2015年04月27日

「「時刻表」はこうしてつくられる」

交通新聞社新書 056
時刻表編集部OB編著
「時刻表」はこうしてつくられる 活版からデジタルへ、時刻表制作秘話
150427.JPG(2013年6月15日 第1刷発行)


現在の「JR時刻表」の、その前身の創刊(昭和38年)から「JR編集時刻表」になる(昭和62年)あたりまでの制作現場の話がメイン。
「時刻表編集部OB編著」となっているから、そのあたりの時代のOB氏が主に書いたんだろう。
だからタイトルも「~つくられる」より「~つくられ(てい)た」の方が正直かも。

で、まあやっぱり、あんなものを作るのは、そりゃ大変だよねぇ。
それはよく分かったのだが、自分の場合には時刻表といえば交通公社版のもので、前身時代も含めてJR時刻表を買ったことはおそらく1回しかない。
なので、この本を読んでいてもどこか他人事のような気がしていたが、まあ交通公社版でも現場は似たようなものだっただろう。
(交通公社(JTB)版の舞台裏については、以前別の本で読んだ)
とにかくまあご苦労様でしたお世話になりましたと言いたくなる本。



興味深かったのは、国鉄がJRに変わる際に、その公式(?)時刻表が交通公社版から(当時の)弘済出版社版に変わる話。
以下抜粋。

▼(P126~128)
昭和61年11月中旬のことであった。国鉄本社から弘済出版社に1本の電話が入った。「弘済出版社で、分割民営化後の新会社用の時刻表制作ができますか?」
「新しい時刻表」の制作が弘済出版社に投げかけられたのである。
国鉄では新会社誕生の際、従来の「日本交通公社」の時刻表をやめ、それに代えて自前で時刻表を作る案が以前から存在していたという。そして、その白羽の矢が、当時は鉄道弘済会の子会社である「弘済出版社」に向けられたのである。
新会社の「公式時刻表」を自分のところで制作することになるとは誰ひとりとして考えていなかった。



それまでは交通公社版が「国鉄監修」をうたっていたのに、JRになったらJRが自前で作る案があった、と。
しかし、想像するに、あんなものを自前でゼロから作るのは困難ってことで、当時「大時刻表」を作っていた弘済出版社に話が来たのだろう。

で、なぜJRは交通公社版を使い続けようとしなかったのか、そこを書いて欲しかったところだが、色々と事情があって書けないのかな、とも思う。
そのあたりをググってみたが、どれも噂話の域を出ない。

ともあれ弘済出版社はその話を受け、JRの公式時刻表を作ることになった。
作る、と言っても、既存の「大時刻表」を少々手直しすれば済む… わけではない。
何よりサイズが違う。
大時刻表はA4判。
JR時刻表はB5判。
ほぼほぼ丸っきり新しく作り直すってことになるのだろう。
11月中旬に最初の電話が来て、発行は翌年3月20日。
そりゃあ想像するだけでも想像を絶する困難だったか、と ^^


そうして無事発行された「JNR編集時刻表」(4月号)。
自分も当時それを入手したかったのだが売り切れでダメだった。
仕方なく、代わりに交通公社版を買った。
表紙や背表紙に「国鉄監修」の文字が無いことに違和感を覚えつつ…
ニュースページや、あとがき的なところを見てみたが、国鉄監修ではなくなったことについては何も書いてない。
まあ、まさか恨み節を書くわけにもいかないだろうけれども。

そして翌月、弘済出版社の「JR編集時刻表」(5月号)を買った。
これがJR時刻表を買った唯一の時。

しかし交通公社(JTB)版にしても、最近はめったに買うことは無い。
手持ちの中で最新なのは、2000年3月号。
(JR時刻表では2007年12月号の貰い物がある)
旅行機会が減り、鉄道趣味からも離れ気味なこともあるが、道民としては道内だったら道内時刻表で事足りるのでね。


…えーと、とにかく。
時刻表好きなら楽しく読める本。
そうでない場合は… どーかな?

posted by 並句郎 at 20:43|   図書館本各記事 | 更新情報をチェックする

2015年04月24日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘258 「此」

本州最北端の地。
kaiko258.jpg





大間崎。
青森県。
撮影は1990年。
残念ながら、ひらがなで「こゝ」になってるが。

「ゝ」ってのは…
Wikipediaによると、一の字点、平仮名繰返し記号、か。

で、「こゝ」は確かに本州最北端ではあるが、青森県の最北端ではない。
青森県最北端は奥に見えている弁天島。



「完全征服」によると「此」の読みは、
 音読み=シ
 訓読み=こ(の)・これ・か(く)・ここ

「ここ」は「此処」と書かれることも多いと思うが、その場合は熟字訓だろうか。
此方=こっち・こちら・こなた …なんかも熟字訓かな。
此奴=こいつ・こやつ …は、どうなんだ。


漢和辞典を見てみる。

字の成り立ちとしては、足の意の「止」と、ならぶ意の「比(の省略形)」との会意文字としたものが多く、原義としては「ふむ意」(漢字典)とか「ちぐはぐになること」(漢字源)とか。
で、「これ」などの字義は仮借によるらしいが、その点について漢語林では「あしもとの意味からか、転じて、「これ・ここ」の意味を表すのに用いられる」とあり、単純に音だけを借りたわけでもないのかも知れない。


「これ」について、「此・是・斯」の語法解説が新明漢にあるので一部抜粋。

「此」…こちら側のものとあちら側のもの(彼)とを指し分ける。

「是」…「非」に対する語で、「あれでないこれ」「まちがいなくこれ」という語感。
 判断をふくみつつ、これであると指し定める点が「此」の語感とは異なる。

「斯」…「此」にほぼ同じと考えてよい。



熟語でも例えば「此処」「此方」「此奴」などは「此」でしか書かないようで、「是方」だとかはどの辞書にも載ってない。

ギタリストの是方(これかた)博邦さんの場合は…
「かれでない俺!」「まちがいなく俺!」 …ってことだろうか。
なかなかいいんじゃないかな ^^
いや、ご本名だとは思うけど。

posted by 並句郎 at 19:35|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2015年04月20日

「破壊外交」

産経新聞出版
阿比留瑠比 著
破壊外交 完全まとめ 民主党政権の3年間で日本は何を失ったか
150420.JPG(2012年10月29日 第1刷発行)


前々から読みたいと思いつつ忘れていた本。
今さら感はあるが、読んでみた。

内容についての感想は…
もはや自分の語彙では書けない。
サブタイトルの通り、あの悪夢の3年間を“完全まとめ”されちゃっちゃあ、もう言葉も無い。
うんざりしたい向きにはこれほどうってつけの本も無い、とだけ言っておこう ^^

しかしその破壊外交のおかげで、特亜の本性が以前よりも広く知られるようになった。
その一点に限ってはプラスだったと言えるかも知れない。


とりあえず。
先の統一地方選前半戦で民主は議席を減らしたらしいが、まだまだ多すぎる。
後半戦で民主の候補に投票予定の人には、その前に是非この本を読んでいただきたい。
地方だから外交とは直接関係無いかも知れないが。
まあ民主支持者はこの本、見て見ぬフリだろうけどもね。

amazonのレビューを見てみた。
星5つが9件、
星4つが2件、
星3つ以下は無し。
やっぱ明らかに見て見ぬフリだね ^^
それとも、読んでみたらぐうの音も出なかったのかね。


蛇足。
この本の白眉は248ページのこの部分。
民主ではなく捨民・福島瑞穂の、2011年の民団式典での発言。

(在日韓国人が)来年の韓国の国会議員選挙も大統領選も日本の選挙にも投票できる社会を目指したい

…ここまではっきり言い切っちゃう捨民に比べれば、民主はまだまともなのかも知れない ^^

posted by 並句郎 at 20:33|   図書館本各記事 | 更新情報をチェックする

2015年04月17日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘257 「邑」

智郡。
kaiko257.JPG



島根県 おおち郡 桜江町 川戸駅。
撮影は1985年。
桜江町は現在は江津市に編入されている。

三江線の駅だが、三江線は今は… 運転してるのか。
何だかしょっちゅう不通になってるイメージ ^^;
この撮影日も雨で後に不通になり、バス代行になった。


「完全征服」によると… って、あれ、この字って部首は…
ああ、おおざと、か。
で、「邑」の読みは、
 音読み=ユウ・オウ
 訓読み=むら・みやこ・くに・うれ(える)

邑智郡は「おおち郡」だが、普通は「おお」とは読まないようだ。
ちなみに群馬県の邑楽郡は「おうら郡」。

で、「むら」と「みやこ」って、正反対じゃん。
「うれえる」ってのも知らなかった。


漢和辞典を見てみる。

字の成り立ちとして、上の「口」については、特定の場所(漢語林)・領地(漢辞海)などとあり、要するに場所の意としてはどの辞書も共通。
下の「巴」は、人がすわっているさま(漢字典)説と、諸侯に賜るわりふ(新選漢和)・礼節(漢辞海)など、つまり「卩・節」の説に分かれる
で、いずれにしても、上下合わせて、人がいる場所とか諸侯がおさめる領土とか、そういう土地・場所を表す、と。

「むら」については、現代日本の市町村の村だと思ってしまうと的外れで、もっと広い意味で人が集まっているところというような意味合いか。
なので「むら」であり「みやこ」であっても矛盾しない。

ちなみに熟語「都邑 トユウ」の語義は、
大きなまち・みやこ。(漢辞海)としたものと、それに加えて
都会と、いなか。(漢字源)ともしているものがあるが。


漢辞海に【都・京・邑】および【都・邑】の使い分けが載っているので抜粋しておく。

【都・京・邑】=国都
 周代までは「邑」、のちに「京」。
 「都」は漢代に初めて国都の意となる。

【都・邑】=一般の都市
 「都」は大きく、「邑」は小さい。

posted by 並句郎 at 20:14|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2015年04月13日

新・準1級プラス 6問追加

“新・準1級プラス”に、次の6問を追加した。

(キレイ)な景色
仇敵を(ジュソ)する
飯ごう(スイサン)
巡査が(ケイラ)する
(ソウキュウ)に昇る太陽
舌にある(ミライ)


正解(例)と新・準1級プラス全問は こちら(csv形式)
または こちら(Googleドキュメント版)
今回の追加分は一番下に。



ブログ「優游涵泳」さまのコンテンツ、「意外と読める1級熟語」を参考にさせていただいた。

「飯ごう(スイサン)」は以前から気になっていたものの、「サン」だけ見たら読めないし…
ってことで今まで不採用だったが、今回、ついでに採用。
「飯ごう」は既存問題にあるので、ここでは「ごう」を仮名にしている。



というわけで、新・準1級プラスは現在全895問。

posted by 並句郎 at 19:08| 漢字 | 更新情報をチェックする

2015年04月10日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘256 「濤」

日本海の波
kaiko256.JPG



青森県深浦。
撮影は1998年。

「完全征服」によると「濤」の読みは、
 音読み=トウ
 訓読み=なみ


漢和辞典を見てみる。

音符「壽」の意味付けとして、
長く連なるの意味」(漢語林)
うねうねと長い」(漢字源)
うねり連なる意」(漢字典)
などとある。
「壽」の表外読みに「ひさ(しい)」があるから、そのあたりかね。
だからまあ、訓としては「なみ」より「うねり」の方が似つかわしい気もする。
少なくとも小波ではなく大波だろうね。
この写真の程度じゃダメかも ^^;


熟語として「松濤」が載っている。
単なる地名かと思ってたが、一般名詞なのか。

大辞泉
松の梢を渡る風の音を波の音にたとえていう語。

松じゃ、葉ずれの音はあんまりしなさそうだし、どんな音だろ?

posted by 並句郎 at 19:29|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2015年04月08日

カーリング

pam.JPG駄文です。


先月になるが、札幌で世界女子カーリング選手権大会が行われた。
その2日目に観戦に行った。
寒かった ^^;

さて、そこで。
以前から考えていたのだが、カーリングを漢字で書くとすればどうなるのか、どうすべきか。

ググってみても、日本語で定まった表記は無いようだ。
会場で、小笠原選手揮毫の「氷上投石」Tシャツを売っていたが、その表記はオフィシャル?
小笠原さんオリジナル??
「投石」というと何か暴徒的なものを想像してしまうのだが… ^^;

中国語では「冰壺」という表記を時々見る。
「冰」は、氷の正字(漢語林)とか、氷の異体字(漢字源)とかいうことで、要するに「氷」。
「壺」は、ストーンを壺に見立てたのだろうか。
漢字典には「壺」の字義の一つにこうある。
古代の遊具。矢を投げ入れて勝負するつぼ。「投壺」
ひょっとすると、この「投げ入れて勝負」という意味合いもあるのかも?

カーリングは「氷上のチェス」と言われている、と、言われている ^^
チェスは漢字で、は、書かないかな?
「西洋将棋」か?
するとカーリングは「氷上将棋」??

運動競技としては…
ストーンを投げるところはボウリングのようでもあり、
ストーン同士をぶつけるところはビリヤードのようでもあり、
丸い的を狙うところはダーツや射撃のようでもあり、
的の中のストーンを弾き出すところはビー玉のようでもあり、
よく知らないが、ペタンクにも似てるのかな?

カーリングは「Curling」で、ストーンの軌道が直線ではなくカールするところから来ている。
その要素も含めたいな。


それやこれやを考慮の上、さて、漢字でどう書くべきか。
できれば「野球」のようにすっきりと2字にしたいのだが… 無理?
もしストーンが球体だったのなら「氷球」でもいいかと思うが…
まあ2字は無理として、自分なりにひねり出したのは「曲軌滑石」。
んー…

結局、中国語を輸入して「氷壺」かねぇ。
でも「壺」がイマイチ納得いかないな。

こんな字を創作してる人もいた。
なかなかいいかも。


ま、所詮お遊び。
漢字で書く必要など無い。
カタカナは偉大だ ^^



さて、世界選手権に戻って。
結果は参加12カ国中6位だった。
そこから「世界で中位」なんて書いた記事を見たが、そもそも世界選手権に参加できるのは世界の上位国だけなわけで。
まあ今回の日本は開催国枠での出場ではあったが、それでの6位は立派なものだ。
世界上位と言っていいと思う。
上位の中の中位、かね。
例えばサッカーなんかに比べたら、国際大会に出てこられる国自体が少ないけれども。


先日、日曜日には、カナダでやってた男子の大会も終わった。
そこでも日本は6位だった。
18日からはロシアでミックスダブルスとシニアの大会が始まる。
YouTubeの世界カーリング連盟公式ページで、今回や今後の大会などの動画を見られるので、是非どうぞ。


会場では選手のサイン会もあったようで、知人がサインをもらってきてくれた。
ありがとう知人!
スキャナに収まらないのはご容赦を。
jpn.JPG ←日本
can.JPG ←カナダ
sco.JPG ←スコットランド
den.JPG ←デンマーク
fin.JPG ←フィンランド


posted by 並句郎 at 23:20| 雑事 | 更新情報をチェックする

2015年04月03日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘255 「讃」

北備 瀬戸大橋。
kaiko255.JPG


きたびさん瀬戸大橋。
香川県。
撮影は1992年。
北備讃瀬戸大橋、だと思うのだが、100%の確信は無い ^^;
瀬戸大橋のどこか・どれかなのは確か。


「完全征服」によると「讃」の読みは、
 音読み=サン
 訓読み=ほ(める)・たた(える)・たす(ける)


漢和辞典を見てみる。
買ったばかりの漢字典

[解字]会意形声。言と贊 サン(すすめる・たすける意)とで、ことばで人をもち上げすすめる意を表す。

で、
「賛」が書きかえ字。
とあり、
熟語は〔賛〕を参照。
とのこと。

漢辞海や漢字源などでも、熟語は「賛」を見よ、とか書いてある。
その「賛」の項を見れば、字義として「ほめる」も「たたえる」も「たすける」もある。
だからまあ現代日本では、地名・人名など以外では「讃」の字は不要! …と言い切っていいのかどうか分からないが。


ところで、写真の橋は北備讃瀬戸大橋、つまり備前と讃岐を結ぶルートの一部。
その「讃岐」の由来は、とググってみると、元々は「賛」とも「讃」とも無関係のようだ。
そこに「讃」の字を使ったのは、やはり字義が良いからだろうか。
「賛」ではなく「讃」にしたのは… なぜ?

posted by 並句郎 at 19:35|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする