2015年07月28日

漢検準1級 平成26年度第1回

漢検サイト“問題例”として公開中のやつ。
やってみた。

結果、188/200点。

この回の合格率は 20.1% と高め。
それならもう少し得点したかったな…

以下、ネタバレ注意。





(今回間違った問題) →○正答 ×誤答 …感想


●音読み

父と祖先の御霊屋を(禰祖)と言う。 →○でいそ ×ねそ
…「禰」の読みは「ね」しか知らなかった。
 「でいそ」かぁ。
 過去の勉強で見たことあるような気もするが…


●訓読み

防風の生け垣に(黒橿)を植える。 →○くろがし ×くろかし
…「がし」か「かし」か迷った。
 以前にも「菅薦」が「すがごも」のところ「すがこも」と間違えた。
 こういう場合は必ず濁音になる法則だと思っていいのだろうか?
 今後は迷ったら濁音にすることにする …って、安直かな?


●表外の読み

心に残った(件)をじっくり読み直す。 →○くだり ×くだん
…「くだん」じゃ日本語になってないとは思ったのだが。
 「完全征服」を見ると「件」の表外読みは「くだん・くだり・ことがら」。


●熟語・一字訓読み

卦兆…(卦)い →○うらな ×よ
…この字はなんだか苦手だ。
 漢和辞典を見てもこの字に「良い」的な意味は見当たらない。


峻嶺…(峻)い →○たか ×けわし
…「完全征服」を見ると「峻」には「けわしい」という読みもあるが
 その場合は「峻しい」で、送り仮名が違ってくる。
 厳しいね…


(羞悪)…悪む →○しゅうお ×しゅうあく
…「悪む」を「にくむ」と読むなら、「悪」は「お」と読むべき、か。
 これは納得。


●共通漢字

やっと意味が(?)捉できた。
絶大な権力を(?)持する。 →○把 ×保

…前の文からは「捕」が、後の文からは「保」が思い浮かぶ。
 が、それだともう一方の文に当てはまらないとは思った。
 で、やっぱり結局不正解。
 「把捉」は分かる気がするが、「把持」なんて語は全く知らなかった。


●類義語

突飛≒(ききょう) →○奇矯 ×奇嬌
…「矯」か「嬌」かで迷った。
 「矯」の訓読みは「ためる」で、それだとこの語には合わないと思ったのだが…
 「完全征服」を見ると表外読みに「いつわ(る)」がある。
 「奇矯」の場合もそっちの方の意味合いだろうか。


●故事・諺

(ジジョ)の交わりを結ぶ。 →○爾汝 ×慈如
…知らない言葉だった。
 国語辞書より。
 「《「爾」も「汝」も、なんじの意》
 相手を、「おまえ」「きさま」のように遠慮なく呼び合うこと。






毎回思うことでもあるのだが、大問1の読み問題、特に音読み問題について、いつもそこそこ出来は良い。
が、その語を分かっていて正解しているのではなく、各字について知っている読みを繋げて答えているだけの場合が多い。
つまり、字を知っていても語を知らないのだ。
そんなんで正解しても素直に喜べない。
例えば今回の問題から拾ってみると…
・残鶯(ざんおう)
・徽号(きごう)
・劉覧(りゅうらん)
・註疏(ちゅうそ)
・柴荊(さいけい)
・蚤牙(そうが)

こういうのはやっぱり、辞書から知らない語を拾い出して勉強するしか無いだろうか。
だとしても、それをするつもりは無い。
そんなヒマがあったら読書をしたいのでね。
まあ、上記6問が不正解だったとしても合格点は取れているので、それで良しとする。
今後も準1級については特別な勉強はせず、過去問をやった時の復習程度にとどめ、得点上での現状維持を目標にしたい。

posted by 並句郎 at 19:19| 漢字 | 更新情報をチェックする

2015年07月26日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘271 「噂」

廃止の
kaiko271.JPG


留萌本線 増毛(ましけ)駅。
北海道。
撮影は1980年。
留萌本線の末端区間、留萌~増毛間が廃止の噂…
いやもう噂レベルではなく本格的に廃止が検討されているようだが。

まあ、この区間が留萌本線ではなく“増毛線”とかだったら、とうの昔に廃止になっていただろうし、よく今まで残ったものだと思う。

ちょっと脱線。
辞書を引くと「とうの昔」は「疾うの昔」か。
知らなかった。
「完全征服」を見ると「疾」の1級配当の表外読みで「と(し)」「と(く)」がある。



「完全征服」によると「噂」の読みは、
 音読み=ソン
 訓読み=うわさ


漢和辞典を見てみる。
原義は「集まってしゃべる」(漢語林)で、いわゆる「うわさ」とするのは国訓とのこと。

音符の「尊」については漢字源では「単に音を示す」とあるが、漢語林では「 トン に通じ、あつまるの意味」とある。

熟語では、原義の意味合いでの「噂議」「噂沓」などが見られる。


さて、増毛駅。
廃止の噂が出たので、最近は字義原義どおりに人が集まっているようだ。
札幌からなら日帰りできるし、町も散策してみたいし、時間があったらそのうち自分も行ってみようかと思う。

posted by 並句郎 at 18:13|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2015年07月22日

「北朝鮮に嫁いで四十年」

150722.JPG草思社
斉藤博子 著
北朝鮮に嫁いで四十年 ある脱北日本人妻の手記
(2010年12月15日 第1刷発行)


ある日本人女性の、朝鮮人の夫との馴れ初めから、1961年の帰還事業での北朝鮮への出国、40年間の北朝鮮での生活、2001年の脱北・帰国、その後の日本での生活までの手記。
なのでほぼ50年間の話。

脱北記は沢山読んできたが、日本人妻のものは初めてかも知れない。

もちろん悲惨な話、ではあるのだが…
北朝鮮で生活していく上で、日本人妻ともなると色々と社会的な苦労もひとしお、かと思いきや、その点での深刻なハンデは(言葉の問題は別として)さほど無かったようだ。
収容所に入れられることも無かったし、小学生の作文のような文体ともあいまって微笑ましささえ感じてしまうような、類書の中では一風変わった本。



初めて脱北記というものを読んだのはいつだったか。
もう20年ぐらい前になるだろうか。
その時は、こんな国(北朝鮮)が長続きするはずはないと思ったものだが…
もはや悪い冗談だとしか思えない。

自分が死ぬまでになんらかの変革を見せてくれるだろうか。
もうあまり時間が無いぞ ^^

日本人妻や拉致被害者にとっても。

posted by 並句郎 at 22:40|   図書館本各記事 | 更新情報をチェックする

2015年07月20日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘270 「筈」

そんな では…
kaiko270.jpg


旧国鉄白糠線の終点、北進駅。
北海道。
撮影は1980年。
「北進」という名は、ここからさらに北方への路線延伸の願いをこめてのものだった、という話を聞いたことがあるが、北へ進むどころか、この3年後に路線もろとも廃止になってしまう。
そ、そんな筈では…

Wikipediaを見ると、「北進」は駅の開業前からの字(アザ)名であった可能性も、とも書いてあるし、実際のところは分からないが。



「完全征服」によると「筈」の読みは、
 音読み=カツ
 訓読み=やはず・はず

「カツ」という音は知らなかったな。

漢和辞典を見てみる。

「カツ」という音はもちろん「舌」の部分から来ているが、これは、した・ベロの「舌」とは別字で、もとは↓の字とのこと。
𠯑
表示されますかね? 「氏」の下に「口」の字です。

「舌」を含んで「カツ」と読む「活・括」なども同様。

その「𠯑」の字を載せている辞書は少ないが、漢字典では「口をふさぐ」意だとし、「他の文字の一部になると舌の形になる」とある。


そんなわけで「筈」の音も「カツ」なのだが、「カツ」と読む熟語は見当たらない。
弓筈(ゆはず)=「弓の両はしの、弦をかけるところ」(例解新漢和)
と、矢筈(やはず)・手筈(てはず)が見られるだけ。


「筈」の原義は矢の末端部分の「やはず」で、「そんな筈は…」のようなのは国訓とのこと。
これについて漢辞海の解説にこうある。
筈と弓の弦がぴったり合うことから、「そうなるに違いない」の意を表す。中世以降の用法。
と、いうことは…
「何々のハズ」という語は、もともと日本語には無く、弓矢が登場し筈ってものができた後に生まれた表現なのだろうかね。
まあ弓矢の登場も古い時代のことではあろうけれども。

posted by 並句郎 at 20:04|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2015年07月16日

漢検準1級 平成25年度第3回

先日、ファミリーマートで購入したやつ。
やってみた。

結果、182/200点。
難しかった。

この回の合格率は 8.2% と低め。
やっぱり難しい問題だったようだ。

以下、ネタバレ注意。





(今回間違った問題)→○正答 ×誤答 …感想


●訓読み

神々しいばかりの(燦)らかさである。 →○あき ×きら
…「きららか」なんて言葉があるだろうかと迷った。
 国語辞書を見るとあるようだが、漢字で書けば「煌らか」のようだ。


夜間に背手して枕子を(摸)る。 →○さぐ ×なで
…最初「なぐる」かと思ったが、それは「撲る」だろうと思いとどまる。
 じゃあ何だっけ?
 確か何かこう、手でフニフニするようなイメージだったはず…
 と思って「なでる」で不正解。
 惜しかった、のか??


●共通漢字

幸(?)に託してお届けします。
委細は後(?)にて申し上げます。 →○便 ×簡

…「便」も考えたのだが、やや素直すぎる気がして引っ掛けかと思い、
 考えすぎて不正解。


●書き

(セコ)に長けた相手に翻弄される。 →○世故 ×勢乎
…「勢乎」なんてのは完全に苦し紛れ ^^;
 「世故」かぁ。
 見たことはあるが、意味もはっきり知らない言葉だった。
 国語辞書より。
 「世間の俗事や習慣。世間の事情。せいこ。


(カンゼン)するところのない名文である。 →○間然 ×勧善
…知らない言葉だった。
 国語辞書より。
 「欠点をついてあれこれと批判・非難すること。
 ふーん。
 「間然する所がない」で成句なんだね。


漢詩を(ロウエイ)する。 ○朗詠 ×弄詠
…最初に「弄」が出てきて、そこで思考停止してしまった。


胸の(ス)く思いがする。 ○空 ×透
…これは迷った。
 「空」も候補に出てはきたのだが…


●誤字訂正

巨匠らしい(勘禄) ○貫禄 ×寛禄
…「勘」が違うのは間違いないが、「貫」が出てこなかった。
 この程度は書けなきゃいかんねー。


●四字熟語書き

党同(ばつい) →○伐異 ×閥異
…知らない言葉だ。
 3級配当かな?
 「い」は「同」の反対で「異」だろうと想像して当たり。
 「ばつ」も「党」に対応するような字だろうと想像し「閥」としたが不正解。

 国語辞書を見てみる。
 「よい悪いにかかわらず、自分の仲間には味方をし、反対の者は攻撃すること。


●対義語

顕貴⇔(びせん) →○微賤 ×卑賤
…「貴」の反対だから「賤」はいいとして、「び」が分からなかった。
 音だけで「微」も考えたが、意味が通らない気がして却下。
 「卑」も語頭にある場合に濁音にはならないだろうとは思ったのだが。

 国語辞書。
 「顕貴
 「高い地位にあること。また、その人。貴顕。

 「微賤
 「身分や地位が卑しいこと。卑賤。




全体を通して、漢字云々よりもまず語彙が貧弱だなーと痛感。
辞書を一からじっくり読みたいところだが、そんな時間無いなー。
まあ、普通の読書を通して少~しずつ勉強するとしよう。

posted by 並句郎 at 20:58| 漢字 | 更新情報をチェックする

2015年07月12日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘269 「亦」

安宿も 楽しからずや。
kaiko269.JPG

安宿もまた楽しからずや。
ステーションホテル ニューカゴシマ。
鹿児島県。
撮影は1984年。
いや、まあ、安宿にしか泊まったことはないが ^^;
でもビジネスホテルのシンプル感は大好きだ。
時々、用がなくても札幌のホテルに泊まりたくなったりする。
実際そういう趣味の人もいるようだ。



「完全征服」によると「亦」の読みは、
 音読み=エキ
 訓読み=また

部首は 亠(なべぶた)だった。

漢和辞典を見てみる。
どの辞書もだいたい同じことが書いてある。
熟語は見当たらない。
ただ、これは熟語と言っていいのか、例解新漢和には[難読]として「将亦(はたまた)」が載っている。

以下はすべて漢字典より。
字の成り立ちについては、
象形指事。人の両わきに点を加えて、わきの下の意。腋エキ の原字。借りて「また」の意に用いる。
とある。
なるほど、「腋」の原字だと思えば「エキ」の音も納得できる気がする。


で、字としての用法、語法だが、2通りあり、
(1)「また」と読み、「…もまた…である」または「ただ…だけ」の意。
(2)「不亦…乎」は「また…ならずや」読み、「なんと…ではないか」の意。

この(2)の方では「朋あり遠方より来たる、亦楽しからずや」が例示されているし有名かと思う。
今回の「安宿も亦楽しからずや」もそれのパクリのつもりだったが、しかしこれは(1)の方にあたるだろう。
高級ホテルもいいが安宿もまた楽しいものである、ってことだから。

考えてみると(2)の意味で「また」という語は、現代日本語には無いのではないか。
国語辞書にも見当たらないし。
そういう中で「朋あり遠方より来たる、亦楽しからずや」を読んだ時・聞いた時に、日本人は「亦」をどう解釈しているのだろうか。
いちいち漢和辞典をひく人などまずいないだろうし。
まあいちいち突っ込んで考える人も亦いないのだろう。
それでなんとなく(1)の方かなーと誤解してしまって的外れなことを書く自分のような人間も出てきてしまうのだ。
亦悲しからずや…

posted by 並句郎 at 20:31|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2015年07月06日

ファミリーマートで漢検過去問

漢検サイトお知らせより。
ファミリーマートのマルチコピー機で、漢検の過去問を購入できるよー、と。

漢検は宣伝の雰囲気などが最近なんだか変わってきてるなーと思ってたが、なるほど、こういうこともできるんだね。

準1級・1級は1回分300円とちょっと高い気もしたが、まあ試しにと平成26年2月2日実施分(平成25年度の第3回検定)の準1級を買ってみた。
ファミマ.JPG操作は簡単。
B4判で合計3枚5面。
問題が1枚の両面。
答案用紙が1枚の両面。
標準解答が1枚片面。

問題をやってみた結果は後日。



現在、準1級は、
平成24年度第2回分
平成25年度第2回分
平成25年度第3回分

1級は、
平成24年度第1回分
平成24年度第2回分
平成25年度第2回分

…が購入できる。

その選択基準が分からないが、漢検サイトで無料公開されているのは平成26年度第1回分なので、さすがにそれをこっそり販売するようなえげつない真似は…
…って、あれ、無料公開問題もいつの間にか新しくなってたのか。
これも近いうちにやってみよう。

posted by 並句郎 at 20:00| 漢検 | 更新情報をチェックする

2015年07月05日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘268 「稀」

少な車両。
kaiko268.JPG

別府(べふ)鉄道のキハ2。
別府港(べふこう)駅。
兵庫県。
撮影は1981年。
端部に荷台がある車両、バケットカーと言うらしいが、自分が実際に乗車したことがあるのはこれだけだったと思う。
なんとも異様に見えたことを覚えている。
ググってみると1931年製造とのことで、撮影当時でちょうど50歳か。
現在も一応保存されているものの荒れ気味のようだ。


「完全征服」によると「」の読みは、
 音読み=キ・ケ
 訓読み=まれ・まば(ら)・うす(い)

常用漢字の「」に書き換えられることが多いが、その場合も本来は「」が正統なのだろう、と思っていた。
が、漢和辞典を見ると「」の字にも「まれ・まばら・うすい」などの字義がしっかりとあり、「」の熟語を見ようと思っても「〕をも見よ」(漢語林)なんて書かれている。
となると「」の字の存在理由がそれこそ稀薄なような…
ただし「完全征服」では「」に「まば(ら)・うす(い)」の読みは載っていない。

字の成り立ちとしては、例えば漢字源では会意兼形声で、「「禾(作物)音符」で、穀物のまばらなこと」。
まあ、禾へんだからそうなるわなぁ。

posted by 並句郎 at 19:21|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする