2014年02月28日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘210 「栗」

丘駅。
kaiko210.JPG



北海道。
撮影は1980年。
下車することもなく、車内から駅名標を撮っただけ。
何がおもしろくてこんな写真を撮ったかと言えば…
この栗丘駅、駅名標に見える通り、隣は「くりさわ(栗沢)」駅と「くりやま(栗山)」駅。
3駅連続で「栗」の字が入るという、まあ、それだけなんだけど ^^;

Wikipediaによると、栗沢と栗山はアイヌ語地名の和訳・意訳。
栗丘も近くの丘に栗が多かったからついた日本語地名、ということで、この一帯、栗の木が多かったのだろう。


「完全征服」によると「栗」の読みは、
 音読み=リツ・リ
 訓読み=くり・おのの(く)・きび(しい)

「おののく・きびしい」ってのは、「戦慄」とかの「慄」に通じるのだろう。


漢和辞典を見ても、この字に「リ」の音を載せているものは無い。
が、思い当たることが。
成美堂の本試験型問題集の音読み問題で、「栗鼠」があった。
音読みだからといって「りつそ」などではなく、正解は「りす」。
実際に漢検での出題実績があるかどうかは知らないが、これを出題したいがために「完全征服」では「リ」の音を載せているのでは…?
しかし「鼠」に「ス」の音は載ってないな。
んー。
漢字源では「栗鼠」の読みとして「リッソ・リス・くりねずみ」とあり、「リスは、唐宋音。」とある。
やはり当て字などではなく、れっきとした音読みなんだろう。


字の成り立ちとしては会意としている辞書が多い。
漢語林などでは象形とされていて、もとは栗の実が3個ついた象形文字だったが、後に1個の実とその下に木をつけた会意文字になった、とのこと。
確かに、象形だとしたら実が1個じゃ寂しいよね ^^

まあ会意にしろ象形にしろ、音符が含まれていないので、この字を「リツ」とはちょっと読みにくいかも。
自分は高松の栗林(りつりん)公園で「リツ」の読みを知った。
当初は違和感満点だったものだ。


しかしこんな簡単でありふれた字も常用外だとは、今さらながらそれこそ違和感。
確かに熟語は多くはないけどもさぁ…

posted by 並句郎 at 20:25|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2014年02月24日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘209 「曳」

く煙
kaiko209.JPG


桜島。
鹿児島県。
撮影は1992年。

「たなびく」と言えば普通は「棚引く」なのかな?
国語辞書を見ても「棚引く」しか載っていない。
が、個人的に「棚曳く」の表記の方がしっくりくる。
どこで見たんだろねぇ。

ググると、
 “棚引く” 約 44,200 件
 “棚曳く” 約 1,840 件
そうかぁ。

「棚曳く」の用例を見ると、どうも古い文章でよく使われたようだ。

試しに青空文庫で検索すると、
 “棚引” 23件
 “棚曳” 19件
と、差は縮まる。

ともかく、「引」じゃネタにならないのでね ^^;


「完全征服」によると「曳」の読みは、
 音読み=エイ
 訓読み=ひ(く)

漢和辞典を見ると、成り立ちとしては、象形説・会意説・形声説とバラバラ。
ただ、いずれにしても「戈」とは無関係なようなので、右肩に点が無いのが正しく、点のある「」の字は「俗字」「異体字」などとされているのが多い。

ちなみに部首は「(ひらび)」。
日にちの「日」ではなく、「いわく」の「曰」。
これって「ひらび」って言うのか。
初めて知った。
漢字源によると、「「ひらび」の名称は、日に比べてひらたいことから。」とのこと。



蛇足。

「たなびく」を検索してると、」という漢字に行き当たった。
送り仮名は不明だが、これの訓読みが「たなびく」とのこと。

この字はどうも漢検1級配当でもなさそう。
漢和辞典にもほとんど載っていない。
見出し字としては、手持ちの中では唯一新明漢に載っていたが、訓読みどころか字義解説も無く、ただ「旖旎(イジ)」という用例があるだけ。
」の項でその「旖旎」を見ると、「旗が風になびく形容」とのことなので、やっぱり「」は「なびく・たなびく」的なことなんだろう。

漢検1級では飽き足りない“超1級”レベルの方のご参考まで ^^

posted by 並句郎 at 23:55|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2014年02月18日

角川漢和

角川.JPG1989年初版、1995年改訂新版初版発行の
角川書店「角川最新漢和辞典」をBOOKOFFで入手。
例によって100円。

ほぼ新品状態。

今後このブログでは「角川漢和」と呼ぶ。


「序」より。
国語の中での漢字・漢語を中心に採り上げ…
現代の表記法を積極的に採り入れ…
日本語のための“特色ある漢和”として…


「この辞典を使う人のために」より。
この辞典は、中学生・高校生の国語と漢文の学習のために、また一般社会人の日常生活や実務のために…

…そういう辞書らしい。

親字数は約5千字。
熟語数は約3万語。
これらは手持ちの中で最少。
親字5千字ってのは漢検1級対象の約6千字にも足りないし、上記編集方針から見ても漢検の勉強には物足りない。
ページ数で見ると、手持ちの中で一番厚い漢字源の約半分。
が、そのため、薄くて軽くて使いやすいのが良い。
まさに「一般社会人の日常生活や実務のため」の辞書か。


定点観測。

熟語「通信」は載っている。
「鉄道」は無いが、「鉄」の字義解説の一つに「「鉄道」の略。」とある。
「電気」も無いが、「電」の字義解説の一つに「でんき。」とある。
また、「電源・電信・電池」などの熟語は載っている。
だったら「電気」も載せたらどうかと思うが。

「灸」の字の成り立ち解説は無し。
成り立ち解説は、「その漢字を理解するために必要と思われる約2千字」についてのみ記載とのこと。

「炙」の後熟語は無いが、字義解説中に「膾炙・親炙」がある。
全ての字で「後熟語」などと銘打っての掲載は無く、字義解説中に載っている場合があるのみ。


…と、まあそんな感じで、これは買わなくてもよかったかな、と思わぬでもないが、何より軽くて使いやすいので結構お世話になるかも。


誕生日漢字は…
誕生日のページに見出し字が無いので、次頁の最初の見出し字で、「」。
可もなく不可もなく…?

posted by 並句郎 at 19:16| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2014年02月16日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘208 「諏」

訪駅。
kaiko208.JPG



かみすわ駅。
長野県。

写っている列車については詳細不明。
と言うのも…

この日、名古屋から中央線回りで東京へ向かった。
が、関東で大雪だったようで、中央西線の段階ですでに遅延発生。
東線に入って上諏訪まで来てついに動かなくなった。
駅で様子見しているうち、東京方面はダメだが、名古屋行きの列車が1本出るというので、それに乗った。
それが写真の列車。
これが元々どこから来た何の編成なのかは分からない。
「411M」の列車番号表示が見えるが、これは新宿夜発の夜行アルプスの番号で、信用していいものかどうか。
ともかく上諏訪始発ではなく、すでに満席。
なので名古屋までデッキに立った。
乗り換え無しで上諏訪→名古屋というのは、定期列車では体験できないことだったので、“鉄”としてはラッキーだったような気もしないでもない。

…と、それが1986年の3月23日の話。
関東では今年も大雪だそうで。
まだまだひと月以上は油断できませんね。


閑話休題。

「完全征服」によると「諏」の読みは、
 音読み=シュ・ス
 訓読み=はか(る)・と(う)

「はかる」は「諮る」かと思うが、漢和辞典を見ると「謀る」でもあるようだ。

字の成り立ちについては、例えば漢語林によると、音符の「取」は「 シュウ に通じ、あつまるの意味。」で、「言」と合わせて「人が集まって相談するの意味を表す。」とのこと。

どの辞書にも熟語「諏訪」が載っているが、漢語としては「シュホウ」と読み、「問いはかる(漢語林)」という意味。
「完全征服」にも漢和辞典にも「訪」に「ワ」の音は無いし、「諏訪=スワ」は地名・人名だけのようだ。

すると、地名「諏訪」の由来が気になる。
昔々、この地で何かの会議でもあって、参加者が訪れた、とか???
ググると諸説あり、中にはユダヤ人の名前だとかいう説も見られるが、まあ少なくとも会議があったわけでは無さそう。

posted by 並句郎 at 16:40|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2014年02月06日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘207 「蟹」

田港。
kaiko207_1.jpg

かにた港。
青森県。
むつ湾フェリーの蟹田~脇野沢航路の「かもしか」。
撮影は1990年。

kaiko207_2.jpg「船籍港」と言うらしいが、それは蟹田港だとして、撮影場所は蟹田だったか脇野沢だったか…
おそらく同時に撮影した別の写真→→→
を見ると、鯛島らしきものが写っているので、脇野沢かな。

画像をググってみると、今も「かもしか」の名はそのままだが、船は新しいものになり、船籍港表示も「外ヶ浜町」になっているようだ。
町村合併で蟹田町は外ヶ浜町になったのだから当然、のようにも見えるが、しかし港の名まで“外ヶ浜”になったわけではないだろうし、港の名だとすれば「外ヶ浜町」では変だ。
つまり「船籍港」っていう言い方がよくないんじゃないのかね?
「船籍地」とか言うべき?
…門外漢の戯言でした。


塗りつぶされているが、「にゅう おりんぴあ」の船名と、「岡山 牛窓」の船籍港表示も見える。
暖かく穏やかそうな瀬戸内海から、寒く厳しい北の海へ身売りされたのか。
船も大変だねー。


閑話休題。

「完全征服」によると「蟹」の読みは、
 音読み=カイ
 訓読み=かに

漢和辞典を見てみる。

形声文字だが、例えば漢語林では音符「解」は「ばらばらになるの意味。」とし、「虫」と合わせて「一対のはさみ、八本の足がすぐばらばらになる虫、かにの意味を表す。」とある。
なるほど、まあ分かり易いっちゃ分かり易い。

熟語は多くはないが、漢検受検時に「蟹行(かいこう)」が出たのをよく覚えている。

例解新漢和にだけ、「蟹股(がにまた)」が載っている。
「ガニ股」ってこの字だったのか。
しかしそれなら濁らずに「カニ股」でよさそうなものだが…
別の語源で「がに股」という語が先にあり、後から「蟹」の字を当てたのか?
ググっても正解がはっきりしないのでここには書かないが、少なくとも現代において「がにまた」を漢字で書けと言われたら「蟹股」が正解なのは間違いなさそう。

posted by 並句郎 at 23:28|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2014年02月04日

本試験型 数学検定5級 試験問題集

数検.JPGおなじみ成美堂の本試験型問題集。

ただし、漢字検定ではなく数学検定!

BOOKOFFで100円だったので買ってみた。

受検する気などさらさら無いが、たまには計算問題とかやっとかないと忘れちゃうのでね。
表紙に「レベル 小学5年~中学2年程度」とあり、中をパラパラ見てみてまあ自分には適当かな、と。

「本試験型」のタイトルどおり、模擬問題が5回分、それとその解説。


で、やってみた。

最大公約数の出し方とか、
比例定数とか、
外項の積=内項の積とか、
覚えてないし!

公式や方法を知らなくても、力ずくで解いた問題もいくつか。
ケアレスミスもいくつか。
5回とも一応合格点は取れた。

食塩水の濃度の問題など、習った当時は大変に苦労した覚えがあるのだが、今はすんなり理解できる。
そのあたりは“年の功”ってやつかね。

ま、自分と同じような文系中高年の皆様には、息抜き・暇つぶし・ボケ防止?・リハビリ??に、結構おすすめですよ ^^


一応、数検の公式サイトはこちら。
正式には「実用数学技能検定」か。
1級から12級まであり、6級以下は「算数検定」。
個人検定は年3回。
過去問サンプルも載っている。
興味のあるかたはどうぞ。

posted by 並句郎 at 22:15| 雑事 | 更新情報をチェックする

2014年02月01日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘206 「糠」

平駅。
kaiko206.JPG

ぬかびら駅。
国鉄士幌線。
北海道。
撮影は1980年。
この駅も含め、士幌線は1987年に廃止になっている。
右のバスが十勝三股行きのやつ。


「完全征服」によると「糠」の読みは、
 音読み=コウ
 訓読み=ぬか

漢和辞典を見てみると、それぞれで書いてあることが微妙に違う。
もちろん形声文字なのだが、「康」にそもそも「ぬか」の字義があったようだ。
なので「康」と「糠」は古今字の関係だろうか。

その「康」は「庚」+「米」とのこと。
「康」の下の方は水じゃなくて米なんだね。


地名の糠平は「ぬか」とは無関係でアイヌ語起源。
Wikipediaの「ぬかびら温泉」の項によると、
アイヌ語の「ノカ・ピラ」(形のある崖)より。音更川沿岸の崖に、人の姿に似た岩があったことからの命名。
とのこと。

同じくWikipediaに、
地名が「平」と間違われやすい等の理由により、温泉地区の字名が「糠平」から「ぬかびら源泉郷」と変更された。
とある。
平」という表記は自分もどこかで見たことがある。
「ぬかびら」という音を知っていれば「」の字は使わないだろうと思うので、「平」と書いている人は「とうへい」とか読んでいるのだろうか??
試しに"平"でググってみると、その誤記について触れたページも多いが、本気で間違えてるところも多い。
だからと言って安易にひらがなにするのは個人的には好きじゃないものの、元々がアイヌ語の音への当て字だし、まあいいか。


蛇足。
「糠」は「ぬか」。
じゃあ「」の訓は…?
「完全征服」によると表外読みで「あめ」。
そうだったか。
おかげで一つ覚えた。

posted by 並句郎 at 21:34|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする