2011年05月31日

竜攘虎搏

竜攘虎
りゅうじょうこはく。

ダイソー四字熟語辞典によると、意味は
「竜と虎が格闘するように、互角の力を持った強者同士が激しく争うこと」

それはいいのだが、この中の「」の字が、
見出しでも索引でも解説文中でも「」になっている。

その解説文によると、
」はなぐる、打ち付けるの意。
とある。

旺文社漢和辞典によると「」には、「まるめる」とか「まるい」の他に、「うつ(打)。たたく。」の意味もあることになってはいる。
が、「ハク」という音は無く、しかも[注意]として
ハク(=うつ)」は別の字。
とある。

漢辞海には、「」に「うつ」などの意味は載っていない。

これはやっぱ「竜攘虎」の場合には「」が正解なんじゃないかと思うが…

漢字辞典ネット様によると「」も「」も漢検1級配当。
どんなもんでしょうかね? 1級業界の先生がた ^^

ちなみに国語辞書でも「」。


ググってみると、(日本語のページ)
 "竜攘虎" 約 3,830 件
 "竜攘虎" 約 1,290 件

」の方も結構引っ掛かるけど…


なお、この点についてダイソー四字熟語辞典が誤りだったとしても、自分の見た限りでは他に誤植は…
あ、他に1か所だけ。
見出し語「漁之利」が、索引では「漁之利」になってた。
が、「漁夫之利」の解説文中で、「漁父之利」とも書く、とあるので、ま、どっちでもいいっちゃいいんだけど。

とにかくまあ、100円にしては悪くない本だと思う。


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当日追記
 先日掲載したリスト中では「竜攘虎」としていましたが、「」に修正しました。
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posted by 並句郎 at 23:52| 漢字 | 更新情報をチェックする

2011年05月29日

「漢字検定のアホらしさ」

連合出版
高島俊男 著
お言葉ですが…別巻3 漢字検定のアホらしさ
(2010年5月20日 第1刷)


タイトルにつられて借りてみた。
巻末の紹介によると、著者は東大大学院修了、中国語・中国文学専攻。
肩書きは無いものの、学者サマなのだろう。

雑誌などあちこちに書いたものを一冊にまとめた本で、「漢字検定のアホらしさ」もそのうちの一編だが、それが本のタイトルにされている。
なので一冊全部が漢検の話なのではない。
で、その「漢字検定-」が最初に載ってるので、まずはそれを読んでみた。

うなずける部分もあるにはあるが、しかしこれは…

▼(P13)
英語検定試験というものがあるそうだ。ぼくは受けたことも問題を見たこともないからいっこうにその内容は知らないが、思うにかならずや、聞く、話す、読む、書く、の四つの方面についてその能力をためすものであるにちがいない。実用的意義は十分にあるだろう。そして、日本人であって英語ができるのも一種の学術だとすれば、学術的意義もあるだろう。


あのー、、、

「見たことないし知らないが、思うにかならずや~にちがいない」

ってさぁ… orzorzorzorz

何も、宇宙の果てがどうなってるかとか、そんな話をしてるわけじゃないよね。
英検がどんな試験かなんて簡単に調べつくでしょ。
それなのに、なんつー言い草よ。
おまけに「実用的・学術的意義もあるだろう」まで言っちゃってるし。

これって、学者として一番言っちゃいけないことなんじゃないの?
いや、学者じゃなくたってさぁ、そんなこと言う奴が世間で信用されると思う?
少なくとも自分は断じて信用しないし、全力で軽蔑するけどね。

この人、日本人じゃないのかも知れないな。
隣の国ではそういう不思議な理屈も通用しちゃうみたいだし。
それとも、見なくても見えちゃうエスパーか何かですか? ^^
私ゃエスパーなんてのも信じませんけどね。

で、その英検と違って、漢検についてはその受検者に対しても、

(P11) アヤシゲである
(P13) 程度の低さもわかる
(P26) 手の施しようがない

などと手厳しい。

よぉ~し!
そのアヤシゲで程度が低くて手の施しようがないheyqlowが反論しちゃうぞ! ^O^/

以下、長くなります。
さらに、いつもにも増してheyqlowの性格の悪さ全開で、読むとおそらく不愉快になります。
この先を読むかたはそのつもりで。



さて、このセンセイ、近頃なにかと話題の漢検が気になるご様子。
実際に問題集を買ってきてやってみたそうだ。
引き合いに出されている問題から見て、準1級・1級の問題集だと思われる。
で、その問題がよろしくないと色々書いておられる。

まず、英検の話の続き。
すばらしいに“ちがいない”英検と比べて、

▼(P14)
ところがこの漢字検定ときては、ただのパズルである。実用的意義はまったくない。こんなものができても、美しく端正な日本語の文章を書くために何の役にも立たない。


センセイはどうやら準1級・1級しかご覧になっていないからそういう感想になるのでしょうが、単に「漢字検定」と、2級以下もひっくるめて、「実用的意義はまったくない」「文章を書くために何の役にも立たない」と断じるのは明らかに事実誤認だと、漢検受検経験者なら思うでしょうね。
そういうのを全豹一斑とか言うんじゃないですかねぇ?

で、その無意味な“こんなもの”の具体例として最初に俎上に載せられたのが、この読み問題。

「列車が〔 方 〕に出発するところだった。」

正解は「まさ(に)」だが、この問題について、

▼(P15)
「まさにこれから…しようとしている」という「まさに」をどうしても漢字で書くなら、むしろ「将に」である。「方に」は、「ちょうどいま…したばかり」の語感だ。


と。
つまり「方」は、「したばかり」のように現在完了(?)の場合に使う字だ、と。
だからこの問題文のように「これから」の場合に使うのは間違いだ、と。
へー、そうなのか、と、一応漢和辞典を見てみました。
旺文社漢和辞典には詳しい解説はありませんでしたが、漢辞海にはこうあります。

(1) まさ-に
 (ア) ちょうど。《現在起こりつつあることを示す》
 (イ) これから…しようとする。《近い将来に起こることを示す》



「方」は「これから」の場合にも使われるようですよ。

一応、岩波国語辞典も見てみました。

まさに【正に】
(3) 今にも。 ▽「将に」「方に」とも書く。



「今にも」だから、これも現在完了ではなく「これから」の話ですね。
その場合には「方に」とも書くそうです。

辞書とセンセイの見解が違いますねぇ。
どちらが正しいのかなど、無学でエスパーでもない自分には分かりませんが、「見たことないが、~にちがいない」なぁんて言っちゃう人物の言うことなど、残念ですが到底信用できません。

で、どっちにしても、

▼(P15)
現代口語文には「将に」も「方に」も必要ない。どうしても漢字を書きたければ「正に」であろう。
(中略)
こんなバカな検定試験を受けて、「まさに」は漢字で「方に」と書くのが高級なんだと思いこんで、
「うしろ姿が後藤君に似ていると思って声をかけてみた。ふりむいたのを見たら方に後藤君だった」なんぞと書いたら、バカじゃなかろかと人に笑われるだけだよ。



おやおや。
誰が“高級”なんて言ったんでしょうかね?
「方に」が“高級”だなんて思ってる人は、受検者の中にもいないと思いますが。
そう勝手に“思いこんで”るのはセンセイだけなんじゃありませんか?
そりゃ確かにこれは2級以下では出題されず、それより“高い級”である準1級以上で出される問題ではありますが、それをして高級だ、というのはちょっと違うんじゃありませんか?
例えば小学校で教える漢字よりも中学校で教える漢字の方が“高級”なんですか?
もし“高い級”であることをもって“高級”だとおっしゃるならば、「正に」より「方に」が“高級”であるのは間違いないのですから、“思いこんで”も何もそれが正解なわけで、そこまでは何も問題ないはずですがね。

そもそもこれは書き問題ではなく読み問題です。
それも表外読みですね。
表外読み問題だからこそ、「正」ではなく、あえて「方」が出題されるのです。
「方に」と書くのが高級、なのではなく、「方に」と書くべき、なのでもなく、「方に」と書かれる場合もあるから読めるようにしておきましょうね、ってことです。
漢検で「まさに」を「方に」と書かせる問題はまず出ないと思いますよ。


次に。

▼(P22)
「髄肉の嘆を〔 喞 〕つ。」
かこつ。

(中略)
「髄肉の嘆」とは聞いたことがない。
「髀肉の嘆」ということばならある。能力があるのにそれを用いる機会がないのを嘆くことである。「髄」は「骨髄」の髄だが、「髄肉」ということばは存在しない。



ちょうどダイソーの四字熟語辞典で「髀肉之嘆」を勉強したところだったので、お、と思いました。
ダイソーの100円辞典なんざ、センセイから見れば便所紙以下でしょうけどね ^^
まあこれは漢検協会のポカなんだろう、とは思いましたが、一応ググってみました。
念のため「髄肉 の嘆 / の歎 / 之嘆 / 之歎」の4パターンで検索してみたんですが、センセイのこの本のこの部分を引用したページが2件引っ掛かるだけでした。
もし本当に「髄肉」として出題されたのなら、おそらく受検した誰かが気付いてブログネタにするんじゃないかと思います。
あるいは、過去問を集めたようなところにそのまま載せられることもあると思います。
それらが一切見当たらないということは、これは漢検の出題時の誤りではなく、センセイのご覧になった問題集の誤植なんじゃないでしょうかね?
ま、かも知れないっていう話です。
他に証拠も無いし、誤植に違いない!なんて言い方は私にはできませんけどね ^^


それから。
国字の書き問題で、「ヌカミソ」の正解が「粏」、「フモト」の正解が「梺」であることに対し、

▼(P23~24)
いったいこの検定は「文書作成能力を育てる」とか「漢字を正しく使いこなす」とか揚言しているが、こんなけったいな字が、現代のまっとうな文章のなかで使えると思っているのか。
(中略)
出てくるとすればパズルで出てくるだけの全く無用の知識である。


と。
“けったいな字”ときましたか。
さすが中国語のセンセイだけあって、国字はお嫌いなんでしょうかね。
それともご存知なくて悔しかったんでしょうか ^^

で、あのですね、上の「方に(まさに)」の件も同じなんですが…
現代文の問題文の中に突如として“けったいな字”が出てくる、その点がセンセイのお気に召さないようですが、こういう字を勉強したからといって、誰も現代文で使おうなんて思ってないと思いますよ。
その“揚言”されている宣伝を見た上でこういう問題に当たると確かに疑問を持たれるでしょうが、その宣伝文句は主に2級以下を念頭に置いているのだと思います。
センセイのご覧になっている準1級・1級と2級以下とは質が違うんです。
そのあたりは漢検協会の宣伝のまずさでもあるでしょうが…

で、ご指摘のとおり「粏」やら「梺」やらは現代文においては無用な知識でしょう。
これを書き問題にするのは私もちょっとどうかなと思わないではないです。
しかし、これを勉強することで、粏=ぬかみそ、梺=ふもと、と知ることができるわけです。
それは無用な知識かも知れませんが、では有用なものだけが価値のある知識でしょうか?
「ぬかみそ」は「粏」とも書くんだ!と、そこに面白味を見出すのは異常ですか?
異常だとおっしゃるならばもう何も言いませんが。


次に、訓読みについて。

▼(P24~25)
「国王に〔 謁 〕え親書を手渡した。」
「後のことを〔 恤 〕えるひまはないはずだ。」
前者「まみえる」、後者「うれえる」。
両者について言えることだが、漢字にはすべて意味がある。その意味を日本語(和語)で言ったもののうち、慣用的に固定したのが訓である。「謁える」や「恤える」は、漢字の意味はそうであるにちがいないが、慣用的に訓にまではなっていない例である。たとえば「残虐」は「ひどい」ということだが、「残い」とか「虐い」とかは書かない。その類である。



これについても漢和辞典を見てみました。
旺文社漢和辞典・漢辞海、両方とも、「謁」には「まみ(える)」、「恤」には「うれ(える)」の、意味だけでなく読みがあることになっています。
一方、「残」「虐」は共に「ひどい」という意味はありましたが、読みとしての記載はありません。
センセイは「その類」と一緒くたにされていますが、少なくとも私の手持ちの漢和辞典上では明らかに読みの有無という違いがあります。
センセイのおっしゃる「慣用的に訓にまではなっていない」というのがどういう根拠なのか知りませんが、センセイの主観ですか?
辞書の記述も編者の主観かも知れませんが、ではどちらを信用するかと聞かれれば以下略。

さらにその続きで、

▼(P25)
「祁寒…祁いに」
「氾濫…氾れる」
「趨走…趨い」
きかん…おおいに。はんらん…あふれる。すうそう…はやい。
問題はこの訓だ。こんなのをおぼえて、「祁いに元気です」「大雨で川が氾れた」「あの子は走るのが趨い」などと書いたら、まともな人に常識を疑われる。バカを自己申告しているようなものだ。



これは明らかに、熟語と一字訓の読み問題ですね。
「方に(まさに)」の件と同じで、「祁いに」などを書かせる問題ではありませんし、「おおいに」を「祁いに」と書くことを推奨しているわけでもありません。
取りあえず読めればいいのです。
それに、これを覚えたからといって実際に書いて使おうとする受検者もまずいないでしょう。
ま、中にはいるかもしれませんが、そんな輩はおっしゃるとおりに常識を疑ってやって下さい。


ほかにも色々と、問題がなってない、と書いておられます。
もう一々調べもしませんが、正しいことも書かれているのでしょう。多分。
そうであることを願っていますよ ^^



で、こう総括しておられます。

▼(P26~27)
漢字検定はただのパズルである。それも実用的学術的意義があるかのようによそおっているだけにタチのわるいパズルである。


漢字に限らず、日本語に限らず、語学なんてのは全てパズルなんじゃないですか?
少なくともその要素はありますよね。
私は文字ってのは記号の一種だと思ってますし、特に漢字の場合は、その一文字ずつがそもそもいくつかの部品の組み合わせだったりして、いかにもパズル的ですよね。
それに、パズルだからダメ、という言い方は、パズルに対して失礼ですよ ^^
センセイはパズルはお嫌いですか?
面白いですよ。ニコリとか。
まあ、センセイのおっしゃる「パズル」ってのは「お遊び」程度の意味合いなんでしょうけど。

「意義があるかのようによそおって」ってのも、前述したとおり少なくとも2級以下には“実用的意義”はありますし、民間がやることですから多少の修飾はあって当然でしょう。
その“よそおい”に釣られて漢検に興味を持ったとしても、本屋で問題集を見るなりして、意義があると思えばそこで初めて金を出せばいいのですし。

いずれにしても、センセイのおっしゃるとおり、漢字検定はパズルです。
そして、「粏」「梺」のところでもちょっと書きましたが、特に準1級や1級の場合は趣味の色合いが濃いです。
最初は“よそおい”に釣られたのだとしても、そこに魅力を感じて好きでやっているのです。
他人の趣味にケチつけるなんてのは無粋だと思いませんか?

▼(P26)
「雪特尼」がシドニーで「塞爾維」がセルビアだとおぼえたところで、今の時代西洋の人名や地名はカタカナで書くのが常識だから使い道がない。無益である。


おっしゃるとおり無益でしょう。実益はまずありません。
でも趣味ってのはそういうものですよね。
違いますか?


そして、最後の最後にこうありますね。

▼(P27)
こんなパズルを文部科学省が、何か学術的意義があるかと思って社会にむかって推薦しているのだとすれば、その見識が問われる。
さいわい主催者の協会が、ぼろもうけした金を何かウサンくさい方面に使って問題になっているという。文部科学省はこれを機に、推薦をとりやめるのが至当であろう。



おめでとうございますセンセイ!
お望みどおりの結果になりましたよ!
でも、とりやめたのは「推薦」ではなく「後援」ですけどね。
言葉は正確に使いましょう ^^





長々書いたが。

最初の
「(英検を)見たことないし知らないが、思うに必ずや~にちがいないし、意義もある。」
だけでももうアレなんだけどね。

そこについてもう一度考えてみた。

こんなことを名前をさらして書き、出版までするなんて、そんなイタいことをする奴がいるわけが無い。
これはひょっとして…
著者は実は英検のことをよく知っており、それが漢検並みにひどいものであると皮肉っているのではないか。
ほめ殺しってやつで。

その部分を読み直してみる。
皮肉と読んで読めないこともないが…
しかしやっぱりそう解釈するのは少々無理があるような。

この一編は、もとは雑誌に寄せたものらしい。
雑誌ならば読者はさまざまで、著者のことを知らない人がほとんどだろう。
そういう場で皮肉を書くなら、もうちょっと皮肉だと分かりやすい書き方をした方がいいと思うんですがねセンセイ。

あ、私は英検に関しては丸っきりの無知です。
なので英検については何の感想も持っていません。念のため。


ま、皮肉ではないとすれば、この本、どんなファンタジーが書かれているやら分かったものではない。
この最初の一編「漢字検定のアホらしさ」だけ読んで、図書館へ返却決定。
その先は読んでないが、
思うに必ずや読む価値は無いに違いない
^^

アンチ漢検の人にとっては愉快な本だろうとは思うけどもね。

つーか、アンチでもなく、漢検についての知識も無い、つまりごく普通の人が、この本を読んで内容を鵜呑みにしてしまうのが恐ろしいよ。


…でも今回、センセイのおかげで「粏」や「梺」などを覚えることができました。
このご恩とセンセイのお名前は一生忘れません ^^

posted by 並句郎 at 18:18|   図書館本各記事 | 更新情報をチェックする

2011年05月27日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘082 「之」

城駅。
kaiko082.JPG

鹿児島県。

宮之城線の中間駅だったが、
1987年の路線廃止で駅も廃止。
撮影は1984年。

「之」は…
非常に何と言うかこの、漢字らしくない漢字?

改めて漢和辞典を引いてみる。

旺文社漢和辞典によると、足跡を表す象形文字。
漢辞海によると、草(屮)と大地(一)との会意文字。
どっちやねん。

熟語らしい熟語は無い。

漢検なら、「之繞(しんにょう)」の形で準1級より1級で出題されたりするかも?


旺文社漢和辞典の[参考]から抜粋。
・平がなの「し」、片かなの「シ」は之の草書体による。
・「之」が漢字構成の一部となるとき、士に書かれることがある。→志


へー。
「志」の上半分は「士」じゃなくて「之」なの!?
それはかなり意外。

同じく旺文社漢和辞典で「志」を引いてみると、

[解字]
会意形声。
心と之
(士は変わった形。ゆく)とで、心が向かう、「こころざす」意を表す。


なーるほど。


一応ちなみに「完全征服」によると「之」の読みは、
 音読み=シ
 訓読み=これ・こ(の)・の・ゆ(く)

posted by 並句郎 at 00:27|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2011年05月26日

杯盤狼藉

ダイソー四字熟語辞典からリスト化のためPCに打ち込む時、かなりの確率で四字まとめて一括変換できた。

例えば、杯盤狼


…狼

!?

そこは「」だろーが!

「城孤社鼠」に続いての、MS-IMEの誤変換。



今回入力した中で「狼」を含むのが他に「落花狼」と「乱暴狼」の2語あるが、こちらは正しく「」の字に変換された。


ためしにググってみた。
いずれも「日本語のページを検索」で。

"杯盤狼" 約 3,740 件
"杯盤狼" 約 4,170 件

"落花狼" 約 20,000 件
"落花狼" 約 1,860 件

"乱暴狼" 約 83,500 件
"乱暴狼" 約 3,930 件



「杯盤」だけ、「狼」の方が多い。

これはやはりMS-IMEの影響が大きいのでは?
どーしてくれんの? ビル・ゲイツさん。


なお、杯盤狼藉(はいばんろうぜき)の意味は、
「酒宴のあと、杯や皿が散らかっているさま。また、酒宴の乱痴気騒ぎ。」
とのこと。

posted by 並句郎 at 00:39| 漢字 | 更新情報をチェックする

2011年05月23日

漢検生涯学習ネットワーク

…の、会員証と会員通信が届いた。
別々の郵便で。
一緒にすれば郵便代浮くのに。
一緒にする手間賃の方が高いのか?

漢検ジャーナルの春号も一緒に来た。
一ヶ月前に貰ったよ。
無駄。
誰かにあげてしまおう。
そうやって漢検の普及に努めるのも会員の役目、か? ^^


会員証は普通のプラスチックカード。110523.JPG
デザインは嫌いじゃないけど、何かもう一つ、隷書体の漢字でもあしらっておけばそれっぽいのに。
会員番号は記載されてるが、名前は自分で書け、と。
そこんとこだけ経費節減なのか、それとも敢えての自筆形式なのか。


会員通信は、A3の厚めの紙の二つ折りでA4サイズ4ページ、オールカラー。
理事長挨拶とか諸々のお知らせとかエッセイとか。
最初はこんなもんか。
もっと紙質を落として、黒一色刷りでもいいから、内容を濃くして欲しい。

会員通信の中の「全国漢字同好会だより」に「北海道漢字同好会」ってのが載ってる。
ググると、札幌の手稲にあるようだ。
同好会のサイトは無いようだが、あるページによると、年会費1万円とのこと。
………パス ^^;
posted by 並句郎 at 23:07| 漢検 | 更新情報をチェックする

2011年05月21日

「血税空港」

幻冬舎新書 128
森功 著
血税空港 本日も遠く高く不便な空の便
(2009年5月30日 第1刷発行)


読まなくてもタイトルから中味は想像できるが…

(P175)
見通しが甘いといえば、それまでだ。が、なぜこんなことが起きるのかといえば、国交省や自治体にとって、空港づくりそのものが目的化しているからではないか。そこが最大の問題だろう。


…読んでみたらやっぱり想像通りだった ^^

で、「見通しが甘い」という過去から現在までの問題だけではなく、

(P236)
吹き荒ぶ寒風に対し、日本の備えはまるでなっていない。逆境に立ち向かうだけの準備を整えているどころか、その心構えすらないと言わざるを得ないのである。


…脱力。

この本が出た後、JALが破綻し、羽田が新しくなり、静岡や茨城の空港ができ、民主党政権になるなどの大きな変化があったが、この先どうなるんかな?

posted by 並句郎 at 16:38|   図書館本各記事 | 更新情報をチェックする

2011年05月19日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘081 「峯」

大観 バス停。
kaiko081.JPG



熊本県 阿蘇。
撮影は1992年。

たびたびの「峯」の字だが…

この「大観峯」、当時の、または今の地図や時刻表でも「大観」となっている。

ググってみると、
 "大観峰" 阿蘇 = 約 296,000 件
 "大観峯" 阿蘇 = 約 4,900 件
で、やはり「大観峰」が優勢。

このバス停が「峯」の字を使っている理由は知らない
現在のバス停がどうなっているかも知らない。

画像をググってみると…
展望台の看板(?)・標柱(?)などでは「峰」パターンと「峯」パターンの両方ともあるようだ。


「大観峰」または「大観峯」と名付けたのは徳富蘇峰とのこと。
徳富蘇峰が自分の名から一字を取ったのだとすれば、じゃあ徳富蘇峰の「峰」は「峰」で正しいのか、それとも本当は「峯」だったりするのか。
で、ググってみると、一応「峰」が優勢ではあるが、「峯」でもありそうで…

結局どっちなんだか分からない。
ま、どっちでもいっか。



~蛇足~

徳富蘇峰と言えば数日前の日経の記事にこんなのがあった。

「徳冨蘆花と徳富蘇峰、異体字「冨」が映す兄弟の不和」

 兄、徳富蘇峰は「国民新聞」(後の東京新聞)の発刊で知られる言論人。弟、徳冨蘆花は明治時代のベストセラー小説「不如帰」に名を残す文豪。近代日本史に確かな足跡を刻んだ兄弟の名字をよく見比べてみると、兄は徳「」、弟は徳「」と分かれています。(以下はリンク先で)


それは知らなかった。
まあそんなとこが例えば漢検で出題されたりはしないだろうが…

」は「」の、旺文社漢和辞典では「俗字」、漢辞海では「異体字」という扱い。

漢字辞典ネット様によると、「冨」は漢検対象外とのこと。

posted by 並句郎 at 00:33|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする

2011年05月18日




AKB48の前田亜美さんがかわいい。

が、「亜」という字は…

例えば旺文社漢和辞典によると、

 つぐ。
 二番め。準ずる。
 おとる。


などの意味がある。
「亜流」とか「亜熱帯」とかの「亜」。
そういう解釈で「亜美」という名前を見ると以下略。

しかし、さらに漢和辞典によると、「亜」には人名の読みとして「つぎ・つぐ」がある。
熟語としては「亜子(あし)」ってのがあり、次男のこと。
ならば、男の場合の「次郎」のようなもので、次女の意味での「亜美」ならアリ??
実際、前田亜美さんは次女のようだが…

ま、名前がどうだろうと実物がかわいいから何も問題無いけどもね ^^


「あ」という音で名付けに使える漢字は、漢字辞典ネット様によると
 亜 娃 阿 窪 亞
の5字しか無いようだ。
この中では、やっぱ「亜」が一番使いやすいかな。
名付けの場合は読み方の制限は無いはずだから、この5字以外の字を使えないこともないが。


ちなみに「完全征服」によると「亜」の読みは、
 音読み  = ア
 表外読み = つ
(ぐ)

posted by 並句郎 at 00:12| 漢字 | 更新情報をチェックする

2011年05月17日

ダイソー四字熟語辞典 リスト化

四字熟語などパズルで遊ぶため、PCでリスト化した。
見出し語は950語あった。

そのリストを KChecker や excel であれこれした結果、
まず、漢検1級配当の漢字を含むのが156語(リスト1)あった。
が、準1級プラスに入れている語も結構多い。

次に、準1級の漢字を含み、1級漢字を含まない、つまり準1級相当の語が164語(リスト2)。
そのうち、漢検の四字熟語辞典に準1級として(小さな差異は無視して)載ってないのが16語(リスト3)あった。
が、これもどこかで見たような語がほとんど。

で、1級でも準1級でもない残りの630語が2級以下ってことで、よく見かける語が大部分。

なので全950語と言っても、丸っきり新しく勉強するのは多分100語程度じゃないかと思う。

お気楽に勉強するには丁度いいかも。



■リスト1

阿諛追従
握髪吐哺
依怙贔屓
意識朦朧
萎靡沈滞
一家団欒
一気呵成
一世風靡
一攫千金
一瀉千里
一顰一笑
右顧左眄
烏兎怱怱
厭離穢土
横行闊歩
家鶏野鶩
花鳥諷詠
苛斂誅求
画竜点睛
蛙鳴蝉噪
隔靴掻痒
乾坤一擲
侃侃諤諤
管鮑之交
韓信匍匐
眼光炯炯
頑迷固陋
旗幟鮮明
鬼哭啾啾
恐惶謹言
狂言綺語
狂瀾怒濤
玉石混淆
琴瑟相和
緊褌一番
金甌無欠
苦心惨憺
空谷跫音
櫛風沐雨
軽佻浮薄
結跏趺坐
月下推敲
喧喧囂囂
拳拳服膺
孤影悄然
狐疑逡巡
虎視眈眈
五臓六腑
効果覿面
好評嘖嘖
剛毅木訥
豪華絢爛
豪放磊落
左顧右眄
才気煥発
斎戒沐浴
三面六臂
自由闊達
叱咤激励
実践躬行
春風駘蕩
神韻縹渺
人権蹂躙
水天彷彿
酔眼朦朧
星火燎原
青天霹靂
切歯扼腕
切磋琢磨
戦戦兢兢
造次顛沛
樽俎折衝
彫心鏤骨
跳梁跋扈
天空海闊
天真爛漫
天地開闢
天罰覿面
屠所之羊
南柯之夢
波瀾万丈
罵詈雑言
罵詈讒謗
杯盤狼藉
博引旁証
八面玲瓏
八面六臂
判官贔屓
繁文縟礼
悲歌慷慨
悲憤慷慨
疲労困憊
百花繚乱
不撓不屈
不羈奔放
風光明媚
風声鶴唳
偏旁冠脚
法界悋気
蜂目豺声
暴虎馮河
満身創痍
満目蕭条
無欲恬淡
明眸皓歯
悶絶躄地
勇往邁進
余韻嫋嫋
余裕綽綽
落花狼藉
乱暴狼藉
竜攘虎搏 ←当初「搏」を「摶」にしていましたが修正しました。(2011.5.31 のエントリ参照
竜蟠虎踞
竜驤虎視
遼東之豕
魯魚亥豕
六韜三略
和気藹藹
偕老同穴
傲岸不遜
呵呵大笑
毀誉褒貶
奸佞邪智
尸位素餐
惻隠之心
慇懃無礼
戮力協心
拈華微笑
拱手傍観
揣摩臆測
旱天慈雨
曖昧模糊
槐門棘路
洒洒落落
渾然一体
漱石枕流
狷介孤高
紆余曲折
縷縷綿綿
臍下丹田
舐犢之愛
艱難辛苦
茫然自失
葷酒山門
蜿蜿長蛇
蝸牛角上
蟷螂之斧
贅沢三昧
跼天蹐地
輾転反側
轗軻不遇
郢書燕説
韋編三絶
髀肉之嘆
魑魅魍魎
鰥寡孤独




■リスト2

阿鼻叫喚
阿附迎合
旭日昇天
綾羅錦繍
安車蒲輪
意気軒昂
衣錦之栄
一竿風月
一旦緩急
一張一弛
一目瞭然
一蓮托生
因循姑息
烏合之衆
瓜田李下
雲中白鶴
曳尾塗中
栄耀栄華
怨憎会苦
燕雀鴻鵠
鴛鴦之契
黄塵万丈
岡目八目
加持祈祷
嘉辰令月
苛政猛虎
迦陵頻伽
臥薪嘗胆
会稽之恥
咳唾成珠
街談巷説
鎧袖一触
確乎不抜
活溌溌地
汗馬之労
閑雲野鶴
玩物喪志
気随気儘
気息奄奄
規矩準縄
騎虎之勢
亀毛兎角
窮鼠噛猫
虚心坦懐
漁夫之利
曲学阿世
錦上添花
錦心繍口
欣喜雀躍
欣求浄土
金蘭之契
苦肉之計
君子豹変
蛍雪之功
鶏群一鶴
鶏鳴狗盗
月卿雲客
懸河之弁
捲土重来
牽強付会
古色蒼然
股肱之臣
胡蝶之夢
胡馬北風
呉下阿蒙
口耳之学
浩然之気
甲論乙駁
荒唐無稽
行住坐臥
剛毅果断
採薪汲水
三顧之礼
三者鼎立
斬新奇抜
四面楚歌
死屍累累
獅子奮迅
紫電一閃
自家撞着
自然淘汰
七歩之才
疾風怒濤
杓子定規
首鼠両端
周章狼狽
熟読玩味
出藍之誉
純情可憐
純真無垢
醇風美俗
焦眉之急
城狐社鼠
常住坐臥
常套手段
唇歯輔車
薪水之労
水魚之交
清濁併呑
青雲之志
先見之明
喪家之狗
糟糠之妻
袖手傍観
他山之石
断崖絶壁
竹頭木屑
竹馬之友
猪突猛進
張三李四
珍味佳肴
泥中之蓮
天網恢恢
天佑神助
塗炭之苦
徒手空拳
土崩瓦解
堂塔伽藍
呑舟之魚
内股膏薬
二股膏薬
忍之一字
破竹之勢
背水之陣
八紘一宇
抜山蓋世
抜本塞源
眉目秀麗
匹夫之勇
百尺竿頭
百薬之長
不倶戴天
風樹之嘆
風前之灯
焚書坑儒
放蕩無頼
蓬頭垢面
忘憂之物
未来永劫
無知蒙昧
矛盾撞着
冥冥之志
名詮自性
名誉挽回
孟母三遷
盲亀浮木
門前雀羅
薬籠中物
柳巷花街
有終之美
有耶無耶
融通無碍
妖怪変化
容貌魁偉
庸中佼佼
羊質虎皮
羊頭狗肉
洛陽紙価
良禽択木
輪廻転生
累卵之危
和光同塵
壺中之天
嚢中之錐




■リスト3

因循姑息
曳尾塗中
燕雀鴻鵠
気随気儘
金蘭之契
唇歯輔車
袖手傍観
泥中之蓮
塗炭之苦
忍之一字
風前之灯
忘憂之物
薬籠中物
融通無碍
累卵之危
壺中之天


posted by 並句郎 at 00:10| 漢字 | 更新情報をチェックする

2011年05月13日

準1級配当漢字 懷古寫眞舘080 「靖」

国通り。
kaiko080.jpg




いわゆる神田のスポーツ用品店街。

今は節電でネオンサインも消えてたりするのだろうか?
いや、これは1984年の撮影だし、今なら節電してこの程度だったり??


「靖」を漢和辞典で引くと…
「立」の部かと思ったら「靑」の部だった。
え?
じゃああれか。
音符が部首になってる漢字。

」という字も同様だった。
↑表示される?
靑+見 の字。
漢字辞典ネット様に載ってないっぽい。
漢検1級でもないのかも。

もう一つ「」については、音符が、
旺文社漢和辞典では「靑」、
漢辞海では「争」、と分かれる。


以上、いずれも手持ちの漢和辞典での話。
漢検ではどういう扱いなのか知らない。
部首問題のある2級以下を受検予定のかたは、「静」についてはご自分で確認を。


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当日追記
 「完全征服」では、「靖」の部首は「立」になってました。
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posted by 並句郎 at 00:46|   寫眞舘各記事 | 更新情報をチェックする