2020年05月24日

無差別級漢字 今昔写真館 043 「惚」

れたっ。
konjaku043.JPG






札幌の、ススキノ十字街ビル。
撮影は2018年。
「ラフィラ」が17日に閉店した。
ビルは建て替えられるとのこと。
100均と本屋ぐらいしか利用したことは無かったが、見慣れたビルが無くなるとなれば寂しさもある。
すすきのの一等地だし、建て替え後もまたこういう広告が掲げられるような感じになるのだろうか。
向かいのニッカおじさんのような名物ができたら面白いね。


漢字ペディアによると「惚」は漢検準1級配当。部首は「忄」。
読みは、
 音読み=コツ
 訓読み=ほ(れる)・ぼ(ける)・ほう(ける)・とぼ(ける)
[なりたち]は、
会意形声。心と、忽(コツ)(ぼんやりする)から成る。


「惚ける」を読め、と言われたら答えに迷うね。
「ぼ(ける)」・「ほう(ける)」・「とぼ(ける)」、微妙に意味が違う気がするし、文脈から判断するしか…
漢検での出題実績はあるのだろうか。

「のろ(ける)」とも読めそうだが、「のろける」という言葉は漢字ペディアに載っていなかった。
ネット上の他の国語辞典を見ると「のろける」は「惚気る」と書かれるようなので、「惚ける」=「のろける」は無いのかな?


漢和辞典を見てみる。

漢字源の[解字]より。
コツとは(中略)ぼんやりすること。のち「たちまち」の意の副詞となったため、惚が忽の原義をあらわすようになった。

…とのことで、「惚」の原義は「ぼんやり」「うっとり」「ほのか」あたり。
「ほれる」というのは国訓とのこと。
漢語林では「ぼける」「とぼける」も国訓となっている。
その感じだと「ほうける」も国訓かね。

posted by 並句郎 at 20:57|   写真館各記事 | 更新情報をチェックする

2020年05月14日

Google日本語入力

先月、PCを新しくした。(Windows 7 から 10 へ)
そのせいなのかどうか、MSーIMEで謎の挙動が見られるようになった。
詳しい検証はしてないが、Wordを使う時だけ、かな?
Wordのバージョンが古いせいかとも思うが…

例えば、(以下、ローマ字入力での話)
「かきくけこ」と打つと…
「kあkいkうkえkお」となったり、
最初の子音のkが抜けて「あきくけこ」となったり。

で、ググってみると対処法があるような無いような。

そこでこの際、以前からちょっと気になっていたGoogle日本語入力というのをインストールしてみた。

使ってみた結果…
まだまだ使い始めだし、毎日長文を書くわけでもないので、MS-IMEとの差異はあまり感じられない。
が、変な挙動をすることはなくなった。
なお、MS-IMEのユーザー辞書を引き継いで使うことができる。



過去のエントリでネタにしたMS-IMEの問題点がGoogle日本語入力でどうなるか検証してみる。

「祇園・祗園」
どっちも変換候補に出てくる。
まあ「祗園」も地名になっちゃってるし当然か。

「城狐社鼠」
正しく変換された。

「杯盤狼藉」
正しく変換された。


なお、新PCのMS-IMEでは「杯盤狼藉」は正しく変換された。
「城狐社鼠」は相変わらず「城社鼠」となる。



そんなわけで、個人的には大した違いは感じられないし、謎の挙動が無いだけGoogle日本語入力の方がいいかな…
…と一時は思ったのだが…

MS-IMEだと、変換候補が多数ある場合、最初に9個が表示されるが、その時にTabキーを押すともっとたくさんの候補がズラッと出てくる。
その機能がGoogle日本語入力には無い。
漢字ネタを書く身としては、この機能が無いのは痛い。
なんとか実装してくれませんかねぇGoogleさん。

なので取りあえず、IMEを随時切り替えて使うことにした。
おかげでIME切り替えのショートカット(Windowsキー+スペースキー)を覚えた ^^


あとまあどうでもいいが、「Google IME」と呼ばないのはなんでだろー??

posted by 並句郎 at 21:02| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2020年05月09日

無差別級漢字 今昔写真館 042 「皐」

橋。
konjaku042.JPG


川崎市。
撮影は昨年の5月…ではなく3月 ^^;
交差点名としては「皐橋」のようだが、写真のように歩道橋名のほか、バス停名や店名など多くの場合「さつき橋」と書かれる。
「皐」が当用漢字~常用漢字ではないせいか?
でも平仮名にしちゃうと「皐」なのか「皐月」なのか「五月」なのか、はたまた「早月」とかヘタすりゃ「札木」とかかも?
…なんて分からなくなる。
なので「皐橋」の表記が広まってくれると嬉しい。

…が、本当はもともと「さつき橋」で、誰かが勝手に「皐」の字を当てた可能性もあったりするかも???



漢字ペディアによると「皐」は漢検準1級配当。部首は「白」。
読みは、
 音読み=コウ
 訓読み=さわ・さつき
[なりたち]は、
会意。白と、夲(とう)(すすむ。皐下部.GIFは変わった形)とから成る。白光が放出するさまにより、しろい意を表す。「皞(カウ)」の原字。借りて、魂呼(たまよ)びの声の意に用いる。


この一字で「さつき」ということは、「皐月」の「さつき」は熟字訓なのかな?

「夲」は漢検1級配当の字。(漢字ペディア



漢和辞典を見てみる。

訓読みの「さわ」というのは「沢」のようだ。
そういえば「九皐鳴鶴(きゅうこうのめいかく)」という四字熟語があったな。
あれの「皐」が「沢」か。
「九皐鳴鶴」は漢検の四字熟語辞典に載っていたはずだと思うのだが、何故か漢字ペディアには無いな。
なので四字熟語辞典ONLINE様をご参考に。


字の成り立ちについては上記漢字ペディアと似たような記述が多い中で、漢語林だけは…
象形。白い頭骨と四足の獣の、死体の象形から、しろくかがやくの意味を表す。
…と。
んー、なんだそりゃ。
しかし「皐比(コウヒ)」という熟語があって、虎の皮の意だと。
すると“四足の獣”というのは虎のことなのか?
いや、虎の皮は白くはないから違うか。
いや、でも、白い虎もいるしなぁ。
「白虎」ってのもあるし。
どうなんだろ??

posted by 並句郎 at 20:59|   写真館各記事 | 更新情報をチェックする

2020年05月01日

五十音引き漢和辞典

五十音漢和.JPG2004年2月10日発行、2008年12月20日第6刷発行の
三省堂「五十音引き漢和辞典」を実家から発掘してきた。

今後このブログでは「五十音漢和」と呼ぶ。


「序」より抜粋。
現代日本語に用いられている字義・熟語に重点を置く
現代の日常における漢字の辞典
中高生の日常の漢字学習はもちろん、熟年層の生涯学習用にも役立つように編集
…そういう辞書。

だが一番の特徴はもちろん、
親字の読み、主としてその音(字音)で簡単に早引きできるように五十音順に配列
…ってところ。
なので例えば音「タ」だったら「他・它・多・佗…」と続き、次に「ダ」の「打・朶・兌・妥…」となる。
同音だったら総画数順。

そこで思うことは当然、「いや、そりゃ、読める字ならいいけどね」ってこと。
それに読めても音が複数思いつく字だったら、どの音で引くべきか迷うところ。
例えば「蛇」。
これは「ジャ」のところにあり、「ダ」で引こうとすると「ジャ」に誘導される。
誘導してくれればまだいいが、例えば「経」は「ケイ」のところにあり、「キョウ」で引こうとしてもそこには何故か何もなく誘導すらしてもらえない。
さらに例えば「但」は音読みではなく訓読みの「ただし」のところにあり、音の「タン」で引こうとしてもこれまた誘導すらされない。

そのあたりについては「親字の最も代表的な音(代表的な音がない場合は訓)の五十音順を第一の配列要素として配列した」とあるのみで、明確なルールは無いようだ。

索引としては「音訓索引」と「総画索引」がある。
つまり全く読めなければ画数に頼るしかない。
部首はほとんど何の手掛かりにもならない。
わずかに、同音・同訓・同画数の場合に部首順になるのみ。


そんなわけで、普通の部首順の漢和辞典の方が引きやすい…と思うのは漢字オタクだけかな ^^;
普通の人にはこの辞書の方がいいのかもしれないね。


あ、親字数は約6300、熟語数は約30000。
JISの第一・第二水準の6355字は全て載っている、とのことだが、手持ちの辞書の中ではかなり少なめ。

ほか、中身を見て気がつくのは、字の成り立ち、[解字]とかが無いこと。
同時に形声だとか象形だとかの六書の記載も無い。
そんなもの、オタク以外には不要なのかな ^^;;;;;;;;;;



定点観測。

熟語「通信」「鉄道」「電気」いずれもあり。
「電」など、「電気」以外にも「電器・電球・電子」、果ては「電子計算機・電卓・電脳」などまであり、さすが「日常における漢字の辞典」だ。

「灸」の字の成り立ちについては、前述の通り、記述は無い。

「炙」の後熟語。
字義解説文中に「膾炙」と「親炙」があるのみ。
一応、後熟語は[下接]として掲載されることになっているが、「炙」については[下接]無し。


誕生日漢字は「巨」。
お、珍しくいい字だな。

posted by 並句郎 at 22:12| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする