2013年06月27日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘178 「鉤」

自在
kaiko178.JPG






石川県。
撮影は1978年。

何が撮りたかったのか、我ながらよく分からない構図だが、とりあえず後のおばちゃん達は無視していただいて ^^;

能登・珠洲市の「喜兵衛どん」という、確か郷土資料館のようなところ。
古いことでほとんど記憶も無いのでググってみると、既に閉館しているようだ。
参考:日本吉さま


この天井から下がってるやつを「自在鉤」と呼ぶことまでは知っていたが、何が「自在」なのか?
国語辞書を見てみる。
大辞泉。

じざい‐かぎ【自在鉤】
囲炉裏やかまどなどの上につり下げ、それに掛けた鍋・釜・やかんなどと火との距離を自由に調節できるようにした鉤。


火との距離(=高さ?)が「自在」なんだね。
ほか、ググってみると、あの魚も単なる飾りではないとか、色々。


「完全征服」によると「鉤」の読みは、
 音読み=ク・コウ
 訓読み=かぎ・つりばり・か(ける)・おびどめ・ま(がる)

「かぎ」や「つりばり」のように「まがって」いて「かける」もの、かね。
↑この直角に曲がったカッコは「鉤括弧」だし。
「おびどめ」っていう訓も漢和辞典に載っているが、現代日本の和服で使われるそれと同じなのかどうかは知らない。


音符の「句」について漢語林では「曲がったかぎの象形」とある。
が、「句」の項を見ると音符「勹」+意符「口」なので、象形なのは「勹」の部分だけのようだ。
いずれにせよ要するに、意符の「金」と合わせて、曲がってる金物で「鉤」、と。

ちなみに「完全征服」で「句」を見ると、1級の表外読みに「ま(がる)」があった。


ともあれ。
「鉤」も音符が「句」だと音読みでは「ク」と読みたくなるが、辞書など見た範囲では全て「コウ」だった。
準1級の四字熟語では、
 鉤縄規矩 (こうじょうきく)
 鉤心闘角 (こうしんとうかく)
…がある。
日曜日に漢検を受検される皆様、頑張って下さい。

posted by 並句郎 at 22:08|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2013年06月26日

漢熟検の過去問

久々に漢熟検のサイトを見てみた。

すると、2012年度第3回の検定問題(と解答)が載っていた。

おー。
これはひょっとして、検定実施ごとに最新の問題を載せてくれるのかな?
それを期待しつつ、3級以上の問題をやってみた。

結果、いずれも100点満点で、
  3級 96点
 準2級 98点
  2級 95点
  1級 90点
 師 範 52点


合格基準は準2級までが75%程度、2級以上が80%程度らしいので、1級までは合格できるか?

師範はさすがにムリ ^^;
一応半分正解できたが、無理やりこじつけた解答が偶然当たったのも多かった。
でもこの感じだと、漢検1級よりは易しいのだろうかね。

既に2013年度第1回検定が終了しているので、掲載中の過去問も入れ替わるかも知れない。
興味のある方は一応お早めにどうぞ。


ところで。
漢熟検という事業自体はうまくいってるのだろうかね?
さらっと見た限りでは、受検者数などのデータの掲載が無いが…

札幌の検定会場だが、以前は札幌駅至近のビルだったはず。
今は、地下鉄東豊線新道東駅から徒歩10分の学習塾、か。
んー…
ま、まあ、頑張ってもらいましょう。
受検するつもりは無いけど過去問を更新してくれると嬉しいですわがままでごめんなさいでもどうかひとつよろしく ^^

posted by 並句郎 at 22:24| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2013年06月23日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘177 「銚」

子大滝。
kaiko177.jpg

奥入瀬渓流。
青森県。
撮影は1995年。

「完全征服」によると「銚」の読みは、
 音読み=チョウ・ヨウ
 訓読み=なべ・すき・とくり

漢和辞典を見てみたが、それぞれで書いてあることが違う。
が、現代日本人がこの字から連想するのは「お銚子=徳利」だと思うが、それが日本語用法であるという点は共通している。


音符の「兆」の意味付けとして、漢語林によると、

兆は、うらないのときに現れる割れ目の象形。田畑に割れ目をつけるための農具、すきの意味を表す。また、兆は跳に通じ、はねあがるの意味。水をはねあがらせ沸騰させる器の意味をも表す。

…とのことで、本来は「すき」または「なべ」だったようだ。

いや、「すき」と「なべ」じゃ全く別物だし、どっちが本家本元なのかね?


で、「銚子」としても、本来は徳利ではなく、ヤカンのような形の酒器のことらしい。
Google画像検索。


んで、写真の銚子大滝。
その名の由来をググっていくと、現地の看板の写真を見つけた。
そこにはこう書いてある。

「滝の名の由来は、十和田湖を銚子(とっくり)に見立てた場合、この付近がその注ぎ口にあたるということらしく(以下略)」

「銚子(とっくり)」とあるものの、最後は「らしく」なんて自信無さげな書き方だし、徳利ではなく本来の銚子である可能性は無いのだろうか。

十和田湖から直接こぼれ落ちる感じでこの滝があるのなら徳利でもいいと思うが、実際には湖から滝までは川で、ある程度の距離がある。
それは徳利よりも、本来の銚子の細長い注ぎ口と見た方が自然な気がするが…
名付け親に確認してみたいところだ。

posted by 並句郎 at 20:53|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2013年06月21日

「成美堂'12」をやってみた

「成美堂'12」の全18回、数ヶ月がかりでやり終えた。

結果、
最高で 198点(第6回)
最低で 182点(第8回)
平均は 190.56点
(200点満点)

実際の漢検受検直前に「成美堂'10」をやった時は、平均で 194.56点だった。
その時より4点落ちているが、あれから4年経ち、受検のための勉強をしてるわけでもない現在としてはまあまあだろかね。
「'10」と「'12」で問題が同じなのか違うのか、違うとして難易度はどうなのか、が分からないが。

4年前の平均 194.56点 → 実際の受検結果 189点。
それで換算すると、もし今受検したら 185点取れる…かな? ^^

以下に、間違えた問題をまとめてみた。(問題文は一部省略・改変している)
並句郎が間違えた問題なので一般的難問とは少しズレてると思うし、ケアレスも含まれるが、検定本番も近いので受検予定のかたは参考にできるものならしてくれなさい ^^
ただし例によって無保証。

< > 内が問題。

解答は こちら。



●音読み

<城砦>
<笈>
<鋤除>
<寂莫>
<蔚然>
<蛤柱>
<乍寒>
<薬叉>
<妾宅>
<胡粉>
<樗才>
<潰走>
<涌水>
<蒜果>
<叶賛>
<鞠塵>



●訓読み

アルバイトで<糊>ぎする
洗濯に<鹼>を使う
<頓>に恋い焦がれる
<亥>の刻
酒を<杓>う
桑の<楚>がのびる
<篦竹>



●表外の読み

鶏の鋭い<距>
両国の<轄>となる
四十九日の<斎>
<獄>に入れる
網を<済>す
上前を一部<削>る
<惨>い有様
目を<瞬>かせる
手続きを<践>む
子供が<燥>ぎまわる
<稚>い我が子
名前と人柄が<泥>まない
<煩>い手続き
<退>る心
王の大権を<干>す
派閥の領袖を<会>める



●熟語の読み・一字訓読み

華僑・<僑>る
偓促・<偓>わる
寵臣・<寵>み
退嬰・<嬰>る
按針・<按>べる
荒蕪・<蕪>れる
溜滴・<溜>る
欽慕・<欽>う
<稗官>・稗かい
趨勢・<趨>く
蕃殖・<蕃>る



●共通の漢字

┌ 詳しい< >歴を記す
└ 原稿の校< >をする
 (選択肢:えつ・ぎょう・せい・たい)

┌ 規<リツ>正しい生活
└ <リツ>動的な音楽

┌ 法案を<サク>定する
└ 公園を散<サク>する



●書き

兵隊が<トレツ>している
船の<キッスイ>
<ナ>で肩
<レンタン>火鉢
岩陰に<ヒソ>む魚
山の<リョウセン>
首位を<ウカガ>う位置
結城<ツムギ>
イネ科の<カルカヤ>
<ヒヨ>交交の評価
<イハイ>に合掌する
<シサイ>に点検する
赤字を<ホテン>する
御指導御<ベンタツ>



●誤字訂正

袴を<履>く
月が星を<煙>蔽する
最後通<帳>
<要>兵部隊
<惰>円形
微<繊>の家の出



●四字熟語書き

一虚<いちえい>
煩悩<ぼだい>
偏僻<へいこ>
文質<ひんぴん>



●四字熟語読み

<廓然>大公


●四字熟語 意味と読み

人生のはかなさのたとえ
 (選択肢:錦上<添花>・雪泥<鴻爪>・田園<将蕪>・<城狐>社鼠)



●対義語

各論 ⇔ <はんろん>
没頭 ⇔ <けんたい>
静寂 ⇔ <けんそう>



●類義語

親族 ≒ <いんせき>
添削 ≒ <ふせい>
秘書 ≒ <ゆうひつ>



●故事・諺

貧は<ボダイ>の種、富は輪廻のきずな
駄賃馬に<カラグラ>
事が延びれば<オヒレ>が付く
<ハッケ>の八つ当たり
<ウバザクラ>の狂い咲き
大<カン>は忠に似たり
君子<ホウチュウ>に入るに忍びず
柱には虫入るも<スキ>の柄には虫入らず
海中より<ハイチュウ>に溺死する者多し
心の欲するところに従えども<ノリ>を越えず
天の美<ロク>



●文章題書き

余の<ガンシュ>、如何の状を為す
<オロソ>かにする
顔を洗う<ツイ>で
<ホウチョウ>至らず

 (注:ホウチョウ…聖人が世に出ると現れるという伝説がある)
<ジョクセ>の侵害から守る
世俗的な<ハンロウ>汚辱
<ケイ>の噂を聞いた

 (注:ケイ…貴族が相手を呼ぶのに用いる語)
<イヤ>が上にも…


●文章題読み

何ぞ<斯>かる説を述べんや
AがBの伝を<為>る
<渠>の著作
事に<拘>らぬ性
<苧>のような色の髪
<赫>く目
<高麗縁>の畳
平家の子孫の<稚>きは殺す
<凡>ての案件
深い高さの<裡>に星を見た
私には<総>て珍味を覚えた
塔の<顚>へ案内する
家父又は<良人>が財を与える


posted by 並句郎 at 22:43| 漢字 | 更新情報をチェックする

2013年06月18日

漢検 平成24年度第3回実施状況

漢検サイトより。

例によって一覧表に追加した。
*************************
最新の実施状況表はこちら
*************************


準1級の合格率は 14.3%。
大体平均値ってとこかね。

今年度第1回の検定が間近のようで。
受検されるかた、頑張って下さい。

posted by 並句郎 at 22:12| 漢検 | 更新情報をチェックする

2013年06月15日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘176 「鋲」

の列。
kaiko176.jpg


津軽鉄道のオハ31 2。
津軽五所川原駅。
撮影は1981年。

鋲と言うか、リベットだが。
同じことか ^^;

ググると、この車両は元は国鉄のオハ31 51だったようで、製造は1927~29年?
30年前の撮影時で既に車齢50歳以上。
なんとも古めかしい。
もちろん現存はしない(と思う)。
が、兄弟車両が、さいたまの鉄道博物館に展示されているようだ。


「完全征服」によると「鋲」の読みは、
 音読み=ビョウ
 訓読み無し

同じく「完全征服」では国字とされている。
少数派である、音読みしか持たない国字、か。

漢和辞典を見ても、いずれでも国字とされている。
が、その読みについて、
音読みとするもの(漢語林・新明漢)と、
訓読みとするもの(旺文社漢和・新選漢和)とに分かれた。
漢辞海では訓読みと音読みの両方で書かれている。

どう見ても「兵」が音符だし、漢和辞典にもそう解説されているし、となれば当然音読みかと思うのだが。
偶然にも和語と漢語で発音が同じだったのか??
いや、「鋲」が国字ということは、では漢語では「ビョウ」ではないのか??
漢語では「ビョウ」ではないが、日本では「鋲」の字をわざわざ作って、それをなぜか音読みして…???
訳が分からない。

ま、形や読みは簡単な字だし、深く考えないことにする ^^;


漢和辞典を見ても熟語は一つも見当たらない。
国字だから当然か。

国語辞書(大辞林)で「鋲」を含む語を検索すると17件出てきた。
これって「乳鋲(ちびょう)」って言うのか。
(↑角館町観光協会様のブログ)
これぐらいは覚えておこうか。

posted by 並句郎 at 21:14|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2013年06月12日

「震災と鉄道」

朝日新書 321
原 武史 著
震災と鉄道
(2011年10月30日 第1刷発行、2011年11月10日 第2刷発行)


有料ウェブマガジンで「インタビュー掲載(2011年4月~10月)したものに、大幅に加筆修正をしてまとめたもの」(「はじめに」より)


第1章 3・11と首都圏の鉄道
第2章 東日本大震災の被災地と鉄道
第3章 新幹線とローカル線
第4章 日本のリニア建設と中国の高速鉄道
第5章 ローカル線の復旧は、なぜ必要か


第3章以降は「震災」との関係が希薄で、書名に期待するとちとガッカリする。
それはまだいいとしても…

この人、
JR東日本・新幹線・リニアが大嫌いで、
三陸鉄道・ローカル線・特亜が大好きなご様子。

そりゃ趣味的に好きだ嫌いだってんなら文句は無いが、ここではもちろん趣味の話ではないはず。
とすれば、あまりにも、なんつーか、お花畑的だ。
多分民主党、いや、ひょっとして捨民党支持か? と思わせる。

“朝日”新書だからか? とも思うが、だとしても、ま、この人の本は二度と読まないだろう。



▼(P60)
路線が早期に元通りに復旧すれば(中略)観光客も戻ってきます。駅には人が集まり、駅前には次第に町が生まれます。


路線や駅によりけりではあるが、一般論としてはまさにお花畑。
駅があっても人が集まらず駅前が寂れる一方、といったケースは無数にあり、そんなことは著者も承知のはずだ。


▼(P71)
(震災で乗客などに)犠牲者を出さずに済んだのは、必ずしもJRの地震対策が万全だったからではなく、こうした乗客の少なからぬ協力があったことは、強調されてよいでしょう。


そういう一面ももちろん知られてよいが、ことさらに“強調”することでもあるまいに。
そんなにJRが嫌いか ^^


▼(P89)
東北新幹線は、東北本線など在来線とは違って、被災地への救援物資を運ぶことはできません。JR東日本はそれを百も承知で、不通になった多くの在来線よりも、新幹線の復旧を優先させました。


実際のところは知らないが、「多くの在来線」と一まとめにして言っちゃってるけど、東北本線あたりの復旧には尽力したのでは?
一気に全部、とはいかないだろうし、それなら本線系でもないローカル線の復旧なんか後回しでいいだろうよ。

…ちょっとググってみた。
東北新幹線より東北本線の方が先に復旧しているようだ。 参考1参考2
となると、やはりこれは読者を騙さんとする悪質な書き方だと言うほかない。


▼(P102)
JR東日本の清野社長は、果たして自社のローカル線に全部乗ったことはあるのでしょうか。


そんなこと言い出したらキリが無いだろ。
全部の駅を視察したことがあるのか、
全部の車両に乗ったことがあるのか、
全部の社員と面談したことがあるのか…
発想があまりに幼稚。
いや、でも、ひょっとしたら社長、趣味で全部乗ったことあるかもね ^^


▼(P132)
つまり、今なお日本人の100%が新幹線に日常的に乗るわけではないし、新幹線をよく使う人が日本人の多数派かどうかさえ怪しい。新幹線に乗ることは、決して日常的な経験ではない、というのが私の実感です。


だから何???
その前後を読んでも何が言いたいのかさっぱり分からん。
「新幹線」を例えば「JR」に置き換えても同じなのでは?
著者が大好きな「ローカル線」に置き換えれば尚更。
もはや単に新幹線を腐したいだけにしか見えない。



もういちいち突っ込むのも疲れた ^^;
以下の引用部分を読んで、皆様はどう思われるでしょうか。


▼(P128)
人口が減り、高齢化が進む日本国内で無理をして東京と名古屋・大阪を(リニアという)バイパスで結ぶよりも、経済成長やダイナミックな人の流れが新たに見込める博多と釜山を(トンネルで)つなげるほうが未来があります。


▼(P134)
JR東日本も国鉄時代と同様、被災地や過疎地において、そうした社会的使命を率先して担うべきなのに、採算性の低いローカル線の場合、逆にあっさりと鉄道の維持を諦めてしまいかねない体質があります。


▼(P153)
相模原の大深度地下に(リニアの)新駅をつくる資金だけで、三陸鉄道ばかりかJR東日本の被災したローカル線すべてが復旧できるわけです。


▼(P169)
「こだま」より速いから「ひかり」というネーミングセンスは、「1分1秒でも早く着きさえすればいい」という高度成長期の発想です。


▼(P198)
リニアの開発が、東海道新幹線に代わるバイパス線の確保や輸送力の増強や大幅な時間短縮を題目として掲げつつ、高速鉄道の建設を進める中国に対抗して「鉄道大国」としての地位を揺るぎないものにしたいという欲求に根ざしているのは否定できないと思います。


posted by 並句郎 at 21:40|   図書館本各記事 | 更新情報をチェックする

2013年06月09日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘175 「釧」

路駅。
kaiko175.JPG




撮影は1994年。

「釧」なんて字は、漢検の勉強をする前には釧路関係以外で見たことは無かった。
釧路=クシロの音はアイヌ語由来だが、漢字を当たのは松浦武四郎。
手元の「釧路歴史散歩(上)」(第5版)(釧路新書9 佐藤 尚 著)から引用。

▼(P183)
釧路の国名について松浦は、越路、久摺、釧路と候補名称をあげ、「(旧場所名の)クスリは訳して言えば越路である。クシは越えるという意味であり、ルは路であるから訳字も音も適当である。また郡名に『釧路』の字を使ってはどうだろうか。その理由は、国名の中でも上申したように、蝦夷人が手首に飾っている腕輪をテキルンカニというが、これは『釧』(くしろ)といって古代から日本人も使っていたものと同じである。万葉集にも『くしろつくしの……』という古歌もある」という命名理由と使用文字についての意見がつけられ、最終的に『釧路国釧路郡』と決定したわけである。


まあ、この地方のアイヌだけがその腕輪をしていたわけではないとは思うが、とにかくそういうわけで「釧路」となったようだ。


「完全征服」によると「釧」の読みは、
 音読み=セン
 訓読み=うでわ・くしろ

腕輪なので、熟語としては「玉釧」「金釧」「宝釧」「腕釧」などがある。


音符「川」の意味付けとして、漢語林によると、

音符の川は、めぐるの意味。腕などにめぐらす金属の輪の意味を表す。

…とのこと。

posted by 並句郎 at 11:12|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2013年06月05日

「島抜け」

新潮社
吉村 昭 著
島抜け
(2000年8月30日 発行、2000年10月20日 4刷)


・島抜け
・欠けた椀
・梅の刺青

…の3編だが、ページ数では「島抜け」が3分の2を占める。


「島抜け」

江戸末期の史実に基づいた一編。
著者得意の漂流もの。
多くの漂流ものの場合、漂流~漂着~帰国がメインだが、これはその前後も面白い。
つまり漂流に至る過程と、帰国後の困難が特異と言うか…


「欠けた椀」

江戸時代の飢饉の一場面。
フィクションだが、似たような事は実際にもあっただろう。
悲惨。


「梅の刺青」

明治初期、日本での人体解剖の黎明。
なんであれ、最初にやろうとすると苦労があるよね。
それが「解剖」なんてことになると、尚更。

posted by 並句郎 at 22:18|   図書館本各記事 | 更新情報をチェックする