北海道。
撮影は1980年。
下車することもなく、車内から駅名標を撮っただけ。
何がおもしろくてこんな写真を撮ったかと言えば…
この栗丘駅、駅名標に見える通り、隣は「くりさわ(栗沢)」駅と「くりやま(栗山)」駅。
3駅連続で「栗」の字が入るという、まあ、それだけなんだけど ^^;
Wikipediaによると、栗沢と栗山はアイヌ語地名の和訳・意訳。
栗丘も近くの丘に栗が多かったからついた日本語地名、ということで、この一帯、栗の木が多かったのだろう。
「完全征服」によると「栗」の読みは、
音読み=リツ・リ
訓読み=くり・おのの(く)・きび(しい)
「おののく・きびしい」ってのは、「戦慄」とかの「慄」に通じるのだろう。
漢和辞典を見ても、この字に「リ」の音を載せているものは無い。
が、思い当たることが。
成美堂の本試験型問題集の音読み問題で、「栗鼠」があった。
音読みだからといって「りつそ」などではなく、正解は「りす」。
実際に漢検での出題実績があるかどうかは知らないが、これを出題したいがために「完全征服」では「リ」の音を載せているのでは…?
しかし「鼠」に「ス」の音は載ってないな。
んー。
漢字源では「栗鼠」の読みとして「リッソ・リス・くりねずみ」とあり、「リスは、唐宋音。」とある。
やはり当て字などではなく、れっきとした音読みなんだろう。
字の成り立ちとしては会意としている辞書が多い。
漢語林などでは象形とされていて、もとは栗の実が3個ついた象形文字だったが、後に1個の実とその下に木をつけた会意文字になった、とのこと。
確かに、象形だとしたら実が1個じゃ寂しいよね ^^
まあ会意にしろ象形にしろ、音符が含まれていないので、この字を「リツ」とはちょっと読みにくいかも。
自分は高松の栗林(りつりん)公園で「リツ」の読みを知った。
当初は違和感満点だったものだ。
しかしこんな簡単でありふれた字も常用外だとは、今さらながらそれこそ違和感。
確かに熟語は多くはないけどもさぁ…