2014年08月24日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘231 「塘」

路駅。
kaiko231.jpg


とうろ駅。
北海道。
撮影は1980年。
駅舎を抜けるとホームと線路、その向こうは釧路湿原。


「完全征服」によると「塘」の読みは、
 音読み=トウ
 訓読み=つつみ

高校の時に「塘」一文字で「つつみ」という姓の同級生がいたので、この訓読みは漢検の勉強をする前から知っていた。
「つつみ」ってのは「堤」。

漢和辞典を見ると、字義としては「つつみ」の他に「池・ため池」なんかも載っている。
そういえばこの字は、塘路駅以外では「池塘 チトウ」という熟語で一番見かける気がする。

あれ?
「池塘」の「塘」は「池」か?「つつみ」か?
「池」だとすれば、「池塘」ってのは、ほぼ同義の字を重ねた語。
「つつみ」だとすれば「池のつつみ」。
どっち?
国語辞典で「池塘」を見ると、どっちの語義もあるようだ。
漢和辞典の「池」の項で「池塘」を見ても、「池のつつみ」しか載せていないものもあるが、「池」も載せているものもある。

漢辞海には類義語としての「池・沼・塘」の解説が載っている。
以下引用。
いずれも水をたたえた池をいうが、「池」は、円形の池、「沼」は、曲がりくねった形の池、「塘 トウ」は、中古以降、池の意味をもつようになり、方形の池を指す。
…とのこと。

そういえば、この駅の近くに塘路湖という湖がある。
湖としてはそれほど大きくもないし、上の漢辞海の定義に当てはめれば「沼」と呼ぶべき形ではあるが。
「トウロ」の語源について、Wikipediaの塘路駅のページによれば、「アイヌ語の「ト・オロ(沼のある所)」に由来する(「沼」とは塘路湖を指す)。」…とのこと。
「ト・オロ」→「トウロ」の「トウ」に「塘」の字を当てた人物は、「塘」に「池」の字義があることを知っていたのかも。


唐.GIFところでこの字。
「完全征服」などによる標準字体は、つくりの中身の縦線が下に突き抜けている形。(右図の赤い部分)
漢和辞典を見ても、見出し字はいずれも突き抜けている。
そもそも「唐」の本来の字体が突き抜けている形。
で、「唐」は「庚+口」とのこと。
「庚」の省略形だとすれば、突き抜けるべき、なのかな?
漢検では突き抜けなくても許容されるようだし、まあそんなにこだわらなくてもいいかな。
posted by 並句郎 at 21:07|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする