2017年06月28日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘300 「幌」

平橋。
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ほろひらばし。
札幌市。
撮影は1997年。
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「幌」は札幌の幌。
「平」は豊平の平。
昭和2年の初代架橋当時、札幌と、対岸の豊平町(現在は札幌市豊平区など)を結んでいたことからの命名。
アーチ部分は階段になっており、冬季以外は登ることができる。


漢字ペディアによると「幌」の読みは、
 音読み=コウ
 訓読み=ほろ


音読みの「コウ」は一般にはあまり馴染みが無い気がするが、札幌では「幌南(コウナン)」とか「幌東(コウトウ)」とかの形で病院やら学校やらの名称に使われているので違和感は無い。

漢和辞典を見ると、一人前の熟語扱いにはされていないが、「幌」の解説文中に「幌子(コウシ)」という語が出てくる。
意味は、例えば漢字典によると「居酒屋などの看板の旗」とのこと。
居酒屋の旗?
見たこと無いなーと思って画像をググってみると
中国のもののようだ。


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さてこの「漢検準1級配当漢字 懷古寫眞舘」。
今回の300回を節目に、更新を終了します。
準1級配当漢字は、開館当初で1,013字、現在はおそらく850字。(参照)
なのでまだまだネタにしてない漢字はありますが、使える写真がもう無くなってきました。
「風が吹けば桶屋が儲かる」式にこじつけていけば、どんな字でも写真でも使えなくはないけれども…

そのうち今度は「無差別級漢字 今昔写真館」とでもして、配当級にも写真の新旧にもこだわらない形で始めようかと考えています。

posted by 並句郎 at 23:11|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2017年06月16日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘299 「鞠」

内駅。
kaiko299.jpg


しゅまりない駅。
北海道。
撮影は1991年。
「朱鞠内」はもちろんアイヌ語への当て字だろうが、いい字を当ててもらったね。
「シュマリナイ」の由来をWikipediaの「朱鞠内駅」で見ると、
アイヌ語の「シュマリ・ナイ」(狐の川)、或いは「シュマ・リ・ナイ」(石が高い川)など、由来には諸説ある。
…とのこと。



漢字ペディアによると「鞠」の読みは、
 音読み=キク
 訓読み=まり・やしな(う)・かが(む)・とりしら(べる)

「やしな(う)」・「かが(む)」なんてのは記憶の片隅にも無いな。


漢和辞典を見てみる。

形声文字としている辞書が多いが、漢字源では会意兼形声とされ、音符「匊」の意味付けとして、
「米+勹(つつむ)」からなる会意文字で、米つぶをつつんでぐっとまるめることを示す
…とのこと。

漢字源では字義解説でも…
「やしなう」については「からだをかがめて、保育する
「かがむ」については「からだをまるくかがめる
などとあるし、各字義で「つつむ」「まるめる」といったあたりの概念を共有しているのだろうか。


」や「」が俗字とか異体字などとされている。
「毱」は漢字ペディアに無いが、「毬」は1級配当で漢和辞典にもしっかり載っている。
それを“俗字”なんて言っちゃっていいのかね??

ともかく、革製のまりなら「鞠」、毛製なら「毬(または毱)」でいいかな。
…って、以前にも書いた気がする。

posted by 並句郎 at 20:24|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2017年05月23日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘298 「綾」

川面の
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釧路川。
北海道。
撮影は1994年。
赤いのは幣舞橋。
白いのはその欄干。
青は空。


漢字ペディアによると「綾」の読みは、
 音読み=リョウ・リン
 訓読み=あや


漢和辞典を見てみる。

音符「夌」の意味付けとしては、例えば漢字典では、「陵」に通じて「すじ目の意」とのこと。

が、同じ漢字典で「陵」を見ても「すじ目」のような字義は見当たらない。
そこで漢字源の「陵」の項を見ると、「夌」は「坴(土盛り)の略体+夂(あし)の会意文字で、足の筋肉にすじめを入れるほど力んで丘に登ること」とある。
で、「陵」は「山の背のすじめ、つまり稜線のこと」とも。
なるほど、稜線に通じると思えば「すじ目」も納得できる。

かと思えば漢語林の「綾」の項では「音符の夌は凌に通じ、盛りあがった氷の意味」だとしている。

いずれにしても「夌」は、すじ目のような模様のことなのだろう。
で、糸へんと併せて、そういう模様の入った絹地のこと。

「そういう模様」ってどういう模様だろうか、と、「綾」で画像をググってみると、まあ想像どおり ^^;
「綾 絹」でググってみても、よく分からん。


んで、絹地以外に、一般的に模様を指したり、「言葉の綾」のような使い方をするのは日本語用法のようだ。

posted by 並句郎 at 19:46|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2017年05月15日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘297 「爺」

駅。
kaiko297.JPG


とうや駅。
北海道。
撮影は1990年。
子供の頃、「洞爺」は「と゛うや」だとばかり思っていた。
ちなみに釧路の近くには「遠矢」駅もある。
そちらは「とおや」駅。
ローマ字では同じ綴りになるだろうか。
ちょっとググると、どちらも由来はアイヌ語の「ト(トー)=湖」+「ヤ=岸」で、湖岸のこと。
アイヌ語での正確な発音は知らないが、「トーヤ」に漢字を当てるなら「遠矢」の方がよほど自然だろう。
「洞爺」はなぜその字なのかね。
洞穴に暮らす爺さんでもいたのだろうか。


閑話休題。

漢字ペディアによると「爺」の読みは、
 音読み=ヤ
 訓読み=おやじ・じじ


漢和辞典を見てみる。

音符「耶」の意味付けを書いているものは無かった。

「耶」の部分が「邪」になっている字、「𤕓」が、「爺」の古字(漢字典)・異体字(漢辞海・漢字源)・同字(漢語林)などとして載っている。
古字がその「𤕓」だったとして、父親を指すのにさすがに「邪」じゃまずいだろうと「耶」にした、のかどうかは知らない。


っていうか、「爺」の第一義は父親なんだね。
なんとなく、祖父とか、親戚ではなくても一般的に(?)じいさんのことかと思ってたし、「親爺(おやじ)」と書いた時でも自分の父親ではなく近所のラーメン屋のおやじ、みたいなイメージだったが。
一部の辞書では、そういう “年寄りの男” 的な字義は日本語用法だとしている。

posted by 並句郎 at 20:30|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2017年04月23日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘296 「摺」

岬。
kaiko296.JPG





高知県。
撮影は1985年。
「足摺」という地名の由来については諸説あるようだ。

ちなみに「あしずり」で国語辞書を引くと、「じだんだを踏むこと」とのこと。
「あしずる」という動詞の形では見つからなかった。

漢和辞典を見ても「足摺」なんて熟語はほぼ無い。
わずかに新選漢和には載っていたが、「あしずり」と読み「じだんだをふむ」という日本語用法があるのみ。
なので「ソクショウ」とか読む漢語の熟語は無いようだ。
漢語にもしあるとすれば「足摺」ではなく「摺足」かと思ったが、それも見当たらない。


漢字ペディアによると「摺」の読みは、
 音読み=ショウ・ロウ
 訓読み=す(る)・たた(む)・ひだ・くじ(く)

音では「シュウ」と読みたくなるが「ショウ」または「ロウ」。
訓読みも色々。
なかなか厄介な字だ。


あらためて漢和辞典を見てみる。

音符「習」の意味付けについて、例えば漢語林では、
鳥が羽を重ね合わせるの意味」で、
手へんと合わせて「おりたたむの意味を表す」とのこと。

なるほど、原義は「たたむ・おりたたむ」などのようで、「する」というのは日本語用法とのこと。
なので例えば熟語「摺本」の語義も、漢語としては「折り本」だが、日本語としては「印刷した本」となる。

その「する」という字義は「トウ の誤用」(漢語林)とのことで、「搨」の字には漢語としても「する」という字義があるようだ。
「搨」は漢検では1級配当。

posted by 並句郎 at 19:39|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2017年03月30日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘295 「鋤」

のマーク。
kaiko295.jpg





別府鉄道の機関車についている、別府鉄道の社章。
土山駅。兵庫県。
撮影は1981年。
別府鉄道の、と言うより、親会社の多木化学の社章だけどね。
「社章の由来」に「太古創農の時代に田畑を耕すために使用されたスキを図案化したものです。」とある。
肥料会社なので鋤、は分かるが、鋤ってこんな形だっけ?
日本大百科全書を見ると、普通の鋤じゃなくて「踏鋤」ってやつなのかも。


漢字ペディアによると「鋤」の読みは、
 音読み=ジョ・ショ
 訓読み=すき・す(く)


音符「助」の意味付けとして、例えば漢語林では「たすけるの意味」で、「金」と合わせて「苗の生長を助ける器具、すきの意味を表す」とのこと。

posted by 並句郎 at 22:29|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2017年03月18日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘294 「螺」

子留めされた[2]。
kaiko294.jpg


別府港駅。
兵庫県。
撮影は1981年。
以前にも登場した別府鉄道のキハ2。
その正面にねじどめされているナンバープレート。
停車中とは言え、線路に立ち入って営業車両の真正面に立って撮影するなんざ、今だったら炎上しかねない、かな?
伊代ちゃんのように ^^;
まあ、始発前で運転士も乗っていない時だし、時効でもあろうから許してくださいごめんなさい。


大辞泉によると「ねじ」は「捻子」「捩子」「螺旋」とも書くようだが、個人的には「螺子」が一番しっくりくる。
ググってみると、
 螺子 約 14,300,000 件
 捻子 約 230,000 件
 捩子 約 27,700 件
やはり「螺子」が一般的なのだろう。


漢字ペディアによると「螺」の読みは、
 音読み=ラ
 訓読み=つぶ・にし・にな・ほらがい

要するに巻貝だね。

漢和辞典を見てみる。

音符「累」の意味付けについて、例えば漢語林では「かさなるの意味」で、虫へんと合わせて「そのからが、らせん状に積み重なった形の、になの意味を表す」とのこと。


ところで手持ちの辞書の中で漢字典だけに、「螺」の本字は「」、とある。
似たような字が1級配当にあった気もするが、「」は漢字ペディアにも載ってないし、1級配当でもないのか。

」を漢和辞典で見てみる。

漢字典では、「螺」の本字、とあるのみ。

漢字源では、右下部分の中の横線が1本ではなく2本(丮)なのが本字で、音は「ラ」、字義は「螺」と同様、または、かたつむり・なめくじ。
「虫」と「𦟀」との会意文字だが、「𦟀」は音符でもありその意味付けとしては「肉が柔らかい」とのこと。

漢語林では、音符「𦝠」は「なめくじの象形」などとある。
なめくじをどうかたどったら「𦝠」になるのやら。

その「𦝠」や「𦟀」の字を漢和辞典で探せないので、このぐらいにしておこう ^^;

posted by 並句郎 at 22:13|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2017年02月04日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘293 「噸」

27.1
kaiko293_1.JPG





枕崎駅。
鹿児島県。
撮影は1984年の大晦日。
kaiko293_2.JPG鹿児島交通の気動車、キハ102。
鹿児島交通の鉄道線はこの年3月に廃止。
なので撮影時はもう廃止後で、この車両も前後のレールが剥がされている。
kaiko293_3.JPGググると、その後解体されたようだ。

さて。
写真の「トン」の字は、準1級配当の「噸」ではなく、1級配当の「瓲」になってるが、そこは取り合えずスルー希望 ^^;

「瓲」以外の重量の単位、「瓩」(キログラム)とか「瓰」(デシグラム)とかも瓦を部首としていて、「噸」だけが異端に見えるが…

まず、漢字ペディア。
「噸」
トン。重量の単位。一〇〇〇(キログラム)。また、船舶の容量の単位。英語の音訳字。


「瓲」
トン。重量の単位。一〇〇〇(キログラム)。英語の音訳。


ふーん。
「噸」の方だけは船舶の容量の単位にも使われるってことかな?


次に大辞林
んー、特に使い分けは無いようだが。


三省堂ワードワイズ・ウェブより。
メートル法のトンとは異なる単位としてのトンには、それを表す「噸」が作られている

へー。
メートル法じゃない「トン」なんてのがあるんだ。
しかしなるほど、考えてみると準1級配当漢字でも「吋」(インチ)や「哩」(マイル)があるし、口へんはヤード・ポンド法の単位の漢字に使われるってことかな?


漢和辞典を見てみる。
いずれもメートル法とヤード・ポンド法両方の「トン」の字義を載せており、「瓲」との使い分けの記述は無い。
上記三省堂のページでは、この字は「中国製か日本製か、判断が難しい」とあるが、辞書では国字としたものが多く、熟語も皆無。
中国製だったとしても近代に作られたのだろう。


なのでまあ、噸でも瓲でも、あるいは「屯」でも、どれでもお好きなものをどうぞって感じだろうか。
実生活上は「t」でいいだろうし。
漢検の書き問題に出た場合にどう書くべきかは知らない。

posted by 並句郎 at 22:22|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2017年01月02日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘292 「酉」

の年。
kaiko292.JPG


長崎鼻パーキングガーデン。
鹿児島県。
撮影は1984年。
ま、まあ、酉(鶏)の年であって、鳥の年ではないけれども。

フラミンゴは漢字ではどう書くのかね?
「紅鶴」か?
ググってみるとやっぱり「紅鶴」のようだ。
なーんだ。
もっと、こう、「一本足鶴」みたいな書き方は無いのかね ^^
試しにエキサイト翻訳でフラミンゴを中国語訳してみると「火烈鳥」と出た。
おー、リアル火の鳥か。


漢字ペディアによると「酉」の読みは、
 音読み=ユウ
 訓読み=とり・ひよみのとり


漢和辞典を見てみる。
「酉」は酒壺の象形とのことで、これを「とり」とするのは仮借だろうかね。
十二支は全部仮借かな?
すみません、思い付きで言ってみただけです ^^;

そんないい加減な弊ブログを今年もよろしくお願い致します。

posted by 並句郎 at 01:33|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2016年12月30日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘291 「湊」

駅。
kaiko291_1.jpg



青森県。
撮影は1981年。
この駅舎、35年前の撮影時でもそこそこ古びた感があるが、ググってみると改装はしているものの現役のようだ。
さらにググるとどうやら大正時代の開業時からの建物のようで、そこまで古くなると逆に残さざるを得なくなっちゃうのだろうかね。

kaiko291_2.jpg
駅舎の写真でははっきり見えないが、駅名標では「湊」の字体が違っている。
出来合いのフォントが幅を利かせる現在ではなかなか見られない、古き良き時代の味わいと言うか何と言うか…

それより駅名標の後ろに赤い字で何か書いてあるな。
202億損害賠償 白紙撤回 大湊青年部」かな?
一体何があったんだ。
ググったらこんな感じ
“スト権スト”か。
なんだか懐かしい響き。


漢字ペディアによると「湊」の読みは、
 音読み=ソウ
 訓読み=みなと・あつ(まる)


漢和辞典を見てみる。

音符「奏」の意味付けとして例えば漢語林では「両手を寄せて物をおしすすめるの意味」とし、さんずいと合わせて「水が寄ってくる所、みなとの意味を表す」とある。
「水が寄ってくる」ってのも意味不明だが、まあ舟が集まってくるってことなんだろう。

漢字源では[難読]として、「湊元(つもと)」「湊本(つもと)」が載っている。
姓か地名だろうかね。
この場合の「つ」は「津」に繋がるのだろうと想像する。


「みなと」と言えば現代日本では普通「港」だと思うが、「湊」との使い分けは?
漢字源の「港」の項に[類義]としてこうある。
津は、浅瀬の船着き場。湊は、水路の集中するみなと。

ふーん。
いや、だから、「港」は?
「港」の音符の「巷」には「あつまる」のような意味合いは無さそうなので、「湊」の方がより多くの舟が集まるってことだろうか?
規模としては 湊 > 港 、か?
してみると「大湊」ってのは取り分け大きなみなとってことか?
「小湊」っていう地名もあるが…

ま、まあ、その辺は勝手な想像。
ググってみるとこんな話が。
 Yahoo!知恵袋
 多摩から世界へ様
参考までに。

posted by 並句郎 at 15:56|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする