2013年07月25日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘182 「樫」

野崎を望む。
kaiko182.JPG


紀伊大島。
和歌山県。
撮影は1992年。
遠くの、小さく灯台の見えるあたりが樫野崎。
手前の海岸は海金剛と呼ばれる。

景色もいいところだが、樫野のバス停近くの無人販売のミカンが大っっっ変においしかったのをよく覚えている。
バッグいっぱいに入るだけ買ってしまった。


完全征服によると「樫」の読みは、
 訓読み=かし
のみ。
国字なので音読みは無い。

漢和辞典を見ても音読みは無く、熟語も無し。
で、堅い木だから樫、という会意文字。

非常に単純で分かりやすい。


が、画数が、15画とする辞書と16画とする辞書に分かれる。
つまりは「臣」部分の画数の違いだと思うが、それについては以前書いたことがある。

当時は旺文社漢和と漢辞海しか持っておらず、その両方とも「臣」は字としても部首としても6画だった。
その後入手した辞書では、新選漢和が同じく6画。
漢語林と現代漢和では7画。
新明漢では、字としては6画、部首としては7画で、「臣」の字は部首が「臣」の部ではなく「丨」の部にある、という、まあ新明漢らしいと言うか何と言うか…

いずれにせよ、漢検準1級では気にすることは無いが、下位級などで「臣」の画数がどういう扱いなのかは知らない。

posted by 並句郎 at 22:17|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2013年07月23日

漢熟検の過去問 2013年度第1回

漢熟検のサイトに、2013年度第1回の検定問題(と解答)が載っていた。

やっぱ、検定実施ごとに最新の問題を載せてくれるようだ。
漢検には見習っていただきたい ^^

早速、3級以上の問題をやってみた。
結果、いずれも100点満点で、
  3級 97点
 準2級 99点
  2級 91点
  1級 64点

(合格基準は、準2級までが75%程度、2級以上が80%程度)

1級の上の「師範」ってのは無くなったのかな?
前回は、1級が90点、師範が52点だったが、今回から1級と師範が一緒になったのだろうか。
そうじゃないと今回の1級の低得点の言い訳ができない ^^;

1級が難化したということで、漢検の級との整合がとれたと言えるだろうか。
それが目的なのかどうかは知らないが。

しかし、こうなると今後、従来の漢熟検1級合格者は1級合格だと言いづらくなりそうだね。
…はい、余計なお世話でした。

posted by 並句郎 at 20:59| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2013年07月19日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘181 「楕」

円形のプレート。
kaiko181.JPG



臨時特急 はこだてエクスプレス。
撮影は1991年。
これに乗った時の特急券が、以前の記事写真に写っている。


「完全征服」によると「楕」の読みは、
 音読み=ダ
 訓読み=こばんがた

130719.gif「こばんがた」ってのは「小判形」だが、
楕円と小判形は別なのでは?
右図が自分の解釈だが、こうじゃないのかなぁ →→
昔は区別されなかったってことだろうか。

現代漢和の「橢」の字義解説の中に、「原義は、「木の幹を斜めに切った切り口の形」の意。」と書いてある。
それなら小判形ではなく楕円になるだろうと思うが。


それより。
「完全征服」では「」が標準字体。
高橋などでも同様で、こざとへんを挟んだ「」は許容字体になっている。

が、漢和辞典を見ると、「」は「」の俗字などとなっていて字義解説以下は「」へ誘導されるのが多い。
旺文社漢和と漢辞海では「」は見出し字にさえなっていない。
圧倒的に「」の方が正統に見えるのだが…

」はJIS第1水準。
」はJIS第2水準。
第1水準を“目安”とする漢検準1級としては、「」を“標準”とするしかなかったってことなのか。
」は第2水準ではあるが、漢字辞典ネット様によると準1級配当になっている。

ググってみると、
"円" 約 6,040,000 件
"円" 約 2,690 件
円」優勢だな。
MS-IMEでも「円」しか出てこないし。
今さら「」の方が正統だとか言ってみても始まらないか。


字の成り立ちについて。
漢語林で「」の[解字]を見ると、音符の「隋」は「くずれるの意味」で、木へんと併せて「形が細長くくずれた木器の意味」とある。
「木器」だから木へんなんだね。
現代漢和説のように「木の切り口」だからかも知れないが。

posted by 並句郎 at 22:04|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2013年07月16日

これだけ覚える 漢字検定合格問題集 準1級

これだけ覚える.JPG成美堂出版
これだけ覚える 漢字検定合格問題集 準1級

BOOKOFFで100円で入手。
発行は2006年だが、ほぼ新品同様。
取り外し式の別冊解答も外されていなかった。

今後このブログでは「これだけ覚える」と呼ぶ。


1章・練習問題(「読み」などの分野別の問題)
2章・試験問題(本試験形式、11回分)

1章の練習問題がわずか23ページと少ない。
それでいきなり本試験形式を11回もやらせるとは、何たる鬼畜! ^^;

成美堂と言えば全18回分の本試験型が有名だし、この「これだけ覚える」はどうも中途半端な気がするが…
成美堂出版のサイトを見ると、現行版は無いようだ。


ともあれ、まずは本試験形式の1回目をやってみた。
古いので、常用漢字への書き換え問題があり、共通の常用漢字問題は無い。
結果、197点。
わりと易しめ、か?

練習問題部分も含め、今後ちょこちょこやっていくことにする。

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13.09.23 追記
 その後の「これだけ覚える」
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posted by 並句郎 at 21:38| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2013年07月13日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘180 「錐」

状火山。
kaiko180.JPG


長崎鼻から見た開聞岳(かいもんだけ)。
鹿児島県。
撮影は1984年。

頂上からの眺めはいいんだろうねぇ。
是非一度登ってみたいが、体力のあるうちに行ける機会は無さそうだな。
撮影当時に頑張って登っておけばよかった。
標高は924m。


「完全征服」によると「錐」の読みは、
 音読み=スイ
 訓読み=きり・するど(い)

音符の「隹」の意味付けとしては、
旺文社漢和では、「朿」に通じて「とがる意
漢語林では、「出」に通じて「でるの意味。先が鋭くてつき出るきりの意味を表す。
…とのこと。


熟語は少なめだが、漢検準1級では「囊中之錐」とかでよく出るかね。

ほか、どの漢和辞典にも「錐刀之末(すいとうのすえ)」ってのが載っている。
漢検の四字熟語辞典には無かったはずだが、覚えておこうか。
漢語林によると意味は、「とがった小さい刀の先。転じて、わずかな利益。また、小さな物事。

posted by 並句郎 at 21:41|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2013年07月10日

誕生日漢字

現代漢和を手にして思い出した、他愛無いお遊び。

まず漢和辞典を用意する。
で、例えば1月1日生まれなら101ページ、12月31日生まれなら1231ページの最初に出てくる見出し漢字がその人の誕生日漢字。

自分の場合…
 旺文社漢和=「」 orz
 漢辞海=「」 orzorzorz
 漢語林=「」 ………
 新明漢=「」 orzorzorzorz
 新選漢和=「」 …?
 現代漢和=「」 !!

「卑」だの「貧」だの…
当たってるから怖い。
ここは現代漢和を信じることにする ^^;

同じことを国語辞典などでやれば「誕生日言葉」になる。


これはかなり昔にテレビで見た遊び。
広く知られていることかと思ってたが、ググってみると意外と情報が無かったのでご紹介してみました。
お試しあれ。
ただし結果について責任は持ちません ^^

posted by 並句郎 at 21:51| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2013年07月06日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘179 「鎧」

戸。
kaiko179.jpg


磐越西線の車内。
多分、たしか、会津若松駅。
撮影は1981年。

現代の若い人が見たら「何だこりゃ?」って感じだろうか。
不気味にさえ見えるかもね。
自分も、見る機会はそう多くはなかった。

なお、並んでる一升瓶は、ホームにある地酒のショーケースだったかと。


「完全征服」によると「鎧」の読みは、
 音読み=カイ・ガイ
 訓読み=よろい・よろ(う)

漢和辞典を見ても字義は「よろい」と「よろう」だけ。
熟語もその関係の語ばかり。

「豈」が音符の形声文字。
旺文社漢和でのみ「豈」の意味付けがされている。
「おおう」意の「蓋 (ガイ)」に通じて、「金」と合わせて「身体をおおいまもる金属製の「よろい」の意を表す」とのこと。

ちなみに「豈」は漢検1級配当漢字だが、飾りのついた太鼓の象形ということで、山や豆とは無関係。


漢検準1級では「鎧袖一触」としてよく出てくると思うが、この四字熟語は漢籍ではなく「日本外史」という日本の史書が出典とのこと。
そのためなのかどうか、漢辞海にだけは載っていない。
さすが“古漢語字典”を謳う漢辞海、当然と言うべきか、偏屈と言うべきか ^^;

