2010年06月02日

「漢字かな混じり文の精神」

風詠社
村島定行 著
漢字かな混じり文の精神
(2009年11月3日 初版第1刷)


まず、著者略歴が面白いというか意外。
九州工業大学卒、
京都工芸繊維大学助手、
鹿児島大学工学部講師~教授~名誉教授。

工学部の先生がなぜこんな本を?

で、読み始めて、あれっ? と思った。
ちょっと勘違いしていたようだ。
「漢字かな混じり文」の本かと思っていたのだが、タイトルの通り、この本のキモは“精神”であって、漢字かな混じり文の解説書ではない。
いや、解説書でもあるのだが、解説を通しての精神論、みたいな。

要するに、
漢字かな混じり文は素晴らしい!
日本語は素晴らしい!
日本人も日本国も素晴らしい!
…ということで、左の人なら途中で投げ出すこと請け合い ^^

解説書としては平易ですんなり読める。
非常に分かり易い。
古代、文字が無かった日本に漢字が入ってきて、それをあーしてこーして漢字かな混じり文が成立し、現代に至る。
その過程と、漢字かな混じり文の特徴がすっきり理解・納得できた。


「あとがき」によれば、「(世には)漢字かな混じり文を肯定的に論じた本がありません。」とのこと。
だとすれば、この本は新しい視点から書かれたもので、漢字や日本語に興味があれば、(左以外の)どんな人にも新鮮に面白く読めると思う。

posted by 並句郎 at 11:21|   図書館本各記事 | 更新情報をチェックする