桜島。
撮影は1992年。
「完全征服」によると「熔」の読みは、
音読み=ヨウ
訓読み=いがた・と(かす)・と(ける)・い(る)
一応。「い(る)」は「鋳る」。
漢和辞典を見てみると、「熔」は「鎔」の俗字としているものが多い。
で、現代表記では「溶」に書きかえる、とのことで、熟語は「溶」の方を見ろ、とあったりする。
「鎔」の俗字で現代は「溶」と書かれる、という、なんとも弱い立場の(?)字。
その「鎔」は準1級では見たこと無いので1級配当かと思ったが、漢字辞典ネット様を見ると準1級配当だ。
あれれ、そうだったっけ?
「完全征服」には載ってないが、高橋や「成美堂'12」を見ると、なんと「熔」の許容字体として載っていた。
俗字であるはずの「熔」が標準字体で、正統なはずの「鎔」が許容字体という、よく分からない状態。
字の成り立ちは「熔」の項には載ってないので、本字とされる「鎔」の方で見ると、音符の「容」の意味付けとして例えば漢語林では「物をとり入れるの意味」とし、金へんと合わせて、「金属をとかして、流し入れるいがたの意味」とのこと。
さて、熔・鎔・溶。
使い分けに明確な基準は無いだろうが、やっぱ火山のよう岩は熔岩が一番いい気がする。