一方、“日本語寄り”の現代漢和に載っている熟語は
 鎧袖一触
 鎧板
 鎧戸
…の3語のみで、他の漢和辞典には載っている「鎧甲」とか「鎧馬」が無い。
逆に「鎧板」と「鎧戸」は他の漢和辞典には載っていない。

そうかと思うと、新選漢和にだけ「鎧球」ってのが載っている。
曰く、日本語用法でアメリカン・フットボールのことだ、と。

辞書の個性が見えて非常に面白い。

posted by 並句郎 at 19:47|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2013年07月02日

現代漢和辞典

現代漢和カバー.JPG1996年初版、1997年初版第2刷発行の
大修館書店「現代漢和辞典」を、
BOOKOFFで100円で入手。

奥付の脇におそらく前所有者の姓名が書いてある以外はほぼ新品状態。

今後このブログでは「現代漢和」と呼ぶ。


漢語林も同じ大修館の発行だが、編著者は別人。
そもそも、漢語林では「著者」、現代漢和では「編者」となっている。
ちなみに、手持ちの漢和辞典のうち漢語林だけが「著者」、他は全部「編者」。

現代漢和の「序」には「(漢語林の著者の)鎌田正先生に幾多の御助言と御教導を賜った」とあるので、漢語林とまったく無縁でもない、かも。


同じく「序」より。
本辞典は、漢字・漢語を日本文化の中核をなすものととらえ、特に日本における受容と展開という視点に立って編集したものである。所収の漢字約7千5百字と熟語約2万5千語とは、日本における言語文化の面から検討し、慎重に選び出した。特に熟語は、現代の社会生活において必要な漢語、および漢字表記が一般的である和語を中心としつつ、日本の古文献と漢籍中の基本的な漢語を収めた。

…とのことで、“日本語色の強い漢和辞典”だろかね。
つーか、漢字辞典っぽい漢和辞典、かな?
それで「現代」を冠しているのか。
そのあたり、例えば漢辞海の「監修者のことば」に「日本語の漢字語字典ではなく、古漢語字典」などと書いてあるのとは大きく異なる。

ちょっと比べてみた。
古漢語には無い語(=現代語)が掲載されているかどうか。

「鉄道」
 <掲載有> 現代漢和・新選漢和
 <掲載無> 漢辞海(※)・旺文社漢和・漢語林・新明漢

「電気」
 <掲載有> 現代漢和・漢語林
 <掲載無> 漢辞海(※)・旺文社漢和・新明漢・新選漢和

「通信」
 <掲載有> 現代漢和・新明漢・新選漢和
 <掲載無> 漢辞海(※)・旺文社漢和・漢語林
      (※) 「前熟語」として、解説の無い“その他の語”としては掲載あり

「現代漢和」はいずれも掲載有り。
やはり特徴的だ。



「凡例」には「現代の日本で日常的に用いられる漢字及び高等学校の漢文学習において必要な漢字」を親字とした、とあるし、その親字の収録数も少なめだし、文字は大きめだし、常用漢字には筆順が示されていたり、と、まあ高校生向けの辞書だろうか。


国語辞典のように簡単に引ける画期的な「熟語索引」を採用!現代漢和箱裏.JPG
…ってなことを外箱の裏一面で取り上げており、
これがウリなのだろう。 (クリックで拡大→)

その「熟語索引」は巻末の180ページを占めている。
熟語も、他の漢和辞典同様に一文字目の音訓索引からたどることもできるのだが、同音漢字は多いし、特に漢和辞典を引き慣れない人には「熟語索引」の方が良さそう。
あ、同音異字語の勉強に使えるかもね。


定点観測。

「灸」の[解字]で、「久」については音符としているだけで、意味付けは無し。
ざっと見たところ、常用漢字については音符の意味付けもされているようだ。
[解字]の根拠・出典は明示されていない。

「炙」の熟語については、「炙」の字義解説の中に「膾炙」と「親炙」が出てくるだけで、他には一切無し。
逆引き熟語(後熟語)については、「凡例」に「この辞典に採録されている二字熟語のうち、常用漢字で構成される熟語について、その主なものを集めた」とあるので、常用外の「炙」は対象外。


蛇足。
「大修館」って「いしゅうかん」なんだね。
いしゅうかん」かと思ってた。

posted by 並句郎 at 22:39| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする