
国鉄播但線飾磨駅。
兵庫県。
撮影は1981年8月14日。
Wikipediaで飾磨駅の項を見ると、上の写真と同じ位置の駅名標の写真があるが、丸っきり新しいものに取り替えられている。
その写真の撮影も1981年頃になってるが…
さすがに錆がひどいということで看過できなくなったのか。
しかしこの駅もこの線(俗に言う飾磨港線)も、ほどなく1986年に廃止になる。
「完全征服」によると「錆」の読みは、
音読み=ショウ・セイ
訓読み=さび・さ(びる)
さび・さ(びる)、か。
さび・さび(る)、じゃないんだね。
こういうパターンは他には… 思いつかないが、何かあったかな。
漢和辞典を見ると、「さび・さびる」というのは国訓。
元の字義は「精」の字に通じて「くわしい」らしい。
漢語林の[解字]には、
形声。金+靑(音)。音符の靑は、すみきっているの意味。よく精錬された金属の意味を表す。
とある。
「精錬された金属」と「さび」が同じ字だというのが、またなんとも。
で、なんでこの字が日本では「さび」なのかと言うと、旺文社漢和にこうある。
国語では、銅の青さび、ひいて広く「さび」の意に用いる。
鉄のさびだったら、金へんに青より赤の方がよさそうだが、少なくとも手持ちの漢和辞典にはそういう字は載ってなかった。
ところで、漢和辞典では熟語が一つも見当たらない。
国語辞典(大辞泉)で「錆」を含む語を検索すると、青錆・赤錆から始まって32件引っ掛かるが、おそらく全部「さび」関係の語だろう。
漢語で原義で用いられることは少なく、日本で「さび」を表す字として日の目を見た、ってとこかな?