2014年08月03日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘230 「轍」


kaiko230.JPG




わだち。
只見線のどこかの車窓。
多分、福島県。
撮影は1986年。

その轍と踏切標識以外は何百年も変わってないかのような風景。
御老公が歩いてても違和感無さそう ^^


「完全征服」によると「轍」の読みは、
 音読み=テツ
 訓読み=わだち・あとかた・のり


漢和辞典を見てみる。

「のり」ってのは「法」などの「のり」で、例えば漢字源では「わだち」ともう一つの字義として、
すぎ去った物事のあと。また、前代から残ったやり方。遺法。」とある。
単なる「法」ではなく「遺法」か。
なるほど、そう考えると「わだち・あとかた・のり」が全部繋がる気がする。
「轍(てつ)を踏む」の「轍」は、「わだち」でもあり「のり」でもあるのかも。

音符の[育攵]は「」の省略形とした辞書が多い。
「徹」は「とおる」だから、車がとおった跡が「轍」と、分かりやすい。


ところで。
「轍」というと、鉄道に「転轍器(転轍機)」っていうのがある。
てんてつき。
ポイントを切り換える装置のことだが、この場合の「轍」は、車輪が通った跡というより、これから車輪が通るレールのことだ。
それを考えながら辞書を見ていくと、唯一、漢辞海にだけ、「轍」の字義として「道路」が載っていた。
そもそもなんで転轍器は「轍」なんて字を使ってるのか分からないが、一般的ではないにしろ、そういう用例もありますよーってことで。


もひとつところで。
国語辞書を見ると、「わだち」は「輪立ち」の意、とある。
例:大辞林
この「立ち」は何だろね。
輪がそこを通る瞬間はそこに立っているから「立ち」なのか。
あるいは、輪が通ることで地面が立ち上がるように刻まれるから、なのか。
なんとなく分かるような分からんような。

posted by 並句郎 at 18:40|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする