2012年05月30日



あじ。

…なのだが、「味方」とか「一味」とかの場合の「味」はどう解釈したらいいのだろうか、と、ふと思った。

漢和辞典を見ても、どうもそれらしい字義が載ってない。
「味方」「一味」とも“国訓”、日本語用法のようだ。


国語辞書(大辞林)を見てみると、それぞれ〔補説〕として、

「味方」

「かた」に尊敬の接頭語「み」の付いたものから。「味方・身方」は当て字


「一味」

「一身」が原義


とある。
「味方」も「一味」も当て字らしい。

しかし当て字にしてもまた何故に「味」なのか。
何か意味が… とさらにググってみると、「一味」ってのが仏教と関係がありそうな。

大谷大学のサイトより抜粋

 仏教では、ブッダの説法が一味であるといわれる。それは、時や場所、相手によって多様な説かれ方をしていても、その本旨が変わらないことを意味している。
 仏典には、どれほど味の違う河の水であっても海に入れば一味となる、という譬えもある。



その辺から、目的などが同じ人の集合を意味する「一身」も次第に「一味」になったのだろうか?
もしそうだとすると、それに影響されて「みかた」も、「一味の方」という意味で「味方」になったりとか?
それとも「味方」の「味」は別の意味だろうか?

結局、分からないまま。

posted by 並句郎 at 23:30| 漢字 | 更新情報をチェックする

2012年05月28日

1級→2級配当漢字 「彙」




1級→2級配当漢字の9字目。

漢字辞典ネット様によると、読みは

【イ】 はりねずみ・あつ(める)・たぐ(い)
(【 】内は常用漢字表(PDF)掲載の音訓)

常用漢字表掲載の「例」は
 語彙

準1級プラスでも
 語彙
として載せている。


常用漢字表の備考欄に注記がある。
「(付)第2の3【剝】参照」とのことで、つまり、頭が「彑」でも「彐」でもいいよ、という話。
120528.gif
常用漢字表(付)第2の3より
左:印刷文字 - 中:手書き楷書 (右:印刷文字に倣った楷書)

漢検で、準1級配当時代の「剝」の場合、「彑」が標準字体で、東大生や高橋によると「彐」は許容字体だった。
それが今後2級配当になってどうなるのか、また「彙」がどういう扱いになるのかは知らない。

…が、漢検サイトの「級別漢字表」(PDF)ってのを見ると、
「剝」は「彐」でもいいが、
「彙」は「彐」だとダメ、なのかな?
2級を受検するかたはご確認を。



しかし「彙」ってのは独特な形だ。
なんで「ワかんむり」が挟まってんの?
「果」は音符じゃなさそうだし、意符なのか?
漢和辞典で字の成り立ちを見ると、えーと、ブログには書きにくい、ややこしい字が… ^^;
まあどの辞書でも似たり寄ったりなので、お手持ちの辞書をご覧頂くとして。
結論として、その形状は「ワかんむり」や「果」であっても、意味的にはまったく無関係。
「イ」という音は「胃(の旧字体?の省略形)」から来ているらしい。


熟語は「語彙」しか思いつかないが、辞書には他にもいくつか。
「彙報」なんてのは見たことあるな。


ところで、「語彙」とは何か、定義しろ説明しろと言われると自信が無い。
大辞泉。

《「彙」は集める意》

1 ある言語、ある地域・分野、ある人、ある作品など、それぞれで使われる単語の総体。
「―の豊富な人」「学習基本―」


ふーん。
「単語の総体」か。
「集めたもの」、「集まり」ってことか。
でもそれだと、「語彙が豊富」っていう言い方は変な気がする。
「単語の総体が豊富」ってさ。
「総体」ならば「豊富」じゃなくて「大きい」とかじゃないかね。
「豊富」と言いたければ「単語の総体」じゃなくて「単語」だよね?
…って、ここで噛みついても仕方ないが。

posted by 並句郎 at 23:33| 1級→2級配当漢字 | 更新情報をチェックする

2012年05月27日

はじめにお読み下さい

ご来訪ありがとうございます。

思いのほか長続きしている当ブログにつきまして、今さらながらご案内申し上げます。


●このブログに出てくる辞書・問題集・略語

 こちらのエントリをご覧下さい。


●タイトル背景

 昔の札幌の地図です。
 左寄りの公園っぽいところが 現在の 植物園ですね。
              ***2012.5.30 訂正(当時から「植物園」でした)***
 そこから右(東)方に道庁、駅前通り、創成川、ビール工場…
 市電の路線も見えます。
 詳しくはこちらのエントリをご覧下さい。

 *** 2017.4.4 追記 ************************************
 2017年4月、背景画像を無くしました。
 こちらのエントリをご覧ください。
 ***************************************************


●コメント

 受け付けておりません。


●リンク・引用等

 ご自由に。


●投稿環境

 Windows XP、IE、文字のサイズ「大」で編集しています。(現在はIE8)
 他の環境・設定や携帯電話等では色々と変に見えるかも知れません。
 フォントは、当初はXPデフォルト(JIS90)、
 2010年4月12日からは JIS2004 で書いています。

 *** 2012.6.25 追記 ************************************
 2012年6月途中から、Windows7、IE9、文字のサイズ「大」で編集しています。

 *** 2014.5.13 追記 ************************************
 2014年4月途中から、Google Chrome で編集しています。
 *****************************************************


●「並句郎/heyqlow」の由来

 こちらのエントリをご覧下さい。


●免責

 嘘を書いてるつもりはありませんが、内容は無保証です。
 当ブログの内容を真に受けて、その結果何がどうなろうと知ったこっちゃありません。


●連絡

 誤りのご指摘、ほか、ご意見・ご苦情等はメールで。
 返信は保証できません。
 アドレスは見えてますよね? ^^


▼2014.5.13 追記

 旧ブログからの移転終了。
 移転時、体裁の修正や画像の追加・差し替えなどは行ったが、
 文章自体には手を加えなかった。
 読み返すと自分でも意味不明だったりする部分もそのままにして、反省材料にする。

 リンク切れが非常に多いが、お詫び申し上げるしかない。
 内部リンクは全部修正したつもり。

 右フレームの下の方に、ブログパーツ「橋をかけろ!」を設置。
 面白いので是非遊んでみてください。



▼2017.7.10 追記

 カテゴリ「AFP」の記事について。
 以前、ニュースサイトの記事を引用してブログを書くサービスがあったのですが、
 いつの間にか廃止になったようです。
 なので、そのニュース記事が削除されてしまって、
 ブログ記事としてはワケワカラン状態になってますが、お許しを。

posted by 並句郎 at 17:11| はじめにお読み下さい | 更新情報をチェックする

2012年05月26日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘134 「鳩」


kaiko134.JPG


(多分、確か)天王寺駅。
大阪府。
撮影は1986年。

「完全征服」によると「鳩」の読みは、
 音読み=キュウ・ク
 訓読み=はと・あつ(める)・あつ(まる)・やす(んずる)


音符の「九」について、旺文社漢和と漢語林ではハトの鳴き声だとしている。
「ククックー」みたいなことかね?
また新選漢和には、「九には集まる意味がある。鳩は集まる鳥である。」とある。
へー。
新選漢和で「九」の項を見ると、確かに「九」には「あつめる」という意味が載っていた。

また、「鳩」を「キュウ」と読んで「集まる・集める」の意味の場合は、「糾」に通じるとのこと。
「糾合」という熟語を考えれば、なるほど、「鳩=集める」も納得できる気がする。
「糾合」は「鳩合」とも書くようだ。


「集める・集まる」はいいとして、しかし「やすんずる」が分からないな。
熟語を見ても「やすんずる」の意味ではわずかに旺文社漢和に「鳩民(キュウミン)」が載っているだけ。
意味は「民をやすんじる。また、民をあつめる。」とのこと。

鳩は平和のシンボル、みたいなところと関係あるのだろうか。
Wikipediaを見ると、古今東西、色んな話があるようだが…

まあ理由は知らないが、こじつけであっても、鳩=平和=安んずる、とイメージすれば覚えやすいかも。

posted by 並句郎 at 18:33|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2012年05月23日

1級→2級配当漢字 「毀」




1級→2級配当漢字の8字目。

漢字辞典ネット様によると、読みは

【キ】 こぼ(つ)、やぶ(る)、やぶ(れる)、そし(る)、や(せる)
(【 】内は常用漢字表(PDF)掲載の音訓)

常用漢字表掲載の「例」は
 毀損
 毀誉

準1級プラスでは
 名誉毀損
 毀誉褒貶
として載せている。

熟語としては他に「廃仏毀釈」ぐらいしか思いつかない。
が、漢和辞典を見るとその他にも沢山あった。


漢語林には、「現代表記では〔棄〕に書きかえることがある。」と書いてある。
なるほど、「破毀」なんかは「破棄」の方が目にするし、「毀損」は「棄損」でもよさそうな。

同じく漢語林の「棄」の項を見ると、熟語「破棄」は載ってるが「棄損」が載ってない。
そして、「現代表記では〔毀〕の書きかえに用いることがある。」として、「破毀→破棄」が例示されていた。

まあ「毀」と「棄」のどっちで書くのが本来なのかは場合や解釈によって違うのかも知れないが、しかしこういうのって今後どうなるんだろうか。
従来、「毀」は常用外だったから、常用の「棄」に書き換える、という説明もできたのだろうが、今度「毀」が常用になってみると、そこんとこどーしてくれんの? と。
仮に「キソン」は「毀損」が本来だったとして、でも「棄損」も定着しちゃったから、今後はどっちでもいいよーごめんねー、ってなことになるのか?

日本語のページをググってみた。
 "毀損" 約 8,370,000 件
 "棄損" 約 2,000,000 件
今さら「棄損」を否定はできないよねぇ。


さて。
「毀」の字の左側は、他では見かけない気がするが、これは何?
漢和辞典を見ると「毀」は、「(の省略形)+土」とのこと。
」の「米」が「土」に取って代わられたんだね。

その音符の「」は漢語林によると「うすで米をつくの意味。」とあり、それに意符「土」を加えて「土をつきつぶすさまから、こわすの意味を表す。」とのこと。


とにかく、あれだ。
「毀」の部首は「殳」であり、音符が「」ということは、音符の一部が部首になっている形声文字ということで、例のところに追加しておく。

posted by 並句郎 at 23:08| 1級→2級配当漢字 | 更新情報をチェックする

2012年05月22日

対機説法

ある本を読んでいると「対機説法」という言葉が出てきた。

初めて見た。
「対機」だけでも知らん。


「対機説法」で国語辞書(以下すべて大辞林)を見てみる。

〔専門〕 仏 相手の宗教的能力に応じてわかるように法を説くこと。

仏教用語らしい。

次に「対機」で見てみると、

〔専門〕 仏
[1] 仏陀が衆生の素質や能力(=機根)に相応した手段をとること。
[2] 仏・菩薩の教化の対象。衆生。
[3] 禅家で、師が学ぶ者の問いに答えること。


[1]の意味かな。
「対機」の「機」は「機根」か。
って、「機根」も知らないぞ。

「機根」を見てみる。

1 一つの物事にじっと耐える精神力。根気。気力。
2 仏語。すべての人に備わる、教えを受けて発動する能力・資質。根機。機。


この場合は2の方か。

「機」を見てみると、

1 略
2 略
3 略
4 仏語。仏の教えに触発されて活動を始める精神的能力。教えを受ける人、あるいは修行をする人の能力・素質。機根。


仏教用語では「機根」も「機」も同じらしい。

「機」の字にそんな意味があったのか。


元に戻って、「対機説法」について、もう少し。
天台宗のサイト~対機説法 より抜粋。

 聞き損いは、言い手の粗相。
ということわざがあります。
(中略)
 聞き手が正しく理解しないのは、言い手の方に問題があると思った方がよさそうです。
 仏教は、「対機説法」だといいます。お釈迦さまがそうでした。お釈迦さまが説法されるときは機をみて法を説いたといいます。機とは法を説く相手のことです。その人の人格、年齢、教養、性質、まわりの環境、それらをよく知った上で、その人が理解できるように法を説いたのです。だから、心の底に教えがおさまったのでしょう。
 一方的な言い方ではなく、まず相手を理解する。その中にことばの交流はあるのでしょう。



なるほどねぇ。
お釈迦様でも仏教徒でもない身でも「対機」を心掛けた方が良さそうだね。

posted by 並句郎 at 23:30| 言葉・疑問 | 更新情報をチェックする

2012年05月18日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘133 「鶯」

色の電車。
kaiko133.jpg


可部駅。
広島県。
撮影は1981年。

鶯色の電車といえば山手線だが、まともな写真が無かったので可部線で。
旧型国電の知識はほぼゼロなのでググると、これは72系電車なのかな?
ひょっとしたらこの車両も昔は山手線を走っていたのかも?


「完全征服」によると「鶯」の読みは、
 音読み=オウ
 訓読み=うぐいす

「オウ」って音がなかなか覚えられなかった記憶がある。
「鳥」が意符だとすると、冠部分の「𤇾」が音符だろうか。

漢和辞典で「鶯」を見ると、その「𤇾」とは、
 「𤇾」説=旺文社漢和(「榮」に通じる、とも)
 「榮」説=漢辞海
 「熒」説=漢語林・新明漢


「𤇾」は普通の漢和辞典では部首になってないが、新明漢では部首になっている。
その「𤇾」の部には16の見出し字が載っていて、そのほとんどで、「𤇾」は「」の省略形だとしている。
おー、初めて新明漢は便利だと思ったぞ ^^

で、その「熒」が「エイ・ヨウ・ケイ」などの音を持つので、例えば
栄(榮)・営(營)は「エイ」、
蛍(螢)は「ケイ」と読む、と。
「鶯」の「オウ」という音は、「熒」の「ヨウ」が変化したものだろうか。
漢語林と新明漢には、「鶯」に「ヨウ」の音も載っている。


熟語では、漢検の勉強で「鶯遷(オウセン)」をよく見かけた気がする。
漢和辞典を見ると他にも沢山あるが、中に「鶯花(オウカ)」・「鶯花海(オウカカイ)」ってのがあった。
旺文社漢和の「鶯花海」の解説。

うぐいすがあちこちに鳴き、花がいっぱい咲いたのどかな春景色を、海にたとえていった語。

なんつーか、桃源郷か極楽か。
日本酒の銘柄にありそうだな、と思ってググってみると、やっぱりあったし ^^
ま、ちょっと覚えておこうかな。

posted by 並句郎 at 23:15|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2012年05月17日

1級→2級配当漢字 「嘲」




1級→2級配当漢字の7字目。

漢字辞典ネット様によると、読みは

【チョウ・あざけ(る)】 トウ・からか(う) (【 】内は常用漢字表(PDF)掲載の音訓)

常用漢字表掲載の「例」は
 嘲笑,自嘲
 嘲る

準1級プラスでは
 嘲笑
 嘲笑う(あざわら(う))
として載せている。


前々回の「喩」前回の「嗅」と同じく、常用漢字表の備考欄に、「(付)第2の3参照」とある。
「月」の中が、右下がりの点々でも、横線でもいいよ、という話。
漢検での扱いは知らない。
120517.gif常用漢字表(付)第2の3より
左:印刷文字 - 中:手書き楷書 (右:印刷文字に倣った楷書)


訓読みが「あざ」ではなく「あざけ(る)」ということは、「嘲笑う」で「あざわらう」と読むのは当て字・熟字訓の類か。
「あざける」+「笑う」=「あざけり笑う」→「あざ笑う」かな?
大辞泉で「あざわらう」を見てみると、

1 人をばかにして笑う。せせら笑う。あざけり笑う。嘲笑(ちょうしょう)する。

「あざけり笑う」があるので、多分そういうことだろう。

なので。
「嘲笑う」なら「あざわらう」、
「嘲り笑う」なら「あざけりわらう」ってことかな。


音符の「朝」について。
漢語林では「口からつばを飛ばしてしゃべる声の擬声語」とあり、
旺文社漢和では、「(トウ)」に通じて「みだりにする意」とのこと。
両者ともその解説が何に依拠しているのか明記してないのだが、まあ合わせてイメージして、ぺちゃくちゃとみだりにあざけり笑う、って感じだろうか。

かと思えば、漢辞海の類義語の解説には
声を潜めてからかうのを「チョウ」、
 声をあげてからかうのを「
フウ」という。」

なんてことが書いてある。
イメージ的には逆な気もするが、ま、参考までに。

posted by 並句郎 at 23:56| 1級→2級配当漢字 | 更新情報をチェックする

2012年05月15日

「昭和を騒がせた漢字たち」

吉川弘文館 歴史文化ライブラリー241
円満字二郎 著
昭和を騒がせた漢字たち 当用漢字の事件簿
(2007年10月1日 第1刷発行)


当用漢字表の制定(1946年)前夜から、常用漢字表の制定(1981年)まで、つまりほぼ戦後の昭和に起きた、漢字が表に裏に関係したいくつかの事件についての考察、ってとこだろうか。

福“丼”県表記の是非
郵政省から逓信省への改名の是非
徳仁様の命名
狭山事件
水俣病問題
 …などなど。


水俣病と漢字がどう関係するのかと言えば、被害者が加害企業の株主総会に出る時に「怨」の字の入った幟を立てた、と。
そこではなぜ「恨」ではなく「怨」なのかって話で、

▼(P143)
「怨」という漢字は、他の漢字で置き換えることなどできはしない。(中略)「怨」は「怨」でなくてはならず、唯一無二の漢字なのである。


この「漢字の唯一無二性」ってのが、水俣病の話に限らずあちこちに出てくる。
それをこの本のタイトルにしてもよかったぐらい。


もう一つの大きなテーマが、副題にもなっている当用漢字。
その制定から、それが意義を失うまでの社会の変化が、色んな事件を通して語られる。
当初は“制限”の意味合いが大きかったが、やがてその制限に伴う“窮屈さ”の方が無視できなくなり廃止される。
しかし“基準を求める心”によって新たに常用漢字が定められる、といったあたりは、なるほど、と思うこともあった。
昨今、漢検がもてはやされるのも、「漢検○級」という“基準”を求める心による部分が大きいのではないだろうか。
まあ漢検に限ったことでもないし、それが良い悪いという話でもないが。


漢字云々は別にしてみても、戦後昭和の事件簿としてなかなか面白い読み物だった。

posted by 並句郎 at 23:16|   図書館本各記事 | 更新情報をチェックする

2012年05月12日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘132 「鳶」


kaiko132.JPG
この写真はトンビ、でいいのだろうかね?
一応そういうことにしておく ^^;

先日の鷲羽山からの撮影。
1992年。

「完全征服」によると「鳶」の読みは、
 音読み=エン
 訓読み=とび・とんび


漢和辞典を見ると、「鳶」で始まる熟語は
 鳶肩(エンケン(=いかり肩))
 鳶尾(エンビ(=植物名))
 鳶飛魚躍(エンピギョヤク)
の3語でほぼ共通している。

唯一、新選漢和だけは、「鳶飛魚躍」が無い代わりに、日本語の「鳶職」が載っている。
「鷹」のところで「鷹狩・鷹匠」を載せていたのも新選漢和だけだったし、やっぱその辺が特徴の辞書なのかも。
新選漢和の「この辞典を使う人のために」には
「熟語においても、国語古典、および日常の生活漢語(中略)を精密周到に収録した」
とあるし。


字の成り立ちについて。
旺文社漢和と新明漢が形声文字としている一方、漢語林は、

会意。
鳥+弋。
弋は、矢のあとに長いひもをつけた、いぐるみの意味。


…としている。
「弋」の項を見ると、確かに字義の一つに「いぐるみ」がある。
「いぐるみ」って何?
大辞泉。

い‐ぐるみ
《「射(い)包(くる)み」の意》飛んでいる鳥を捕らえるための仕掛け。矢に網や長い糸をつけて、当たるとそれが絡みつくようにしたもの。


ふーん。
ググったら、なるほどって感じの画像を見つけた。
画像を載せているブログへのリンク。
なんか、イメージできる。

「いぐるみ」はそれでいいとして。
じゃあ何故トンビは「いぐるみ」+鳥、なのかが分からない。
トンビを獲る時に「いぐるみ」を使ったからだろうか?

ݱ
posted by 並句郎 at 23:30|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする