。刑罰の多いのをそしったことば。(漢語林)」とのこと。

そういう字義も熟語「踊貴」も漢字ペディアには無いので漢検では出題されないかもしれないが、意外な意味があるものだ。

ところで「足きりの刑に処せられた者のはく履物」って、どんなん??

posted by 並句郎 at 17:40|   写真館各記事 | 更新情報をチェックする

2020年07月12日

無差別級漢字 今昔写真館 046 「代」

鉄道 行。
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三江線の代行バス。
浜原駅前。
島根県。
撮影は1985年。
以前にも書いた、1985年7月12日の写真。
そのあたりの日付でググってみても大雨や災害の記事などは引っ掛からないので、三江線が不通にはなったものの、まあその程度で大した被害も無かったのかと思う。
が、このところの各地の雨はひどいね。
鉄道代行バスの運行もままならないようで。
道路被害も大きいんだろうし、なんとも…



漢字ペディアによると「代」は漢検8級配当。部首は「亻」。
読みは、
 音読み=ダイ・タイ
 訓読み=か(わる)・か(える)・よ・しろ
[なりたち]は、
形声。人と、音符弋(ヨク)→(タイ)とから成る。かわりの人、ひいて「かわる」意を表す。


音符弋(ヨク)→(タイ)」ってのが分からんな。
変化しすぎじゃない?

漢和辞典を見てみる。
…が、その音符の音や意味づけについて、あまりすっきりした解説は見当たらない。
新選漢和には「弋は、今の音は「ヨク」であるが、昔は「タイ」と通じたといわれる。」なんて書いてあるが…
“昔”っていつ?
“通じた”って何?
“いわれる”ってそんなあやふやな! ^^;
ならば、と、同じ新選漢和で「弋」の項を見てみても音は「ヨク」とあるのみで、「タイ」なんて一言も出てこない。


まあそんなことはどうでもいい。
とにかく雨が止んで、せめて取りあえずは鉄道代行バスが走れるようになりますように。

posted by 並句郎 at 15:01|   写真館各記事 | 更新情報をチェックする

2020年07月05日

無差別級漢字 今昔写真館 045 「湯」

前駅。
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ゆのまえ駅。
熊本県。
撮影は1984年。
当時は国鉄、現在は第三セクターくま川鉄道の、湯前線の終着駅。
所在は湯前町。

大変な雨だったようで、まずはお見舞い申し上げます。

球磨川に架かる、くま川鉄道の橋梁も流されたらしい。
人吉(人吉温泉)駅に繋がる、路線全体で見てほとんど根元の地点。
これが無くなってしまっては…
ググってみると、大正生まれで文化財に指定されるほどの古い橋。
ならばこの機会に架け換えてしまえ! なんてな勢いで復旧するだけの体力が会社にあるとは思えないし、自治体としてもどうなんだろうか。
前エントリの日田彦山線といい、被災して復旧できずに廃線、というパターンがこのところ多い気がするが…
肥薩線の方もどうなんだろ。
厳しいねぇ。



漢字ペディアによると「湯」は漢検8級配当。部首は「氵」。
読みは、
 音読み=トウ・(表外)ショウ
 訓読み=ゆ
[なりたち]は、
形声。水と、音符昜(ヤウ)→(タウ)とから成る。「ゆ」の意を表す。


「ショウ」という読みは知らないな。
上記漢字ペディアにも用例は見当たらない。


漢和辞典を見てみる。
以下全て漢語林より。

音符「昜」の意味付けとしては「のびあがる」で、さんずいと合わせて「水が自由におどりあがる、ゆの意味を表す」とのこと。

で、「ショウ」という読みでの字義は「水のさかんに流れるさま」とある。
んで、熟語「湯湯(ショウショウ)」が載っており、語義としては…
1)「水のさかんに流れるさま。
2)「水のさかんなさま。大水のさま。
…などとある。

「さかんに流れる」にも限度ってものが…
まさに「大水」になってしまった。


なお「湯前」の由来については、一例として熊本県のサイト内のこんなページによると、
町名の由来は詳らかでないが、隣村に水上村湯山地区(温泉が湧出)があり、その地区の前に位置することから湯山の前、湯前と呼ばれるようになったとの説もある。
…とのこと。

posted by 並句郎 at 19:53|   写真館各記事 | 更新情報をチェックする

2020年06月21日

無差別級漢字 今昔写真館 044 「添」

田駅。
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そえだ駅。
福岡県。
撮影は1982年。
日田彦山線の途中駅だが、3年前の豪雨災害でこの駅より南側が現在不通になっていて、鉄道としてはこのまま廃止になるっぽい。

以下、無知な他所者の無責任な感想。

その廃止見込み区間、改めて地図を見てみると、よくまあこんな路線をひいたもんだな、と。
やっぱ炭鉱があったからかね。
その炭鉱が無くなってしまえば、残る存在価値は…
観光路線としては弱いし、北九州と日田との短絡か?
日田もそれほどの大都市でもないしなぁ。
県境もまたぐし、被災前でも2時間に1本の普通列車が上下してただけ、とあっては、もうね。

ところで、日田にも彦山にも行かなくなり、添田が終点となるであろう残りの区間、路線名はどうなるのか。
「广止反対」の訴えも虚しく1985年に廃止された“添田線”の復活か! ^^



漢字ペディアによると「添」は漢検4級配当。部首は「氵」。
読みは、
 音読み=テン
 訓読み=そ(える)・そ(う)
[なりたち]は、
形声。水と、音符忝(テム)とから成る。もと、沾(テム)の俗字であるが、特に「そえる」意に用いる。


「沾」は知らない字だな。
漢字ペディアによると漢検1級配当で、意味・読みは「うるおう・うるおす」。

漢和辞典を見るとなるほど、「添」は「沾」の俗字と書いたもの(漢字典)や、「添」は「沾」に通じ… と書いたもの(現代漢和)がある。


また、つくり「忝」の1画目を「ノ」ではなく「一」として上部を「天」のようにした字が本字、という記述もちらほら。

その「忝」の字を漢和辞典で見ると、例えば漢字典では「㣺(心)と、音を表す天テン(夭は誤った形)とから成る。」とあるので、「添」もつくりの1画目は「一」にすべき、なのかどうなのか。
漢検の採点でどうなるのかは知らない。

一方で漢語林の「忝」の項では「天を音符とするのは無理である。」なんて書いてあって、形声ではなく会意文字とされていたり。

もうなんだかよく分からない。

あ、「忝」も漢字ペディアによると漢検1級配当。

posted by 並句郎 at 17:46|   写真館各記事 | 更新情報をチェックする

2020年05月24日

無差別級漢字 今昔写真館 043 「惚」

れたっ。
konjaku043.JPG






札幌の、ススキノ十字街ビル。
撮影は2018年。
「ラフィラ」が17日に閉店した。
ビルは建て替えられるとのこと。
100均と本屋ぐらいしか利用したことは無かったが、見慣れたビルが無くなるとなれば寂しさもある。
すすきのの一等地だし、建て替え後もまたこういう広告が掲げられるような感じになるのだろうか。
向かいのニッカおじさんのような名物ができたら面白いね。


漢字ペディアによると「惚」は漢検準1級配当。部首は「忄」。
読みは、
 音読み=コツ
 訓読み=ほ(れる)・ぼ(ける)・ほう(ける)・とぼ(ける)
[なりたち]は、
会意形声。心と、忽(コツ)(ぼんやりする)から成る。


「惚ける」を読め、と言われたら答えに迷うね。
「ぼ(ける)」・「ほう(ける)」・「とぼ(ける)」、微妙に意味が違う気がするし、文脈から判断するしか…
漢検での出題実績はあるのだろうか。

「のろ(ける)」とも読めそうだが、「のろける」という言葉は漢字ペディアに載っていなかった。
ネット上の他の国語辞典を見ると「のろける」は「惚気る」と書かれるようなので、「惚ける」=「のろける」は無いのかな?


漢和辞典を見てみる。

漢字源の[解字]より。
コツとは(中略)ぼんやりすること。のち「たちまち」の意の副詞となったため、惚が忽の原義をあらわすようになった。

…とのことで、「惚」の原義は「ぼんやり」「うっとり」「ほのか」あたり。
「ほれる」というのは国訓とのこと。
漢語林では「ぼける」「とぼける」も国訓となっている。
その感じだと「ほうける」も国訓かね。

posted by 並句郎 at 20:57|   写真館各記事 | 更新情報をチェックする

2020年05月09日

無差別級漢字 今昔写真館 042 「皐」

橋。
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川崎市。
撮影は昨年の5月…ではなく3月 ^^;
交差点名としては「皐橋」のようだが、写真のように歩道橋名のほか、バス停名や店名など多くの場合「さつき橋」と書かれる。
「皐」が当用漢字~常用漢字ではないせいか?
でも平仮名にしちゃうと「皐」なのか「皐月」なのか「五月」なのか、はたまた「早月」とかヘタすりゃ「札木」とかかも?
…なんて分からなくなる。
なので「皐橋」の表記が広まってくれると嬉しい。

…が、本当はもともと「さつき橋」で、誰かが勝手に「皐」の字を当てた可能性もあったりするかも???



漢字ペディアによると「皐」は漢検準1級配当。部首は「白」。
読みは、
 音読み=コウ
 訓読み=さわ・さつき
[なりたち]は、
会意。白と、夲(とう)(すすむ。皐下部.GIFは変わった形)とから成る。白光が放出するさまにより、しろい意を表す。「皞(カウ)」の原字。借りて、魂呼(たまよ)びの声の意に用いる。


この一字で「さつき」ということは、「皐月」の「さつき」は熟字訓なのかな?

「夲」は漢検1級配当の字。(漢字ペディア



漢和辞典を見てみる。

訓読みの「さわ」というのは「沢」のようだ。
そういえば「九皐鳴鶴(きゅうこうのめいかく)」という四字熟語があったな。
あれの「皐」が「沢」か。
「九皐鳴鶴」は漢検の四字熟語辞典に載っていたはずだと思うのだが、何故か漢字ペディアには無いな。
なので四字熟語辞典ONLINE様をご参考に。


字の成り立ちについては上記漢字ペディアと似たような記述が多い中で、漢語林だけは…
象形。白い頭骨と四足の獣の、死体の象形から、しろくかがやくの意味を表す。
…と。
んー、なんだそりゃ。
しかし「皐比(コウヒ)」という熟語があって、虎の皮の意だと。
すると“四足の獣”というのは虎のことなのか?
いや、虎の皮は白くはないから違うか。
いや、でも、白い虎もいるしなぁ。
「白虎」ってのもあるし。
どうなんだろ??

posted by 並句郎 at 20:59|   写真館各記事 | 更新情報をチェックする

2020年04月18日

無差別級漢字 今昔写真館 041 「廃」

止に反対しよう。
konjaku041.JPG


旧国鉄・室木駅。
福岡県。
撮影は1982年。
北海道の札沼線の一部が突然廃止に…
…なったわけではなく、最終運行となった。
手続き上・書類上の“廃止日”を動かすのは色々面倒なんだろう。
なので廃止日は従来発表通りの5月7日のまま、昨日の4月17日が最終運行という形。
しかしまあこんな形でおしまいになるとは…
コロナおそるべし。

あ、写真の室木駅・室木線は、廃止反対運動もむなしく1985年4月1日に廃止。
3月31日が最終運行だったものと思われる。



漢字ペディアによると「廃」は漢検準2級配当。部首は「广」。
読みは、
 音読み=ハイ
 訓読み=すた(れる)・すた(る)・(表外)や(める)
[なりたち]は、
旧字は、形声。广と、音符發(ハツ)→(ハイ)とから成る。こわれた家、ひいて「すたれる」意を表す。常用漢字は省略形による。


準2級配当か。
意外と高いね。

旧字「廢」の音符「發」の意味付けとして、例えば漢語林では「敝」に通じて「やぶれるの意味」で、「广」と合わせて「こわれた家の意味から、すたれるの意味を表す」…とのこと。

また漢字源では「發」は「ぱんと弓をはじくこと」で、「廢」は「家がぱんとはじけて二つに割れてくずれること」…とある。
どんな状況??
雷でも落ちたのかな ^^;


しかし「發・発」の字義を考えると、廃止どころか新規発足!出発進行!みたいなイメージだけどね。
それが「すたれる」意味になるのは、暗に盛者必衰の戒めが込められて… は多分いないだろうけれども。


それより何より。
そもそも写真の「广」は「廃」と読んでいいのだろうかね?
文意としても時期的にも「廃」でしかありえないのは分かるが、このくらい普通にちゃんと書けばいいのに。
アレは何て言うのか、「ゲバ字」かな?
こんなやつ。
アレに通じるものを感じてしまう。

posted by 並句郎 at 22:31|   写真館各記事 | 更新情報をチェックする

2020年04月09日

無差別級漢字 今昔写真館 040 「桜」

白い
konjaku040.JPG


相模原市。
撮影は昨年4月。
関東の桜はもう終わってるよね。
札幌はいつ頃かな、と思って開花予想日をググると、花見客が集中するとマズいので発表しません、てなサイトがあったり。
そこまでするかー。
なんだかねー。


漢字ペディアによると「桜」は漢検6級配当。部首は「木」。
読みは、
 音読み=オウ
 訓読み=さくら
[なりたち]は、
旧字は、形声。木と、音符嬰(エイ)→(アウ)とから成る。木の名。日本では、「さくら」の意に用いる。教育用漢字は省略形による。


「旧字」ってのはもちろん「櫻」。
その音符の「嬰」について例えば漢字典では「首かざりの意」とし、木へんと合わせて「首かざりの玉のような果実のなる木、桜桃の意を表す
…とのこと。

なので元々の字義としては桜桃で、上記[なりたち]にある通り、サクラとするのは日本語用法のようだ。

その「桜桃」ってのは何か。
一般的にはサクランボだと思うが、
ユスラウメ?
シナミザクラ?
セイヨウミザクラ?
なんかググると色々出てくる。
まあ、サクラだって1種類じゃないしね。
植物学者でもない身としては、サクランボっぽいやつ、ぐらいの理解で許してください ^^;

posted by 並句郎 at 19:53|   写真館各記事 | 更新情報をチェックする

2020年03月30日

無差別級漢字 今昔写真館 039 「志」

吉岡 田町。
konjaku039.JPG




宮城交通の、よしおかしたまちバス停。
宮城県。
撮影は1991年。
残念ながら「志村町」ではない。
ドリフで一番若かったのに…
一番若くても70歳か。
自分もトシを取るわけだ。


漢字ペディアによると「志」は漢検6級配当。部首は「心」。
読みは、
 音読み=シ
 訓読み=こころざ(す)・こころざし・(表外)しる(す)
[なりたち]は、
形声。心と、音符止(シ)(士は変わった形)とから成る。きもち・かんがえの意を表す。


訓読み「しるす」は知らなかったかも。
上記漢字ペディアでは「しるす」意の熟語例として「地志」とある。
そうか、三国志とかもそうかな。
でも「志す」とあればどうしたって「こころざす」って読んじゃうよねぇ。
「書き志す」ならまあ「しるす」と読めるかな。


で、なりたち。
上部の「士」部分について。

あれ?
「止」なのか?
「之」だと記憶していたが…
漢和辞典を見てみる。
手持ちの漢和辞典(ここを参照)では全て「之」説。
(現代漢和では「㞢」としているが、この字は「之」の異体字(参考))
漢字ペディアの[なりたち]は角川新字源によるようだが、「止」でいいんですか角川さん?

しかし…(以下全て漢字典より)
「之」の項の[解字]にはこうある。
象形。もと、足跡の形で、「ゆく」意と、とまる意とを表したが、前者には一線を加えて、後者(止)と区別する。
その加えられた一線というのが、「㞢」の字の下線のようだ。

つまり、元々の足跡形そのままからできたのが「止」、
それに一線を加えてできたのが「㞢・之」。
「シ」という音が同じなのも道理、なのかな?

さらに部首としての「止」の解説の中にはこうある。
「寺・志」などの「土」や「士」は「止」の変化した形である。
え~~~、「志」の項では「之」って書いてるじゃないですかー ^^;
まあ「之」も元は「止」(の原形)に一線を加え(て変化し)たものだし、間違いではないのかな??


とにかく。
「志」の上部は多数決で「之」だが、「之」と「止」は親戚なので「止」でもあながち間違いではない、かも。


殿のおかげで勉強になりました。
ご冥福をお祈りします。

posted by 並句郎 at 22:21|   写真館各記事 | 更新情報をチェックする