2020年05月01日

五十音引き漢和辞典

五十音漢和.JPG2004年2月10日発行、2008年12月20日第6刷発行の
三省堂「五十音引き漢和辞典」を実家から発掘してきた。

今後このブログでは「五十音漢和」と呼ぶ。


「序」より抜粋。
現代日本語に用いられている字義・熟語に重点を置く
現代の日常における漢字の辞典
中高生の日常の漢字学習はもちろん、熟年層の生涯学習用にも役立つように編集
…そういう辞書。

だが一番の特徴はもちろん、
親字の読み、主としてその音(字音)で簡単に早引きできるように五十音順に配列
…ってところ。
なので例えば音「タ」だったら「他・它・多・佗…」と続き、次に「ダ」の「打・朶・兌・妥…」となる。
同音だったら総画数順。

そこで思うことは当然、「いや、そりゃ、読める字ならいいけどね」ってこと。
それに読めても音が複数思いつく字だったら、どの音で引くべきか迷うところ。
例えば「蛇」。
これは「ジャ」のところにあり、「ダ」で引こうとすると「ジャ」に誘導される。
誘導してくれればまだいいが、例えば「経」は「ケイ」のところにあり、「キョウ」で引こうとしてもそこには何故か何もなく誘導すらしてもらえない。
さらに例えば「但」は音読みではなく訓読みの「ただし」のところにあり、音の「タン」で引こうとしてもこれまた誘導すらされない。

そのあたりについては「親字の最も代表的な音(代表的な音がない場合は訓)の五十音順を第一の配列要素として配列した」とあるのみで、明確なルールは無いようだ。

索引としては「音訓索引」と「総画索引」がある。
つまり全く読めなければ画数に頼るしかない。
部首はほとんど何の手掛かりにもならない。
わずかに、同音・同訓・同画数の場合に部首順になるのみ。


そんなわけで、普通の部首順の漢和辞典の方が引きやすい…と思うのは漢字オタクだけかな ^^;
普通の人にはこの辞書の方がいいのかもしれないね。


あ、親字数は約6300、熟語数は約30000。
JISの第一・第二水準の6355字は全て載っている、とのことだが、手持ちの辞書の中ではかなり少なめ。

ほか、中身を見て気がつくのは、字の成り立ち、[解字]とかが無いこと。
同時に形声だとか象形だとかの六書の記載も無い。
そんなもの、オタク以外には不要なのかな ^^;;;;;;;;;;



定点観測。

熟語「通信」「鉄道」「電気」いずれもあり。
「電」など、「電気」以外にも「電器・電球・電子」、果ては「電子計算機・電卓・電脳」などまであり、さすが「日常における漢字の辞典」だ。

「灸」の字の成り立ちについては、前述の通り、記述は無い。

「炙」の後熟語。
字義解説文中に「膾炙」と「親炙」があるのみ。
一応、後熟語は[下接]として掲載されることになっているが、「炙」については[下接]無し。


誕生日漢字は「巨」。
お、珍しくいい字だな。

posted by 並句郎 at 22:12| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする