2009年07月23日

「メディアスクラム」

花伝社
鶴岡憲一 著
メディアスクラム 集団的加熱取材と報道の自由
(2004年7月15日 初版第1刷)


帯のコピー。

 加熱取材へ向かう競争本能
   メディアはどう対応すべきか?
    北朝鮮拉致被害者問題は、どのように報道されたか
    集団的加熱取材対策はどうあるべきか
    メディアの対応の具体的検証を通して、報道のあり方を考える-



まあ大枠ではそのコピー通りの内容… に見せかけてはいる。

著者は(出版当時)読売新聞東京本社編集委員。
要するに「メディア」の側の人物。

で、感想としては…
メディアスクラムの言い訳に終始している。


113ページにこんな表現が出てくる。

「国民」という、メディアに対峙する主体の存在


はぁ。
対峙」ですかそうですか。
準1級プラスの問題集にもあったが ^^;

一応辞書を引いてみる。大辞泉。

 1 山などが、向かい合ってそびえること。
 2 対立する者どうしが、にらみ合ったままじっと動かずにいること。


山は無関係だから2の意味になるわけだが、つまり著者曰く、
国民とメディアは対立する関係である、と。

善人面してあれこれ理屈をこねくり回しているが、結局はそれがメディア側の人間の本音なんだろう。
そういう著者のそういう本を「国民」の側の自分が読めば、やはり反感を持たざるを得ない。

思うにこの本は、メディア側の人間が、同じメディア側の読者に向けて書いた、メディアスクラムの言い訳指南書なのだ。


posted by 並句郎 at 11:30|   図書館本各記事 | 更新情報をチェックする