2012年06月29日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘139 「鴎」


kaiko139.JPG


青森県の、当時は岩崎村、今は深浦町の
大間越の海岸。
撮影は1997年。

果たして本当にカモメなのか、それともウミネコなのか、はたまた他の何かなのか定かではない。
が、ウミネコだとしても、カモメ科らしいので。


」は環境によっては表示されないかも。
ちょっと前のパソコンでは「區」が「区」の「」としか表示できなくて、森鷗外がどうのこうの、と話題になった字。
Windows7のデフォルトでは表示されるので、まあ今の大抵の環境では表示される、ことを祈る ^^;

…と思ったら、なぜかタイトルで「鷗」が表示されない。
しかたない、タイトルは「鴎」にしておくか。



「完全征服」によると「鷗」の読みは、
 音読み=オウ
 訓読み=かもめ

形声文字だとすると、「區(区)」に「オウ」という音があるのか?
漢和辞典を見ると、ちゃんとあるようだ。
「鷗」だけでなく「欧・殴・謳」なども、「區(区)」を音符とし「オウ」と読む字、か。
なるほど。

念のため。
「完全征服」では「区」の表外読みに「オウ」は無い。


で、漢語林では次のように「鷗」の音符「區」の意味づけもされている。

音符の區は、区分けするの意味。全身が灰白色で、きわだった鳥、かもめの意味を表す。

全身が単色の鳥は他にもいるだろうよと思うが…

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

今回のエントリから、行間を少しあけるように設定してみました。
パソコンを新しくしてから、何か妙に行間が詰まって見えたので。

posted by 並句郎 at 22:15|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2012年06月26日

1級→2級配当漢字 「憬」




1級→2級配当漢字の13字目。

漢字辞典ネット様によると、読みは

【ケイ】 あこが(れる) (【 】内は常用漢字表(PDF)掲載の音訓)

常用漢字表掲載の「例」は
 憧憬

準1級プラスでも
 憧憬
として載せている。

他の熟語は知らないなぁ。
漢和辞典を見ても「憧憬」以外では、
 「さとる」という意味の「憬悟(ケイゴ)」(旺文社漢和・漢辞海)
 「覚悟したさま」の「憬然(ケイゼン)」(漢辞海)
のみ。


で、字義としては「あこがれる」よりも「さとる」が本来のようだ。
字の成り立ちからも、音符の「景」の意味づけとして、
 あきらかな意(旺文社漢和)
 ひかりの意味。心の中があかるくなる、さとるの意味を表す(漢語林)
とある。


日本では「憧憬」という語がよく使われ、それによって「憬」の字義も「さとる」よりも「あこがれる」と思われ勝ちになったのか。
しかし「あこがれる」といえば普通は「憧」の字が使われ、「憬」はどうも中途半端な位置付けになっちゃってるような。


「憬」は常用漢字になり、名付けにも使えるようになった(はず、だと思う ^^; )。
「憬」の一字で「さとる」君なんていいんじゃないかね。
世に「憬」の「さとる」君が増えて、「憬」の字義が再認識されるようになれば、漢字好きとしてはちょっとだけ嬉しいかも。

posted by 並句郎 at 23:25| 1級→2級配当漢字 | 更新情報をチェックする

2012年06月25日

「すぐわかる/ひと目でわかる Windows7」

ASCII
アスキー書籍編集部 編
すぐわかる Windows7 快適設定
(2009年12月19日 初版発行)

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日経BPソフトプレス
橋本情報戦略企画 橋本和則・野間俊行 著
ひと目でわかる Windows7 操作&設定テクニック 厳選200!
(2009年10月26日 初版発行、同11月4日 初版2刷発行)

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Windows7マシンを買ったが知識は皆無なので、参考書として2冊借りてきた。

どちらも、Windows7やIEなどの設定の小ワザ集、的な。
なので熟読するものでもなく、なるほどこういうことができるのか、と軽く読み流し、いくつか設定をいじっただけ。

「ひと目で~」は「マイクロソフト公式解説書」とのことで、ややフォーマルな感じ。
レジストリを操作して云々、というのも「ひと目で~」の方が多く、やや専門的か。
まあ、この2冊だけで比較してもあまり意味は無いが。



もうすぐWindows8が出るってのに、今でも7の関連書は貸し出し中のが多い。
それだけ色々困ってる人が多いってことだろうか?
自分の感想としても、やはり「分かりにくい」の一言。
今まではxpマシンを、それもクラシック表示で使っていたので、間のVistaを飛ばしたこともあってか、7は何かととっつきにくい。
類書をなんとか100円で探して、手元に一冊置いておこうと思う。



というわけで(?)
はっきり覚えてないが、今月の7日か8日か11日のエントリから、Windows7 + IE9 で書いております。

何も変わらないとは思いますが、一応おことわりを。

posted by 並句郎 at 22:57|   図書館本各記事 | 更新情報をチェックする

2012年06月22日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘138 「鴇」

特急
kaiko138.jpg



上野駅。
撮影は1978年。

こういう絵入りになる前の、文字だけのパターンで、ボンネット型先頭車につく大型のヘッドマークでは、大きなひらがなの「とき」の下に小さく「朱鷺」と書かれていた。
(参考:Google画像検索)

が、「鷺」は前回のしらさぎで書いたので、ここでは「鴇」で。

どっちが一般的なんだろね。
ひとつの参考として、日本語のページをググった結果は…
 鴇 :約 1,050,000 件
 朱鷺:約 3,600,000 件
「朱鷺」優勢かな?
国語辞書を見ると、トキの漢字表記は他にもあるようだが。


「完全征服」によると「鴇」の読みは、
 音読み=ホウ
 訓読み=のがん・とき

「ホウ」だの「のがん」だの、勉強した記憶は無い、ような。
ノガンって、トキとは別、だよね?
これも画像検索してみると…
やっぱ別物だ。

漢和辞典を見ると、「鴇」は本来はノガンで、「とき」は日本語用法(国訓)とのこと。

なぜこの字がトキを指すようになったかははっきり書いてないが、漢辞海によると、

『新撰字鏡』では、国字の「」を「ツキ(トキの古形)」と訓んでおり、「ボウ」「ホウ」ともにこの「」の転用と思われる。

…とのこと。
」も国訓としてはトキ。
「転用」という表現がいまいちはっきりしないが。


また、「ホウ」という音符である、「ヒ」の下に「十」の、つくりの部分について、漢語林には

十が一つにならぶの意味。ならんで飛ぶ、のがんの意味を表す。

…とある。

また、その「ヒ」を「七」(あるいは「匕」?)のように書いた字は、新明漢では“俗字”とされているので、横線が縦線を突き抜けないように書くべきなんだろう。


「鴇」の字義としてはノガン・トキの他に、一例として漢語林では、

 ・くろあしげの馬
 ・やりてばば。倡婦・妓女の老いたもの。
  遊女屋で、遊女を取り締まり世話する老女。


…とある。
意外な意味があるもんだ。
これは下手すれば「鴇」の訓読みとして「やりてばば」なんてのが完全征服なんかに載り、漢検でも出題されてたのかも…?

posted by 並句郎 at 23:26|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2012年06月20日

1級→2級配当漢字 「慄」




1級→2級配当漢字の12字目。

漢字辞典ネット様によると、読みは

【リツ】 おそ(れる)・おのの(く) (【 】内は常用漢字表(PDF)掲載の音訓)

常用漢字表掲載の「例」は
 慄然
 戦慄

準1級プラスでも
 戦慄
として載せている。


熟語としては「戦慄」「慄然」しか知らないな。
漢和辞典を見ると当然ほかにも載っているが、それほど多くはない。

「慄烈」なんてのはどこかで見た気もする。
寒さが厳しいこと、か。


字義としては基本的には「おそれる」「おののく」で、「ふるえる」「いたむ」なども見えるが、それらと全く関連の無さそうな字義は見当たらない。
要するに、何かこう、身がすくむような、胸のつぶれるような、鳥肌が立つような、そういうイメージ、でいいのかな?


音符の「栗」について、漢語林では
「いがのあるくりの意味。いがを見て心の中でおそれる」
…との意味づけもされている。
まあ、イメージとしては分かるが、こじつけのような気もしないでもない。
人が恐れおののいて身の毛がよだつ状態を、イガグリに喩えたのだ、と、これは自分の勝手な解釈 ^^;

posted by 並句郎 at 23:18| 1級→2級配当漢字 | 更新情報をチェックする

2012年06月18日

懐石

懐石料理の「懐石」って何?

大辞林。

〔補説〕 禅院で温石(おんじやく)を懐中して空腹をしのいだことから、一時の空腹しのぎ程度の軽い料理の意
茶席で、茶の前に出す簡単な食事。茶懐石。



「温石を懐中する」で「懐石」か。



一応、Wikipediaも見ておく。

本来は会席料理と同じ起源であったことが分かる。江戸時代になって茶道が理論化されるに伴い、禅宗の温石(おんじゃく)に通じる「懐石」の文字が当てられるようになった。


元は「会席」で、後に「懐石」の字が当てられたのか。
その字を当てた理由は温石説だけではないようだが、ま、大して興味も無いのでもういいや ^^;



ところで、「温石」ってのは初めて見たな。

大辞林。

[1]焼いた石を綿などで包んだもの。冬、体を暖めるのに使った。焼き石。[季]冬。


なるほど。
懐炉の祖先かな。

知らなければ「おんせき」と読んでしまうところだが、「おんじゃく」ね。
一応覚えておこう。

「完全征服」によると「石」の読みで「シャク」は通常の音読みだが、「ジャク」は表外読み。
漢検準1級で出るかも…?

posted by 並句郎 at 23:09| 言葉・疑問 | 更新情報をチェックする

2012年06月15日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘137 「鷺」

特急 白
kaiko137.jpg



金沢駅。
撮影は1978年。

「完全征服」によると「鷺」の読みは、
 音読み=ロ
 訓読み=さぎ

「路」が音符だが、漢語林では、「路は、露に通じ、白いの意味。」と意味づけもされている。

同じく漢語林によれば、サギには
 雪客
 白鳥
 雪鷺
 糸禽(シキン)
 舂鋤(ショウジョ) …の異名もあるようだ。


とにかくまあ"白鳥"だったり雪に喩えられたりと、サギは白い鳥のはずなのだが、なぜそこにわざわざ「白」をかぶせて「シラサギ」なんて呼ぶのだろうか。
カラスを「クロガラス」なんて呼ばないだろう。

カラスとサギと言えば、準1級ではおなじみの「烏鷺」っていう語もあった。
あれも「サギ=白」という前提で成り立つ語のはず。

サギに「白」をかぶせるのは、白いことを強調したいのか、それとも、シラサギ以外のアオサギなんかと区別したいのか。
まあ「白雪」とか、他にもそういうパターンの語はあると思うけど。

posted by 並句郎 at 23:10|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2012年06月14日

1級→2級配当漢字 「惧」




1級→2級配当漢字の11字目。

漢字辞典ネット様によると、読みは

【グ】 ク・おそ(れる) (【 】内は常用漢字表(PDF)掲載の音訓)

常用漢字表掲載の「例」は
 危惧

準1級プラスでも
 危惧
として載せている。


常用漢字表には、例によって「(付)第2の3参照」の注記。
倶知安の「倶」と同様、つくりの縦線が長いか短いか、の問題。
120614.gif
常用漢字表(付)第2の3より
左:印刷文字 - 中:手書き楷書 (右:印刷文字に倣った楷書)



漢検の「級別漢字表」(PDF)を見ると、どちらでもよさそうだ。
長い方が標準字体、短い方が許容字体、かな。

つまりは「具」をどう書くか、の話だが、漢和辞典を見ると元々は「目」のようではある。



さて、「惧」を漢和辞典で見てみる… と、なんと全てで「惧」は「」の俗字・略字などとなっていて、解説は「懼」の項へ誘導される。
旺文社漢和では見出し字にすらなっていない。
へー。
まったく知らなかった。

すると「危惧」も「危懼」と書くのが本来なのだろうか。
「危懼」なんて見たこと無いな、と思って国語辞書を引いてみると、「危懼」は「き」と読むのか。
漢和辞典を見ると「き」「き」両方見られる。
「懼」は漢検1級配当のようだが、漢検でどう読むのが正解なのかは知らない。


そういうわけで、熟語も漢和辞典の「惧」の項には載っておらず、「懼」の項を見るしかない。
が、「懼」自体が初めて見る字なので、熟語も見たこと無い語ばかり。
まあ「惧」だとしても自分には「危惧」しか思いつかないし、それだけ知ってりゃいいかな ^^;

あと、まあ、「おそ(れる)」っていう訓読みは覚えておこうか。




蛇足。
「惧」の部首「忄」はもちろん「心」で、普通の漢和辞典では「心」と「忄」は一緒くたになっている。
ところが、新明漢はもちろん、漢語林でも別々になっていた。
前回の「肉」と「月」といい、漢語林には妙なこだわりがあるな、と思って改めて「この辞典の利用法」を見ると、他にも「手」と「扌」や、「水」と「氵」なども別々になっていた。
一緒がいいか、別々がいいか、難しいところだけどね。
でも、「忄」は「心」なんだよ、と、小学校で一度教えれば済むことだと思うのだが。
外国人読者対策なのだろうか???

posted by 並句郎 at 23:10| 1級→2級配当漢字 | 更新情報をチェックする

2012年06月11日

胡散

「胡散臭い」の「胡散」って何?


まず国語辞書。
大辞泉。

[形動][文][ナリ]《「う(胡)」は唐音》怪しいさま。不審なさま。胡乱(うろん)。


「胡散臭い」の形しか知らなかったが、「胡散」だけでも使えるようだ。

で、だから、その「胡散」って何なの?

漢和辞典を見ても、国語辞書と同様の解説があるだけで正体不明。
ただ、「胡散」は日本語用法、和製漢語らしい。

語の由来をググると、いくつか説があってはっきりしないようだ。
一例。
語源由来辞典様。


「胡」を「ウ」と読むのは唐音、とのことだが、漢和辞典を見ると、他に「胡」を「ウ」と読む熟語は、漢検準1級ではおなじみの「胡乱(ウロン)」だけ。
意味も似ているし、根っこは同じなのだろうか。
しかし「胡乱」の方はどうやられっきとした漢製漢語(?)のようだ。

結局よく分からない。
「胡散」という語自体が胡散臭かったという… ^^;


蛇足。
「胡」の部首は「にくづき」だが、漢語林の「肉」の部には本当に「肉」の形を持った字(肉・腐など)しか載っておらず、「月」の形の字はmoonの「月」と一緒にされていた。
漢語林にはオーソドックスなイメージがあったが、ここにどういう判断があったのだろうか。

posted by 並句郎 at 23:42| 言葉・疑問 | 更新情報をチェックする

2012年06月08日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘136 「烏」


kaiko136.JPG



ご覧の通り、函館山。
撮影は1990年。

カラスなんてあんまり山の上にいるイメージでもないが…
つーか、彼らならどこにでも住めそうだけどね。


「完全征服」によると「烏」の読みは、
 音読み=ウ・オ
 訓読み=からす・くろ(い)・いずく(んぞ)・なん(ぞ)


カラスは真っ黒で目が無いように見えるから、「」の字から目にあたる1画を除いて「」とした、ということは、どこかで見たか聞いたかして知っていた。

つまりこれは象形文字で、「灬」の部分は「火」とは無関係なのだが、漢和辞典では「火(灬)」の部に入れられている。
そりゃ「鳥」よりは1画少ないが、そんな杓子定規じゃなくても素直に「鳥」の部に入れときゃいーじゃん、と思うが。

唯一の例外は新明漢。
「火」でも「鳥」でもなく「ノ」の部に入れられている。
それはまたそれで分かりにくいんじゃないのかなぁ。


「からす」と言えば「」の字もあるが、「烏」との使い分けが有るのか無いのか。
漢和辞典を見ると「鴉」は、漢語林と新選漢和では「ハシブトガラス」だとしている。
また、新明漢では、ハシブトガラスとは書いてないが、
「からすの一種で、烏に比して小さく反哺しないもの。」
とある。
ま、参考までに。

posted by 並句郎 at 22:45|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする