2015年08月30日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘273 「蒼」

暮色 然。
kaiko273.JPG


直別駅。
北海道。
撮影は1991年。
以前にも写真を載せた、滝川発 釧路行きの普通列車。
今のダイヤでは滝川9:36発、釧路18:03着。
この列車、いつまで残るのかね。
列車というか、そもそも路線(の一部、滝川~新得間)自体が危ういって話もあるが…


「完全征服」によると「蒼」の読みは、
 音読み=ソウ
 訓読み=あお・あお(い)・しげ(る)・ふる(びる)・あわただ(しい)

「あわただ(しい)」なんて読み、あったっけ?

漢和辞典を見てみる。

「あわただしい」の字義としては熟語「蒼卒」などの例があるが、訓読みとして「あお」「あおい」以外を載せている辞書は手持ちの中には無かった。

音符「倉」の意味付けとしては、漢字源ではそのまんま「倉(くら)」で、
草かんむりと合わせて「倉(納屋)にとりこんだ牧草(または新穀)の色」とのこと。
また漢字典では、あおい意の「滄」に通じる、とある。


いずれにしても「あお」が第一義のようだし、「暮色蒼然」という言葉も赤い夕焼けには似つかわしくない気もしないでもないが…

一応、熟語「蒼然」の語義。(漢字典より)
 1)青々としているさま。
 2)日暮れのうす暗いさま。
 3)古びたさま。
 4)髪の白いさま。


1)以外では特に「あお」にこだわらなくてもいいだろうかね。
ま、そういうことにしておいてください ^^;

posted by 並句郎 at 18:38|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2015年08月02日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘272 「蔓」

る雑草。
kaiko272.JPG

はびこる雑草。
左沢(あてらざわ)駅。
山形県。
撮影は1986年8月。
手前は貨物線の跡かな?
Wikipediaによると1982年に貨物営業廃止とある。

「左沢」は“鉄”にはおなじみでも、一般には難読駅名・地名だろう。
地名の由来をググると諸説あるようだ。
一例:大江町観光物産協会さま。


「完全征服」によると「蔓」の読みは、
 音読み=バン・マン
 訓読み=つる・はびこ(る)・から(む)

「はびこる」は国語辞書を引くと「蔓延る」となっている。
その方がイメージしやすい気もするが、「蔓る」でも「はびこる」。


漢和辞典を見てみる。

「バン」という音は熟語には見当たらない。
漢辞海などでは「バン」という音自体が載ってさえいないし、知らなくてもいいかな。

その「マン・バン」という音符の「曼」の意味付けとしては、例えば漢語林では「長くのびるの意味」とし、草かんむりと合わせて「つるが伸びる・つるくさの意味を表す」とのこと。

めがねの「つる」もこの字なんだね。
なんとなく「弦」の方かと思ってたが。


いくつかの辞書に「蔓草寒煙(まんそうかんえん)」という四字熟語が載っている。
これは漢検の四字熟語辞典には少なくとも準1級配当としては載っていなかったはずだが、漢字典では“主要な四字熟語”の印として赤カッコで載っているし、覚えておこうか。
漢字典による語義は、
はびこるつる草と寂しい煙。荒れはてた古跡の景色をいう。

多くの廃線・廃駅同様、左沢駅ももし廃止になれば蔓草寒煙状態になるかも知れないが、今のところそんな話は無いようで、まずはよかった。

posted by 並句郎 at 20:51|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする