以前に一度登場した伊夜日子神社。
札幌市。
撮影は今年3月。
あれ?
3月だったっけ?
2月の節分祭の文字も見えるが…
雪の少なさからみてやっぱり3月かな。
いずれにしても季節はずれで申し訳ない ^^;
さて、「祓」。
準1級プラスで「お祓い」として載せているので知っていた字。
なので気がついたが、しめすへんが「ネ」になってるのはまだいいとして、つくり、が、ね。
「友」に点、は間違いなのでは…?
まず、漢字ペディアによると「祓」は漢検1級配当。部首は「示」。
読みは、
音読み=フツ
訓読み=はら(う)・はら(い)
次に漢和辞典を見てみる。
全て漢字典より。
「祓」の[解字]。
「形声。示と、音を表す犮ハツ(フツは変化した音。はらう意→撥ハツ)とから成る。」
その、「犮」の[解字]。
「象形指示*。犬の後足に一線をつけて、犬が後足ではね上がる意を表す。」
一応、「友」の[解字]。
「会意形声。又ユウ(手。ナは変化した形)を二つ合わせて(以下略)」
「犮」の[参考]には、
「常用漢字の一部になると友の形となる。」
とあるものの、やはり「犮」と「友」は別物だろう。
なので…
やはり「友」に点、は誤字、良く言っても俗字、なのではないかと。
まあ、しめすへんが「ネ」になってることでもあり、もしも点が無ければ「常用漢字に準じた表記」みたいな言い訳もできるかも知れないけれども。
それとも、この問題の字の「友」の中の「又」の横棒、これはしっかりした横棒ではなく、筆遣いの名残のようなものなのだろうか。
神社のサイトより。
「昭和45年に太宰府天満宮より学問の神様である菅原道真公の御分霊を拝戴、「札幌の天神さま」と呼ばれ今日に至っております。」
合格祈願でお参りに来た受験生がこの字を見て覚えて試験で書いちゃって結果不合格に…
…なんてことにはまずならないだろうけれども。
なお「祓」の他に「犮」を音符とする字には「抜」「髪」などがある。
「抜・髪」の「友」は「犮」だったんだね。
知らなかった。
*蛇足。
上記、漢字典の「犮」の[解字]で「象形指示」とあるのは「象形指事」の誤り、だよねぇ。
一応、「象形指事文字」でググって見つけた「刃」「曰」「寸」を漢字典で見ると、全て「象形指事」となっていた。