2018年07月29日

無差別級漢字 今昔写真館 015 「祓」

祈願。
konjaku015.JPG





以前に一度登場した伊夜日子神社。
札幌市。
撮影は今年3月。
あれ?
3月だったっけ?
2月の節分祭の文字も見えるが…
雪の少なさからみてやっぱり3月かな。
いずれにしても季節はずれで申し訳ない ^^;


さて、「祓」。
準1級プラスで「お祓い」として載せているので知っていた字。
なので気がついたが、しめすへんが「ネ」になってるのはまだいいとして、つくり、が、ね。
「友」に点、は間違いなのでは…?


まず、漢字ペディアによると「祓」は漢検1級配当。部首は「示」。
読みは、
 音読み=フツ
 訓読み=はら(う)・はら(い)


次に漢和辞典を見てみる。
全て漢字典より。

「祓」の[解字]。
形声。示と、音を表す犮ハツ(フツは変化した音。はらう意→撥ハツ)とから成る。

その、「犮」の[解字]。
象形指示*。犬の後足に一線をつけて、犬が後足ではね上がる意を表す。

一応、「友」の[解字]。
会意形声。又ユウ(手。ナは変化した形)を二つ合わせて(以下略)」


「犮」の[参考]には、
常用漢字の一部になると友の形となる。
とあるものの、やはり「犮」と「友」は別物だろう。

なので…
やはり「友」に点、は誤字、良く言っても俗字、なのではないかと。
まあ、しめすへんが「ネ」になってることでもあり、もしも点が無ければ「常用漢字に準じた表記」みたいな言い訳もできるかも知れないけれども。
それとも、この問題の字の「友」の中の「又」の横棒、これはしっかりした横棒ではなく、筆遣いの名残のようなものなのだろうか。


神社のサイトより。
昭和45年に太宰府天満宮より学問の神様である菅原道真公の御分霊を拝戴、「札幌の天神さま」と呼ばれ今日に至っております。

合格祈願でお参りに来た受験生がこの字を見て覚えて試験で書いちゃって結果不合格に…
…なんてことにはまずならないだろうけれども。


なお「祓」の他に「犮」を音符とする字には「抜」「髪」などがある。
「抜・髪」の「友」は「犮」だったんだね。
知らなかった。



*蛇足。
上記、漢字典の「犮」の[解字]で「象形指示」とあるのは「象形指事」の誤り、だよねぇ。
一応、「象形指事文字」でググって見つけた「刃」「曰」「寸」を漢字典で見ると、全て「象形指事」となっていた。

posted by 並句郎 at 18:41|   写真館各記事 | 更新情報をチェックする

2018年07月15日

「こうして新地名は誕生した!」

180715.JPGベスト新書
楠原佑介 著
こうして新地名は誕生した!
(2008年4月20日 初版第1刷発行)


いわゆる“平成の大合併”で誕生した新地名が問題だ! という本。
これとかこれとか、類書はたくさんあるが、新書で読みやすそうだったので借りてみた。

で、例えば、
「平成の大合併」では、全国各地でもうほとんど「珍名」「愚名」のオンパレードの感があった」(P70)
とか、そんな調子。
同感だ。


で、ただダメだと言うだけではなく、逐一代案が提示されている。
その代案、つまり本来はこう命名するべき、というところの考え方・方針が特徴的、かも。
その地域を指すのに適当な地名が現在無いなら、古い地名から探して用いよ、と。
つまり旧郡名や荘園名など。
前掲の「市町村合併で「地名」を殺すな」なんかでもそうした考え方が提示されていたし、基本的にはそれも良いとは思う。
が、それが現在のその地域の片隅にでも生き残っているならまだしも、現住人の誰も知らないような旧地名を古文書から発掘してでも採用すべき、とは自分は思わないし、現実問題として住民の同意が得にくいだろう。
字面や語感がよければ別かも知れないけれども。

日本列島は地球上でも最も歴史的・伝統的地名群が記録されている」(P24)と言うが、現在使われておらず古文書にしか見当たらないならそれは「伝統的」とは言えまい。
そんな化石をかつぎ出すぐらいなら、全く新しい名称を考案した方がまだいくらかマシだと思う。

著者は現代だけでなく近代に作られた地名もお気に召さないようだ。
古けりゃいいってものでもないと思うんだが…
いかに古かろうが所詮は人間がつけた地名だし、古文書に見えるからといってその当時その地域で確かに通用していたという保証も無いんじゃないの?
どうも古文書原理主義とでも言うか、そんな傾向がちょっとなんだかなーって感じ。


というわけで“代案”部分はやや疑問だが、問題提起部分は納得できるし勉強になる。
著者のウェブサイトもあるようだが、10年以上更新されていない。
1941年のお生まれとのことなので年齢的な問題かも知れない。
本を買ってもいないのに文句ばっかり言ってすみませんでした。

posted by 並句郎 at 22:40|   図書館本各記事 | 更新情報をチェックする

2018年07月09日

漢熟検の過去問 2017年度第3回

漢熟検過去問

前回前々回に引き続き、昨年度の第3回の2級と1級の問題をやってみた。
結果、いずれも100点満点で、
 2級 93点
 1級 69点
  (合格基準は80%程度の正解)

んー…
良くないな。

2級はひょっとして99点取れたんじゃね? と思ったが、ポロポロ間違えた。

1級は全体的には前回・前々回と大差ない難度かと思ったが、専門用語問題がダメだった。
「干支や八卦で方位を表したもの」の書き問題。
干支は以前覚えたはずだったが忘れかけていた。
いや、覚えていたとしても、あれ? 出題の図となんか違わね???
八卦とかも知らないし。
よく漢和辞典の巻末などに載っている図はチラ見してはいても記憶するほどは見てなかったし。
結局10問中4問しか正解できず。



今回の合格率は、
 1級…20.0%
 2級…61.5%

1級!
合格率、ブレ過ぎだろ!
でもまあ、1級だしね。
前回までが高過ぎたんじゃないだろうかね。


■合格率(%)推移■
         1級  2級
2015年度 第1回 21.4 61.9
2015年度 第2回 12.5 36.8
2015年度 第3回 16.6 43.7
2016年度 第1回 42.8 35.0
2016年度 第2回 50.0 31.2
2016年度 第3回 42.8 33.3
2017年度 第1回 66.7 33.4
2017年度 第2回 50.2 51.7
2017年度 第3回 20.0 61.5


--- 以下、ネタバレ注意 ---




ところで、1級の標準解答に疑問点が。


「サヤエンドウ」の書き問題。
標準解答は「莢豆」。
え?
そこは「莢豆」じゃないの?


誤字訂正の10問目。
「(略)晴天の霹靂で(略)索縛たる思い(略)」
標準解答は「縛→漠」。
うん。
そこもヘンだとは思ったよ。
でも絶対これは「」だと思って、自分はそう解答した。
ちょっとググってみても「晴天の霹靂」は誤りみたいだけど…


この2ヵ所、「豌」と「青」でOKならプラス2点で71点になるんだけどなー。
合格には程遠いけどさー。

posted by 並句郎 at 20:07| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする