2012年07月10日

「復讐する海」

集英社
ナサニエル・フィルブリック 著、相原真理子 訳
復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇
(2003年12月10日 第1刷発行)


1820年に太平洋で鯨に襲われて難破した、アメリカの捕鯨船の実話。

「序文」と「エピローグ」を除き全14章だが、第5章で難破する。
つまり、難破後の苦闘が物語のメイン。

こういう難破・漂流ものは主に日本の話を沢山読んでいて“免疫”があったせいか、この本に対して格別な感想は無いが、まあやっぱり大変な物語。


食料が無くてやむを得ず、死んだ仲間の肉を食べたり、それでも足りずにまだ生きている仲間を殺して食べたり、といったあたりは、日本の漂流ものではあまり見なかった気がする。
もちろん、どちらが良い悪いの話ではない。

良い悪い、と言えば、捕鯨について。
以前にも書いたが、昔の欧米人は盛んに捕鯨をしていたのに、今は日本の捕鯨に反対ってのはどーなの?と思わずにはいられない。


ま、別に捕鯨の是非を問う本でもないので、普通に物語として面白く読める。
いや、実話だし、面白がっちゃ不謹慎だろうか。
これが実話として伝わっているということは、つまり生還者がいたということで、全員が犠牲になった数多の難破よりは幸運だったのかも知れないが。

posted by 並句郎 at 22:22|   図書館本各記事 | 更新情報をチェックする