2015年11月13日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘276 「粕」

福岡県 屋郡。
kaiko276.JPG


廃線になった国鉄勝田線の終点、筑前勝田駅。
福岡県。
撮影は1982年。
福岡市の近くで、廃止するには惜しいような線だった。
駅跡は今はどうなっているのかとストリートビューで見てみると、写真の右奥の家と思しき家があった。


「粕屋郡」とあるが、正しくは「糟屋郡」のはず。
地元のかたは面倒な「糟」を避けて「粕」と書く習慣があるのかも知れない。
近くに「粕屋町」もあるし。

「かすや」の由来をちょっとググってみたが見つからない。
Wikipediaの糟屋郡の項によると、「糟屋の名のいわれは不明」とのこと。
で、風土記や日本書紀などでも「一貫して「糟屋」という文字で現れる」とのことなので、本来的にも「糟屋」なのだろう。


「完全征服」によると「粕」の読みは、
 音読み=ハク
 訓読み=かす


漢和辞典を見てみる。

音符「白」の意味付け。
「(縛 ハク に通じて)しぼる意」(漢字典)
空白で何もないの意味。酒のエキスをしぼりとったあとの白いかすの意味を表す。」(漢語林)
「(単なる音符で、形声文字であるとして)しろい意ではなかろう。もし、白い酒かすと解すれば、会意兼形声文字。」(漢字源)

さてさて、白い意なのか否か。

まあいずれにしても(酒の)「かす」だが、それは「糟」も同じ。
漢字源では、
「粕」の項には「「かす」は「糟」とも書く。
「糟」の項には「「かす」は「粕」とも書く。
などともある。
が、音は違うし、旧字・新字の関係でもなく、丸っきり別の字だろう。
ならばどう使い分けるのか。
その点の記述はどこにも見当たらなかった。

posted by 並句郎 at 21:14|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする