2017年04月23日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘296 「摺」

岬。
kaiko296.JPG





高知県。
撮影は1985年。
「足摺」という地名の由来については諸説あるようだ。

ちなみに「あしずり」で国語辞書を引くと、「じだんだを踏むこと」とのこと。
「あしずる」という動詞の形では見つからなかった。

漢和辞典を見ても「足摺」なんて熟語はほぼ無い。
わずかに新選漢和には載っていたが、「あしずり」と読み「じだんだをふむ」という日本語用法があるのみ。
なので「ソクショウ」とか読む漢語の熟語は無いようだ。
漢語にもしあるとすれば「足摺」ではなく「摺足」かと思ったが、それも見当たらない。


漢字ペディアによると「摺」の読みは、
 音読み=ショウ・ロウ
 訓読み=す(る)・たた(む)・ひだ・くじ(く)

音では「シュウ」と読みたくなるが「ショウ」または「ロウ」。
訓読みも色々。
なかなか厄介な字だ。


あらためて漢和辞典を見てみる。

音符「習」の意味付けについて、例えば漢語林では、
鳥が羽を重ね合わせるの意味」で、
手へんと合わせて「おりたたむの意味を表す」とのこと。

なるほど、原義は「たたむ・おりたたむ」などのようで、「する」というのは日本語用法とのこと。
なので例えば熟語「摺本」の語義も、漢語としては「折り本」だが、日本語としては「印刷した本」となる。

その「する」という字義は「トウ の誤用」(漢語林)とのことで、「搨」の字には漢語としても「する」という字義があるようだ。
「搨」は漢検では1級配当。

posted by 並句郎 at 19:39|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする