2017年08月20日

続・祇園? 祗園?

前回
前々回


川崎市の木月園町について。

」か「」か、という話。

産経ニュース~【赤字のお仕事】あやしい「祇園」より。

結論としては、

公選法には「園」と書かれている。
川崎市としては「園」と定めている。


…とのこと。

なんだそりゃ orz

posted by 並句郎 at 16:59| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2017年05月28日

活字 その3

170528_1.JPG以前、「鯟」「幌」を買った店で、今度は「港」を買ってきた。

なぜ「港」なのか、といえば、特別な理由は無い ^^;
まあ、「己」が「巳」になっている旧字体が気に入ったのと、あと、鯟や幌とは字だけでなく活字の形状が違っていたので。

170528_2.JPGまず、活字の[]についている溝、[ネッキ]が、鯟・幌は1本だが、港は3本。
170528_3.JPG
それと、[字面]の反対側の、[]の形状(太さ)が違う。

それぞれどちらが標準なのか少数派なのか、サンプルが少ないし知識も無いので分からないが。
(活字各部の[名称]については こちら(活版サテライト様)に拠りました)


170528_4.JPGそして、側面に「札幌」「黒田」の文字と、マルにKの印が入っている。
「札幌・黒田」について、「印刷」とか「活版」なども加えて軽くググってみたが、それらしいページは見当たらなかった。
昔の印刷屋なのか、活字のメーカーなのか、はたまた出版社なのか…

「はたまた」は漢字では「将又」か。
見たことあるような無いような…

posted by 並句郎 at 17:05| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2017年04月11日

漢熟検の過去問 2016年度第3回

漢熟検のサイトに、2016年度第3回の検定問題(と解答)が載っていた。

で、2級と1級の問題をやってみた。
結果、いずれも100点満点で、
 2級 91点
 1級 80点!
  (合格基準は80%程度の正解)

2級はもう少し取りたかった。

1級は前回に引き続き簡単だった印象。


1級恒例の専門用語問題は、1月~12月の“異名”の書き問題。
最も一般的な、例えば、1月=睦月とか、12月=師走などは知ってるのだが、それ以外はさっぱり分からん。
10問中1問しか分からなかった。
にもかかわらず全体では80点と、合否のボーダーライン上。
ということは…
月の“異名”を知っているか否かで合否が決まるケースがかなりあろうかと思う。
それって、試験の質としてはちょっとどーなのか。
まあ、どんな試験にもそういう要素はあるとは思う。
例えば日本史の試験だったら、○○時代は出題されたが△△時代は出なかった、とか。
しかし漢字の試験ならばそうした偏りを避けることは容易なはずで、事実、漢検(R)ではこうした出題はされないだろう。
1級に合格したければあらゆる分野に精通しておけってことなのだろうか。

…などと、受検者でもないのに無知を棚に上げて噛み付いてもみっともないだけだが ^^;;;



今回の合格率は、
 1級…42.8%(前回=50.0%、前々回=42.8%、前々々回=16.6%、前々々々回=12.5%、前々々々々回=21.4%)
 2級…33.3%(前回=31.2%、前々回=35.0%、前々々回=43.7%、前々々々回=36.8%、前々々々々回=61.9%)
1級は前回が高すぎだったが、今回も高め。
40%台で落ち着くのだろうか。

posted by 並句郎 at 20:06| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2017年01月28日

読めますか?

毎日新聞の校閲グループが平日に出題している「読めますか?」
単純な読み問題が1日に1問。
その昨年分がまとめられていたのでご紹介。

漢検でおなじみの語もあれば、1級配当で、いや、準1級以下であっても難しい語もあって、なかなか歯ごたえがある。
語をクリックして回答すると、語の解説も読める。
駅名だとか、漢検では出題されなさそうな語もあるが。

一昨年までのまとめ(へのリンク)もあり、全体ではかなりの量。
一部、政治がらみの語の解説にバイアスがかかってるように思えるのは考え過ぎか?
まあ、そこは定評ある侮日新聞なのでね ^^
スルーで。

その「読めますか?」以外の「校閲記者ブログ」や「赤字ゲラから」なども面白いコンテンツ。
土日の暇つぶしにどうぞ。

posted by 並句郎 at 10:30| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2017年01月08日

漢熟検の過去問 2016年度第2回

漢熟検のサイトに、2016年度第2回の検定問題(と解答)が載っていた。

で、2級と1級の問題をやってみた。
結果、いずれも100点満点で、
 2級 94点
 1級 80点!
  (合格基準は80%程度の正解)

2級はまあまあ。

1級は…
なんだか異様に簡単だったぞ。
いや、まあ、もちろん、手も足も出ない部分もあったが、それにしても。
実際に受検してたら合格してたのかもしれない。



1級恒例の専門用語問題は、色に関する言葉の書き問題。

 はなだいろ
 えびいろ
 さんごいろ
 こはくいろ
 るりいろ
 すおう
 くちなしいろ
 えんじ
 ひそく
 まそお

5問正解できた。
つーか、いちいち「いろ」まで書かせなくてもいいんじゃない?
書くのめんどくさいよ ^^;



今回の合格率は、
 1級…50.0%(前回=42.8%、前々回=16.6%、前々々回=12.5%、前々々々回=21.4%)
 2級…31.2%(前回=35.0%、前々回=43.7%、前々々回=36.8%、前々々々回=61.9%)
1級は前回も高すぎだと思ったが、今回はさらに高い50%!
前々回までに合格してたかたには面白くない傾向だろうねぇ。
どしたんだろかね。

posted by 並句郎 at 19:39| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2016年10月03日

活字 その2

161003活字2.JPG以前「鯟」を買った店で、今度は「幌」を買ってきた。


なぜ「幌」なのか、といえば、札幌市民だから、というだけの、なんとも薄弱な理由 ^^;
だったら「札」でもいいわけだが、ざっくり見た範囲では「札」が見当たらなかったのと、「幌」の方が画数が多くてカッコいい!気がする!!
…という、ますます薄弱というか浅薄な理由 ^^;;;;;


この活字の字体、「巾」が「晃」の左下の払いの上に載っているのが特徴だろうか。
ちょっと探してみたが、PCに入っているフォント、漢和辞典、北海道新聞(の本文)など、身の周りにはそういう書体は無かった。
この活字がいつ作られどこで使われていたのかは皆目分からないが、昔の流行なのか、デザイナーの美意識なのか…

posted by 並句郎 at 16:15| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2016年09月21日

漢熟検の過去問 2016年度第1回

漢熟検のサイトに、2016年度第1回の検定問題(と解答)が載っていた。

で、2級と1級の問題をやってみた。
結果、いずれも100点満点で、
 2級 96点
 1級 59点
  (合格基準は80%程度の正解)

2級は過去最高タイ(3度目)。
1級はまあ、こんなもんか。


2級で間違えた4問のうち3問は正解してなきゃいけない問題だった。
残りの1問はことわざ問題で、知らない言葉だったので仕方無い。

1級でも正解できるはずだったのが10問ぐらいあった。
ちゃんと復習しておかないと… と、毎回言ってる気がするが。



1級恒例の専門用語問題は、身体や疾患に関する言葉の書き問題。

 ろっこつ
 ふくらはぎ
 かかと
 まつげ
 みぞおち
 みみたぶ
 またぐら
 がにまた
 こうとうがん
 しそうのうろう

8問正解できた。
漢字では書けないとしても言葉としては誰でも知ってるレベルで、易しかった印象。


今回の合格率は、
 1級…42.8%(前回=16.6%、前々回=12.5%、前々々回=21.4%)
 2級…35.0%(前回=43.7%、前々回=36.8%、前々々回=61.9%)
今回の1級、あまりに高すぎやしないかい?
どうしちゃったんだろかね。

posted by 並句郎 at 20:57| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2016年07月16日

祇園? 祗園?

以前、「ぎおん」の「ぎ」は「」が正しく「」は誤りで、その誤りが散見されるのはそもそもはMS-IMEのポカが発端だ、みたいなことを書いた。
それに関連して。

毎日新聞のサイト内の、
校閲発:【毎日ことば90秒】「ぎおん」どう書く
のページの動画より、一部を文字起こし。

ではパソコンで「ぎおん」と入力してみましょう。
なんと、全く違う字のはずの1画多い字(園)も変換候補として出てきます。
紛らわしいですね。
実はこの1画多い方の字を使って「ぎおん」と読ませる地名があるのです。
川崎市中原区木月園町です。
園の地名は全国的にあり普通はこちらの(正しい方の)園なのですが、別の地名が存在するためにパソコンでは変換候補に登場するのでしょう。



最後が「のでしょう」と断言してはいないものの、「木月園町」ってのがあるからPCの辞書にも「園」が載っているのだ、と。
へー、そうなのか。

ん?
しかし、だとすると、「木月園町」では載ってたとしても、「園」単独では載っていないはずだ。
例えば最近「木月」と「園」が一緒になって木月園町ができたのなら別だが、Wikipediaによると木月園町が成立したのは1940年とのこと。
コンピュータが一般化する遥か前の話。
木月園町以外に「園」という地名があるのだろうか。

国土地理院の地図サイト(電子国土Web)で「園」を検索してみると14件出てきた。
列挙する。

埼玉県狭山市園:埼玉県狭山市
小山氏城跡(園城跡):栃木県小山市
園橋:兵庫県たつの市
園橋:香川県三豊市
市立園中学校:長崎県佐世保市
木月園町:神奈川県川崎市中原区
園越:和歌山県田辺市
園山:岡山県高梁市
園:広島県庄原市
園谷:広島県庄原市
園:山口県田布施町
園:福岡県添田町
園:佐賀県嬉野市
園山:長崎県長崎市

結構あるね。
するとなぜ毎日の動画では木月園町だけを例示したのだろうか。
そこでの毎日新聞の購読率が高いのだろうか ^^
ちなみに「園」で検索すると138件だった。

…って、今これを書いていて気がついたが、自分のPCでは「きづきぎおんちょう」と打っても「木月園町」しか候補に無い。
(MS-IMEのバージョンは 10.1.7601.0)
どーなってるんだ!
一体どれが何が正しいんだ!
国土地理院だって信用していいのかどうか…



えーと。

上掲の園地名それぞれの由来を調べてるヒマは無いが、園精舎に関係するのだとすれば本来は「園」なのだろう。
それがなぜ「園」の表記になったのか。
ここなんかでは「Windowsが誤字フォントをずっと収録し続けているせいで自治体が誤ったものでしょう」なんて書いてる人もいるが真偽不明。

だが木月園町の場合、上記Wikipediaによると元は「園」だったものを2004年に「園」に変更している。
その頃の一般的なPC(フォント)だとおそらく「」のしめすへんが「ネ」になっていて、これを「示」にしたかったので「」に変えたのではないかと推測。
その際に横棒1本の違いに気がついていたのかどうか。
気がついていながら変更したのだとすればあまりに乱暴な話ではある。


結局、何もはっきりとは分からない。
ここは是非とも毎日新聞に真相を解明してもらって、もう一度あのおじさんに動画で教えて欲しいものだ ^^


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 2017.8.20 追記
  木月祗園町については こちら もご覧ください。
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posted by 並句郎 at 16:39| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2016年06月12日

活字

160612_1.JPG
とあるアンティークショップで活字を見つけたので買ってみた。
沢山ある中から選んだのは、
なぜか、鯟。
つくりが「」の「鰊」ではなく、「」の「鯟」。
「鰊」があればそっちを買ったのだけれども。

160612_2.JPG
自分の姓名の字でもないし、実用性は皆無。
だが、漢字好きとしては惹かれるものがある。
写真の通り結構大きな字で、紙に捺してみるとなかなか迫力がある。
金属の質感・重量感もまたよい。

もしまたあの店に行くことがあり、もしまだ活字を売っていたら、是非また何かの字を買ってきたい。
希望の字があるとは限らないし、探すのも大変なんだけどね。

今度オープンするという漢検協会の「漢字ミュージアム」でも、こんなみやげ物があれば売れるんじゃないかね。

posted by 並句郎 at 15:46| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2016年05月23日

夷酋列像

夷酋列像.JPG去年の話になるが、北海道博物館で「夷酋列像」という展示会?展覧会?があったので見てきた。
詳しくは上記リンクやWikipedia他をご覧いただくとして、つまりは12人のアイヌを描いた肖像画。

で、そこで買ってきた図録?解説書?を今さら読み終わった。

んで、その「夷酋列像」の絵画としての評価とか、歴史的背景とか、その辺はまた他をご覧いただくとして。

絵の端に、どこそこのだれそれ、が、漢字で書かれている。
地名も人名もアイヌ語なので当て字なのだろうが、それが気になった。
列記する。

《地名》
 ウラヤスベツ → 烏蠟亞斯蹩子
 クナシリ → 屈捺失律
 ノッカマップ → 訥子葛末膚
 アッケシ → 遏决失
 バラサン → 髪蠟撒摸
 シャモコタン → 西亞没箇鄲
 ベツカイ → 蹩子葛乙

《人名》
 マウタラケ → 麻烏太蠟潔
 チョウサマ → 超殺麻
 ツキノエ → 貲吉諾謁
 ションコ → 贖穀
 イコトイ → 乙箇吐壹
 シモチ → 失莫窒
 イニンカリ → 乙唫葛律
 ノチクサ → 訥窒孤殺
 ポロヤ → 卜羅鵶
 イコリカヤニ → 乙箇律葛亞泥
 ニシコマケ → 泥濕穀末决
 チキリアシカイ → 窒吉律亞濕葛乙


地名の漢字表記もまだ定まっていない時代であり、現在の表記(例えば、クナシリ=国後、アッケシ=厚岸)と違っているのはいいのだが、それにしても何故その字なのか、と思う。
試しに「屈捺失律」「遏决失」をググってみても、この夷酋列像関連でわずかにヒットするだけ。

何より人名に「殺」を使うのはちょっとどうなのか。
「殺」以外でも、どちらかと言えば良くない方向の字が多いように見えるが、気のせいだろうか。

ここで描かれているのは描き手側(松前藩)に味方したアイヌであるはずなのだが、それでもやっぱり「夷」という見方なのか。

その字を使うと決めたのは誰で、その理由は何なのか。

残念ながらその点について、図録中には説明されていなかった。
漢字に興味を持つ人なんていないのかね。
それとも単に純粋に音を借りてるだけなので、字義としては完全に無意味であり解説の要も無しということなのか。

歴史にも絵画にも漢字にも無知な現代人の感覚だけであれこれ言ってみても始まらない。
ぜひとも専門家のお話を聞きたいところ。


ついでに。
夷酋列像の「酋」の字について。
図録では表紙から中の文章まで、またこの催事のパンフレット・チケット・看板などでも、「酋」のてっぺんの「ハ」の部分が「ソ」になっている字体。
パソコンではどうやら「ハ」の「酋」の字体しか出せないようだし、漢和辞典を見ても「酋」が正字なのだが、敢えて、なのかどうか、てっぺんが「ソ」の字を使っているのは…
チキリアシカイ.JPG夷酋列像序.JPG
←←← 絵(チキリアシカイ)の中でも、

   序文でも、→→→

「ソ」だから、なのかな?

それとも単に製作現場の環境やフォントの都合なのかな??



posted by 並句郎 at 20:40| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする