2012年04月13日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘128 「鷹」

ノ巣駅。
kaiko128.jpg



秋田県。
撮影は1981年。

当時の国鉄~JRの駅名は「鷹ノ巣」だが、秋田内陸縦貫鉄道の駅名は「鷹巣」。
住所は現在は北秋田市だが、合併前は「鷹巣町」だった。
地名が「鷹巣」なのに、駅名にわざわざ「ノ」を入れた理由が分からないな。
なお、「ノ」が入らなくても読みはいずれも「たかのす」。


「完全征服」によると「鷹」の読みは、
 音読み=ヨウ・オウ
 訓読み=たか

「オウ」と読むケースは、漢和辞典によっても「鷹揚」しか見当たらない。
漢語林によると、「鷹揚」は「ヨウヨウ」とも読み、その場合は「武勇を示すこと」とか「強い兵士」などの意味で、「オウヨウ」と読んで「こせこせしないこと」などを意味するのは日本語用法のようだ。
その「オウヨウ」は「大様(オオヨウ)」のなまり、とのこと。


字のなりたちを見ると、書いてあることが辞書によってまちまち。
「鳥」が意符、「广+イ+隹」が音符とされているものが多く、「广+イ」の部分は元々違った形だったようだが、いずれにしても音符の字単独では見出し字として載ってない。

漢辞海は独特。
「隹」が意符で、なぜか「」なんて字の省略形が音、だとか、
あるいは「人」が意符であり音符でもある、とか。
漢辞海の解説の基になっているのは説文解字らしいが、なんだかよく分からない。

いずれにしても、一字の中に「鳥」と「隹」の二つを含むのは冗長に見える。
「鶴」も同じだが。


さて、鷹と言えば鷹狩、鷹匠だが、和語なので、その2語とも載せているのは新選漢和のみ。
他、新明漢には「鷹狩」だけ載っているが、その他の辞書には2語とも載っていない。
新選漢和には「鷹司(たかつかさ=たかや犬を飼い、訓練した役所)」も載っている。
辞書の個性が出るね。

で、鷹匠は和語だとすると、じゃあ漢語で鷹匠を意味する語は何なのか。
探すと、新明漢にだけ「鷹師(ヨウシ/たかシ)」というのが載っていた。

じゃ鷹狩を意味する漢語は?
「鷹」の項の熟語には無いっぽい。
四字熟語で「飛鷹走狗」があったので「飛鷹」かなと思ったが、「飛鷹」を載せているのは新選漢和のみ。
その意味も「たかをとばすこと。」とあるだけで「狩り」とは書いて無いが、「鷹を飛ばす」と言えばすなわち鷹狩だと思っていいのだろうか。

posted by 並句郎 at 21:58|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする