2010年01月20日




多分漢検1級配当漢字。

旺文社漢和辞典でも漢辞海でも、単一の文字としての字義の記載は無く、熟語「玻璃(ハリ)」の構成要素として載っている。

「玻璃」の意味としては、水晶、ガラス、澄み切った水面のたとえ、明るい空のたとえ、などがあるようだ。

ほか、漢辞海には難読語として、
 玻璃 = ビードロ
 玻里非 = ボリビア
の記載もある。

で、その「玻」がどーしたのか、と言えば、↓このニュース。



常用漢字に「玻」「碍」追加を 改定試案に意見

 常用漢字の改定を議論している文化審議会の漢字小委員会は19日、昨年11月にまとめた第2次試案に対し、272の個人・団体から寄せられた意見を公表した。追加を求める漢字として「玻」「碍」「鷹」などが挙がる一方、試案で追加された「錮」などの削除を要望する声も出た。

 追加要望で最も多かったのは「玻」の95件。水晶を意味する「玻璃」の熟語などで使われる。名古屋市の夫婦が「玻南」と名付けた次女の出生届の受理を申し立てたが、名古屋家裁や同高裁は訴えを認めなかった。「常用漢字として人名に使えるように」などと多くの要望が集まった。
(以下省略)

2010/01/19 22:09 【共同通信】





「玻」を「常用漢字として人名に使えるように」???

だったら常用漢字ではなく人名用漢字に追加すればいいだけのことだ。
そのために人名用漢字という括りがあるのだから。

いや、「玻」が常用されている文字ならば文句は無いが、ほとんど熟語「玻璃」としてだけ用いられる字であり、その「玻璃」も常用と言うには程遠いだろう。

まあ字義的には良い字のようだし、書くのが難しいわけでもないし、名前に使いたい気持ちは分かる。
しかし、な~んにも考えず、ただ名付けに使えりゃいいやってだけの理由で常用漢字への追加を要望するなんてのは、目的のためには手段を選ばない無茶苦茶なやり方だ。

新常用漢字が、そんな的外れな意見に影響されないことを願う。

posted by 並句郎 at 11:03| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする