2014年09月28日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘236 「宍」

道駅。
kaiko236.JPG


しんじ駅。
島根県。
撮影は1985年。


「完全征服」によると「宍」の読みは、
 音読み=ジク・ニク
 訓読み=しし


漢和辞典を見ると、「宍」は「肉」の俗字・古字・別体などとされている。
漢辞海に至っては一人前の親字扱いもされず、ただ「肉」の項へ誘導されるのみ。

なので、「宀」にも意味は無いのだろう…
と思ったが、漢字源では形声文字とされていて「六」が音符とあり、ということは「宀」が意符なのだろうが、しかしなぜ「宀」なのかという説明は無い。
取りあえず漢字源は無視して、宍≒肉という理解でよい…かな?


それはそうと。
「宍道」を「しんじ」とは普通には読めない。
かと言って全くの当て字とも思われない。
「ししみち」が変化して「しんじ」、だろうか?

「宍道」の地名の由来をググると、もとは「猪道(ししぢ)」だったようだ。
いずもる さま。
納得度72% ^^;

posted by 並句郎 at 18:42|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2014年09月23日

漢検準1級 平成25年度第1回

漢検サイトに載っている過去問、以前は平成24年度の第1回分だったのだが、いつの間にか25年度の第1回分になっていた。
早速、準1級をやってみた。
結果、188/200点。
この回の合格率は11.9%だったが、それで188点取れれば、まあまあ満足していいかな?

以下、ネタバレ注意。





(今回間違った問題)→○正答 ×誤答 …感想


●共通する常用漢字

┌ 和(?)両様の構えを見せる。
└ (?)雲急を告げる。
 →○戦 ×風

…上の文章では和の反対で「洋」かと思ったが、読みの選択肢に「よう」は無い。
 下の文章では「風」しか思いつかないが、選択肢に「ふう」はある。
 仕方なくそのまま「風」として不正解。
 引っ掛けに見事にはまった。


┌ 御健康で(?)悦至極に存じます。
└ (?)謙な態度で人に接する。
 →○恭 ×享

…上の文章から「享」だと思った。
 下の文章に当てはめて「享謙」なんて見たこと無いが。
 しかしそもそも「享悦」なんて言葉はどの漢和辞典にも載っていない。
 どこで間違って覚えたのか…


●書き

(キゼン)とした態度で臨む。 →○毅然 ×◆然

…「毅」の「豕」部分の右側のチョンチョンを書かなかった。
 「豸」(むじなへん)と混同しているようだ。
 いかんねー。


●類義語

未明≒(まいそう) →○昧爽 ×昧早

…「まいそう」という語を知らなかった。
 が、未明の類義語なので、それらしい字を当てたつもりだったが…


●文章題 書き

(グガン)の人にしてこれを読まば… →○具眼 ×愚頑

…文章の前後を読んでも意味がつかみにくい。
 なので適当に、“愚”かで“頑”迷な人のことかと造語してしまった。
 「愚頑」なんてどの漢和辞典にも載っていない。
 が、ググると結構ヒットするなぁ…

 ちなみに「具眼」とは漢語林によると以下の通り。
 「ものごとの善悪を判断する眼識(見識)のあること。また、その人。


是(タイセイ)の国々にては… →○泰西 ×黛青

…準1級の勉強で「黛青」が何度か出てきたので、てっきりそれかと。
 この文中で「黛青」じゃ意味が通らないんだけどね…

posted by 並句郎 at 21:50| 漢字 | 更新情報をチェックする

2014年09月21日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘235 「隈」

阿武 急行。
kaiko235.JPG



車両は阿武隈急行のものだが、場所はJR仙台駅。
撮影は1990年。


「完全征服」によると「隈」の読みは、
 音読み=ワイ
 訓読み=くま・すみ

「ワイ」かぁ。
そう言われればそんなだった気もするが、用例が思いつかないなぁ…
と思いつつ国語辞書を見れば、あぁ、界隈の隈か。納得。


漢和辞典を見ると「畏」が音符で、その意味付けとしては、
屈に通じ、かがむの意味(漢語林)とか、
くぼむ(漢字源)とか、
(「囲」に通じて)かこまれる意(旺文社漢和)とか、色々。
で、つまりは、山や川が曲がって奥まって…の「くま」の意。
部首が「阝」であるからして、山間の「くま」が原義なのだろうかね?


どの漢和辞典にも「隈曲 ワイキョク」という熟語が載っている。
川などで、岸が曲がって入りこんだ所。」(漢辞海)のことだが、「ワイキョク」と聞くと「歪曲」を思い浮かべてしまう。
書き問題で引っ掛かりそうだ。

そのほか、「隈」を含む語を国語辞書で検索すると、隈取りの種類が沢山載っている。
一本隈、火焔隈、蟹隈、などなど。
が、漢和辞典によると、隈取りの意の「くま」というのは国訓とのこと。
歌舞伎が日本の伝統芸能ならば当然か。

posted by 並句郎 at 19:21|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2014年09月14日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘234 「牽」

DD51重連の 引。
kaiko234.JPG


急行ニセコ3号。
函館本線・山線のどこか。
撮影は1980年。
写ってるのがDD51の何号機か分からないが、どうかねー、もう引退したかね。
客車も多分スクラップだろうし。
それどころか、新幹線が札幌まで来ると、この線自体がもう…

今や「ニセコ号」と言えば、SLニセコ号
あ、それ用に写真の客車も残ってるかも?


「完全征服」によると「牽」の読みは、
 音読み=ケン
 訓読み=ひ(く)・つら(なる)

この字の上部の書き方が分からなくて、漢検の受検勉強をした時に色々調べた。
結果としては、「玄」+「冖」、で、7画。
全体ではそれに「牛」の4画を足して11画。

が、フォントによっては「玄」の最後の「ム」が上下に二分されて12画だったりする。
 (参考:文字拡大さま。
この点について、Yahoo!知恵袋にこんな回答がある。
1983年JISの字体が誤字だった」とのことだが、2004年の規格で修正されているようだ。

漢和辞典を見ると、当然と言うべきか、いずれも11画。
「玄」を音符としたものが多いので、それをブツ切りにするわけにはいくまい。

が、今なおこんなページもあったりするので要注意。
正しくはこちら。漢字の正しい書き順さま。


で、じゃあその「玄」+「冖」って何なのか、というと、例えば漢語林では以下の通り。

冖は、つなの象形。音符の玄は、弦に通じ、張りつめたつなの意味。

で、全体では、

牛を引くつな・ひくの意味を表す。

とのこと。

posted by 並句郎 at 22:19|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2014年09月11日

漢検 平成26年度第1回実施状況

漢検サイトより。

例によって一覧表に追加した。


準1級の合格率は 20.1%。
ここ数年の、第1回の合格率が低くなる傾向が崩れ、かなりの高率。
前回(25年度第3回)が低かったのでそれよりは上がるかと思ったが、ちと上がりすぎじゃね?
2級が下がったこともあって、準1級の方が高くなってしまった。
グラフを見ても分かるが、これはかなり珍しいこと。

グラフ26_1.GIF
1級・準1級・2級の合格率推移グラフ →→→
ここをクリックで拡大)

posted by 並句郎 at 19:20| 漢検 | 更新情報をチェックする

2014年09月07日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘233 「摑」

み棒。
kaiko233.JPG


つかみ棒。
広島電鉄の車内。
撮影は1987年。


「完全征服」によると「摑」の読みは、
 音読み=カク
 訓読み=つか(む)

「カク」か。
忘れてたな。
勉強した記憶も無いような…

漢和辞典を見てみる。
熟語がほとんど無い。
手持ちの中ではわずかに例解新漢和に「摑打 カクダ」(=なぐる)が載っているのみ。
なるほど、これでは「カク」の音を覚える機会が無いのも道理か。

その「摑打」の例のように、原義は「打つ」などのようで、「つかむ」は国訓としたものがほとんど。
そのあたりの解説として漢辞海には次のようにある。
手偏と爪偏が通用し得ることから「[爪國]* カク」(=攫 カク。つかむ意)の類推として、「摑 カク」を用いたものであろう。この用法は、平安時代にすでに見られる。
 *([爪國]で1字。左右を逆にした「」の字が、漢字源では「攫」の異体字として載っている)


ところで。
現代一般では「摑」より「」の方がよく見る気がするが、この、つくりを「国」とした字は、漢和辞典では俗字とか異体字などとされている。
が、高橋や成美堂'12などによると、この字も漢検の回答では許容されるようだ。

posted by 並句郎 at 22:36|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする