2010年05月26日

(獨)


今更の常用漢字だが、しかしこの字は何故けものへんなのか?
もとは一匹狼のことだったとか?


旺文社漢和辞典。

[解字]
形声。
犭(犬)と、音を表す蜀
ショク(ドクは変わった音。たたかう意→闘トウ)とで、もと、犬がたたかう意。
借りて「ひとり」の意に用いる。「独」は俗字による。



とあるが、その後の意味や熟語の解説を見ても、「犬がたたかう」ような意味は出てこない。


漢辞海。

[なりたち](説文解字)
形声。
犬が出会って争う。「犬」から構成され、「蜀」が音。
羊は群れをなすが、犬は独(=一匹のみ)でいる。
一説に、北囂
ホクゴウ山に「独[犭谷]ドクコク」という獣がおり、トラに似て白い体色で豚と同じうなじの毛を持ち、尾は馬に似ている。

([犭谷]は一字)


さあ、わけのわからない動物が出てまいりました ^^;

かと思うと、「独」の字義の解説の一つにはこうある。

動物名。猿に似ているが体は大きい。


え?
猿に似てるの?
虎に似てるんじゃないの?
どっちなの??

いずれにしても、少なくとも現代日本では「独」に動物的な意味は無いと思っていいようだ。


なお、「完全征服」によると、
 音読み =「ドク」
 訓読み =「ひと(り)」
 表外読み=「トク」。

表外読みの「トク」ってのはどこで使われるのか、と思って探してみたが、「独鈷」を「とっこ(とくこ)」と読む例ぐらいしか見つけられなかった。
他にもあるかも知れないが。

posted by 並句郎 at 11:59| 漢字 | 更新情報をチェックする