2014年08月31日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘232 「智」

津山⇔ 頭。
kaiko232.JPG

津山⇔ちず。
因美線の美作河井駅。
岡山県。
撮影は1992年。
この区間、当時はまだ急行列車もあったが、今となっては…
廃止なんて話は出てないのだろうか。
縁起でもない? ごめんなさい。


「完全征服」によると「智」の読みは、
 音読み=チ
 訓読み=ちえ・さと(い)

「智」の一字でも「ちえ」か。

その「智恵」とか、他にも「叡智」などの熟語でよく見る気がするし、常用漢字にならなかったのは不思議だ。
「知」で置き換えられちゃう場合が多すぎるのだろうかね。
漢和辞典でも、熟語については「「知」をも見よ」(漢語林)なんて書かれてたりする。
だからまあ、漢検の書き問題なんかでは出されにくい字かも。


下の「日」は本来は「曰」。
おひさまの日じゃなくて、いう・いわくの曰。
なので例えば漢語林では、「智」は「知恵のある発言をする人の意味」とのこと。

posted by 並句郎 at 22:08|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2014年08月24日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘231 「塘」

路駅。
kaiko231.jpg


とうろ駅。
北海道。
撮影は1980年。
駅舎を抜けるとホームと線路、その向こうは釧路湿原。


「完全征服」によると「塘」の読みは、
 音読み=トウ
 訓読み=つつみ

高校の時に「塘」一文字で「つつみ」という姓の同級生がいたので、この訓読みは漢検の勉強をする前から知っていた。
「つつみ」ってのは「堤」。

漢和辞典を見ると、字義としては「つつみ」の他に「池・ため池」なんかも載っている。
そういえばこの字は、塘路駅以外では「池塘 チトウ」という熟語で一番見かける気がする。

あれ?
「池塘」の「塘」は「池」か?「つつみ」か?
「池」だとすれば、「池塘」ってのは、ほぼ同義の字を重ねた語。
「つつみ」だとすれば「池のつつみ」。
どっち?
国語辞典で「池塘」を見ると、どっちの語義もあるようだ。
漢和辞典の「池」の項で「池塘」を見ても、「池のつつみ」しか載せていないものもあるが、「池」も載せているものもある。

漢辞海には類義語としての「池・沼・塘」の解説が載っている。
以下引用。
いずれも水をたたえた池をいうが、「池」は、円形の池、「沼」は、曲がりくねった形の池、「塘 トウ」は、中古以降、池の意味をもつようになり、方形の池を指す。
…とのこと。

そういえば、この駅の近くに塘路湖という湖がある。
湖としてはそれほど大きくもないし、上の漢辞海の定義に当てはめれば「沼」と呼ぶべき形ではあるが。
「トウロ」の語源について、Wikipediaの塘路駅のページによれば、「アイヌ語の「ト・オロ(沼のある所)」に由来する(「沼」とは塘路湖を指す)。」…とのこと。
「ト・オロ」→「トウロ」の「トウ」に「塘」の字を当てた人物は、「塘」に「池」の字義があることを知っていたのかも。


唐.GIFところでこの字。
「完全征服」などによる標準字体は、つくりの中身の縦線が下に突き抜けている形。(右図の赤い部分)
漢和辞典を見ても、見出し字はいずれも突き抜けている。
そもそも「唐」の本来の字体が突き抜けている形。
で、「唐」は「庚+口」とのこと。
「庚」の省略形だとすれば、突き抜けるべき、なのかな?
漢検では突き抜けなくても許容されるようだし、まあそんなにこだわらなくてもいいかな。
posted by 並句郎 at 21:07|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2014年08月05日

漢熟検の過去問 2014年度第1回

漢熟検のサイトに、2014年度第1回の検定問題(と解答)が載っていた。
いつもありがとう!漢熟検様!! ^^

で、2級と1級の問題をやってみた。
結果、いずれも100点満点で、
 2級 96点
 1級 73点
  (合格基準は80%程度の正解)

前回は、2級が94点、1級が71点だった。
で、今回。
2級・1級ともに2点ずつアップしたが、1級はやはり不合格。

前回も書いたが、1級は設問ブロックごとの難易度の差が大きい。
簡単なところは簡単、難しいところは難しい。
大問と言うのか、全部で10ブロックあり、それぞれ10問ずつだが、各ブロックごとの正答数は、
  1   7問
  2   4問
  3   9問
  4   8問
  5   8問
  6 10問
  7   5問
  8 10問
  9   5問
 10  7問


毎回、専門的な問題が出るが、今回はなんと数の呼び方(?)の書き問題!
万・億・兆の上と、分・厘・毛の下。
たまたま自分の場合、小学生の頃に遊びでこれを記憶していた。
音主体の記憶なので漢字で正確に書けるわけではないが、それでもそのおかげで結構答えられた。(大問の5で、8/10問正解)

が、一般的に考えて、これを漢字の問題にするのはちょっとどーなのかと思わないわけにはいかない。
それでもまあ、比較的分かりやすいところが出題されているようには思える。
例えば10のマイナス8乗を表す「シャ」について、その意味が「水辺の細かい砂」であるというヒントがあるので、そこから推理して正解できることもあるだろう。
あるだろうけれども、ねぇ…
10点分、全体の1割分もの問題数でこんなのが出題されたんじゃ、受検者には厳しいよね。
自分は外野だからいいけどもね。

というわけで。
この際だから全部漢字で書けるようにしようと思った。
定義にはいくつかの説があるようだが、ここではWikipediaによった。

(いち)
(じゅう)
(ひゃく)
(せん)
(まん)
(おく)
(ちょう)
(けい、きょう)
(がい)
𥝱 (じょ)、 (し)
(じょう)
(こう)
(かん)
(せい)
(さい)
(ごく)
恒河沙 (ごうがしゃ)
阿僧祇 (あそうぎ)
那由他 (なゆた)
不可思議 (ふかしぎ)
無量大数 (むりょうたいすう)



(いち)
(ぶ)
(釐)(りん)
(毫)(もう)
(絲)(し)
(こつ)
(び)
(せん)
(しゃ)
(じん)
(あい)
(びょう)
(ばく)
模糊 (もこ)
逡巡 (しゅんじゅん)
須臾 (しゅゆ)
瞬息 (しゅんそく)
弾指 (だんし)
刹那 (せつな)
六徳 (りっとく)
虚空 (こくう)
清浄 (しょうじょう)
阿頼耶 (あらや)
阿摩羅 (あまら)
涅槃寂静 (ねはんじゃくじょう)


posted by 並句郎 at 19:57| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2014年08月03日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘230 「轍」


kaiko230.JPG




わだち。
只見線のどこかの車窓。
多分、福島県。
撮影は1986年。

その轍と踏切標識以外は何百年も変わってないかのような風景。
御老公が歩いてても違和感無さそう ^^


「完全征服」によると「轍」の読みは、
 音読み=テツ
 訓読み=わだち・あとかた・のり


漢和辞典を見てみる。

「のり」ってのは「法」などの「のり」で、例えば漢字源では「わだち」ともう一つの字義として、
すぎ去った物事のあと。また、前代から残ったやり方。遺法。」とある。
単なる「法」ではなく「遺法」か。
なるほど、そう考えると「わだち・あとかた・のり」が全部繋がる気がする。
「轍(てつ)を踏む」の「轍」は、「わだち」でもあり「のり」でもあるのかも。

音符の[育攵]は「」の省略形とした辞書が多い。
「徹」は「とおる」だから、車がとおった跡が「轍」と、分かりやすい。


ところで。
「轍」というと、鉄道に「転轍器(転轍機)」っていうのがある。
てんてつき。
ポイントを切り換える装置のことだが、この場合の「轍」は、車輪が通った跡というより、これから車輪が通るレールのことだ。
それを考えながら辞書を見ていくと、唯一、漢辞海にだけ、「轍」の字義として「道路」が載っていた。
そもそもなんで転轍器は「轍」なんて字を使ってるのか分からないが、一般的ではないにしろ、そういう用例もありますよーってことで。


もひとつところで。
国語辞書を見ると、「わだち」は「輪立ち」の意、とある。
例:大辞林
この「立ち」は何だろね。
輪がそこを通る瞬間はそこに立っているから「立ち」なのか。
あるいは、輪が通ることで地面が立ち上がるように刻まれるから、なのか。
なんとなく分かるような分からんような。

posted by 並句郎 at 18:40|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする