札幌・中島公園にある豊平館(ほうへいかん)。
撮影は2001年。
豊平館は明治に建てられたホテル。
今は宿泊はできないが貸室などとして使われている。
この額の字が気になる。
「豊」は旧字体(豐)のようだが、ワかんむりのようなものが見える。
しかしそんな字は漢和辞典を見ても載ってない。
wiktionaryにも載ってない。
ワかんむりより上の部分もよく分からん。
山の字の左右の縦棒を、上ではなく下に延ばしたら、これに近い形になりそうだが…
書いたのは三条実美らしいが、単に間違えたのか、当時の流行なのか、それとも何か深い意味が…?
「平」も、中の点々が下開きで八の字になっている旧字体。
「館」は新字体っぽいが1画足りないような…?
いや、何も三条先生に楯突く気はありませんけれどもね ^^;
漢字ペディアによると「豊」は漢検6級配当。
部首は「豆」。
読みは、
音読み=ホウ
訓読み=ゆた(か)・(表外)とよ
「とよ」って表外読みなのか。
子供だって読めると思うがなぁ。
「とよ」だけじゃ言葉にならないから、とかいう謎理屈なのかと想像。
字の成り立ちとしては、例えば漢字源では、
「丰ホウは、△型にみのった穂を描いた象形文字。豐は「山+豆(たかつき)+音符 丰二つ」で、たかつきの上に、山もりに△型をなすよう穀物を盛ったことを示す。」
…とのこと。