2010年01月15日

薀蓄




うんちく。
準1級プラスに載せている語。
これは何故、草かんむりなのか、と思った。

で、まず、旺文社漢和辞典で「」を引いてみると、
 」の本字
とあるだけで、「」の項に誘導され、「うんちく」は「蓄」として載っている。

漢辞海だと、しっかりと「」の項は立っているものの、熟語としては「蓄」も何も載っておらず、解説文の中に
 現行『左伝』は「」にする
とある。
「左伝」とは「春秋左氏伝」で、「春秋」の注釈書とのことだが、要するにその書物の中では「」ではなく「」が使われているということなんだろう。
で、やっぱり「うんちく」は「」の項に「蓄」として載っている。

蓄」ではなく「蓄」が正しいのだろうか?

国語辞書を引くと、どちらも載っている。

ググってみると
"蓄" の検索結果 約 413,000 件
"蓄" の検索結果 約 235,000 件
となり、「蓄」が優勢。

ま、どっちでもいいんだろう。多分。


で、最初に戻って、何故草かんむりなのか。

旺文社漢和辞典の「」の「解字」に、
 草と、音を表す「」とで、
 草が深くて熱気がこもる、ひいて、蓄積する意を表す。

とある。
字義としても「積もる」「蓄える」などの他、「奥深い」などがある。

「蓄」も引いてみると、こっちの草かんむりは、草と言うより収穫物のことらしい。

とにかく、草とか収穫物とか、ひいては学問・知識を「たくわえる」意の2字で所謂「うんちく」の意味になる、と。

自分的にはこんなイメージ↓
100114.jpg
モネの「積みわら」。
Wikipediaより拝借。

posted by 並句郎 at 11:20| 漢字 | 更新情報をチェックする

2010年01月14日

漢字は絵だ

何かを検索してて流れ着いたページから。

「商業施設新聞」~「商業記者の独り言。」
難しい、画数の多い漢字ほど覚えたくなる、イメージ脳の不思議

 私は過日、読めそうで読めない漢字を集めた本を買ってきたが、今では末娘の愛読書になっている。暇さえあれば、自分の豆手帖に難しい漢字を書いて覚えている。「薔薇」などの画数の多い漢字ほど好きなようだ。

 漢字は、「絵」としてイメージで覚えた方が記憶を持続できるそうだ。そのイメージ記憶を司っているのが右脳で、イメージ脳とも呼ばれる。


(以上、抜粋)


全体では漢字より楽譜の話がメインになってるが…

「画数の多い漢字ほど好き」な末娘さんの気持ち、分かる気がする。
何歳なんだろ?

で、確かに漢字を「絵」で覚えてる部分は大きい。
漢字の勉強、特に書き取りをしてると、それは大いに実感できる。
漢字を書く場合、まず「絵」として思い出し、細部を理屈や細部記憶(?)によって補って完成する感じ。

なので、まず「絵」が出てこないと手も足も出ない、ということが時々ある。
所謂「ど忘れ」ってやつだろうか。

また、「絵」が出てきても、細部の記憶が甘くて間違えることも多い。
頭のいい人なら細部まで「絵」で覚えてるんだろうけどね ^^;

posted by 並句郎 at 11:24| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2010年01月13日

疎開

「疎開」って、危険な都市部から、安全な田舎に、単に避難することかと今まで思ってた。
いやまあそれで大きく間違ってはいないのだが、でもそういうことじゃない、ってことに最近気付いた。
どこの何で気付いたんだか忘れたが。

辞書を引いてみる。
大辞泉

1 空襲・火災などによる損害を少なくするため、都市などに集中している住民や建物を地方に分散すること。


そう、「分散すること」なんだよね。
単に移動、避難するんじゃなくて、集中してると危ないから「分散すること」。

「疎開」っていう字を改めて見てみれば自明なんだが…

自分と同様に誤解してる人、結構多いんじゃないだろうか。
…と思うのには、自分がそうだったからという以外に理由は無いのだが ^^;

posted by 並句郎 at 11:15| 言葉・疑問 | 更新情報をチェックする

2010年01月12日

ゲイ術大学

準1級プラスに追加した「藝」。

東京芸大は正式には「藝」の字を使ってるようだが、他はどうなのかと思ってWikipediaの全国の美術大学一覧を見ると、「藝」を使ってるのは日大の藝術学部だけなのかな?

あれ?
東京芸大は?

Wikipediaの東京芸術大学の「大学名について」の項に、

学校名について、文部科学省に届け出ている法的な正式名称は東京芸術大学である。この記事では法的な正式名称である東京芸術大学としているが、大学側では届け出以前から使用していた旧字体の藝も通称として使用している。


とある。

東京芸大のサイトでは「藝」の字が目立つので、それが正式なのかと思ってしまった。

ひょっとして“法的な正式名称”とやらには、常用漢字に限る、とかの制限でもあるのだろうか?

posted by 並句郎 at 11:23| 言葉・疑問 | 更新情報をチェックする

2010年01月10日

準1級プラス 27問追加

“準1級プラス”に27問を追加した。

こちら または こちら(Googleドキュメント)

追加分は一番下に。


草彅君の「」は漢和辞典に載ってないっぽいのだが一応。

」は鳥獣のくくりでいいのかどうかよく分からんが一応。

「東京藝術大学」の「」はもちろん「芸」の旧字体なので覚える必要も無いのだが、正式名称では今でも旧字を使ってるようなので一応。
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  2010.1.12 追記
   東京芸大も正式名称では「芸」の字でした。
  失礼しました。
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以前の「慶“應”義塾」とか「新日本製“鐵”」とかも同様。

「匕首」の「」は、旺文社漢和辞典や漢辞海によると、横線が縦線を突き抜けない形が本来のようだ。
Wikipediaにもそんな記述がある。

越」・「怠」は、ビジ法の勉強の中で見た語。

「懈怠」は「カイタイ」とも「ケタイ」とも読むようだ。
法律関連では「カイタイ」、仏教関連では「ケタイ」、なのかな?

値」も、「イキチ」とも「シキイチ」とも読むようで、自分は今まで「シキイチ」だと思ってたが、色々見るとどうも正式には「イキチ」らしい。

が、「懈怠」にしても「閾値」にしても、漢検1級の読みで出題された場合に何が正解なのかは知らない。
posted by 並句郎 at 09:44| 漢字 | 更新情報をチェックする

2010年01月08日

続々・漢字読み書きトレーニング

一ツ橋書店の「漢字読み書きトレーニング 2005年度版」の続きの続き。

LEVEL1:基礎力養成編
LEVEL2:目標達成編
LEVEL3:実問錬成編

…のうち、LEVEL2までが終わった。
LEVEL2は、LEVEL1と比べて、そう言われれば少し難しいかな、という程度。
読みの方で漢検1級の漢字が結構出てきたが、ほとんどは準1級プラスレベル。
全く読めなかったのは「蠱惑的(こわくてき)」と「恬淡(てんたん)」だけだった。
悔しいから準1級プラスに追加しておこう。


それはいいのだが、誤植がちらほら。

虚心坦懐の「」が「」に、
蹉跌の「」が「」になってる。

「直截」の読みが「ちょくさい」になってるのも、正しくは「ちょくせつ」のはずだ。
少なくとも「ちょくさい」だけでなく、「ちょくせつ」を併記すべきだと思うが。

あと、間髪をいれずの「間髪」が「カンパツ」になってるが、最近はそれでも許容されるようになってきたのだろうか。
正しくは「カンハツ (カン、ハツ)」のはず。

これらは誤植なのか、それとも原稿段階での誤りなのか、いや、原稿段階での誤りでも誤植と呼ぶのかどうなのか分からないが、漢字の問題集なのに、たかだか漢検準1級に合格した程度の人間に複数の誤植を見つけられてしまうようではちょっとどーなのか。


一ツ橋書店をはじめ全国の出版社あるいは印刷会社さん。
私を校正担当として雇いませんか? ^^

posted by 並句郎 at 10:34| 漢字 | 更新情報をチェックする

2010年01月07日

几帳面

几帳面」って、そもそも何?

「几」は机か。
「帳面」はノートのことか?
机とノートで、何故「几帳面」という意味になるのか?

旺文社漢和辞典で「几」の項を見ると、熟語として「几帳」と「几帳面」が載っているが、「几帳面」の由来は書いてない。

漢辞海には「几帳面」は載ってない。


語源由来辞典様

室内で貴人の座るそばに立て、間仕切りや風除けに用いられた家具「几帳(きちょう)」に由来する。
几帳の柱の表面を削り角を丸くし、両側に刻み目を入れたものを「几帳面」といった。
細部まで丁寧に仕上げてあることから、江戸時代以降、現在の意味で使われるようになった。



Wikipediaによると、「几帳」ってのは要するに可搬型カーテンのようなものらしい。

そういう細かい細工なんて、何もその「几帳面」に限らないだろうが、几帳面な性格を誰かがその「几帳面」に例えたのが広まったんだろう。
ということは、全く別の物・言葉になってたかも知れないわけだ。
例えば、「あいつは箱根細工な性格だ」とか ^^;


まあともかく。
「几帳面」は、「几」+「帳面」ではなく、「几帳」+「面」だ、と。

posted by 並句郎 at 11:42| 言葉・疑問 | 更新情報をチェックする

2010年01月05日

スパなびが…

以前のエントリで、印刷物の時刻表そのままタイプで見やすい、と書いた、時刻・運賃検索サイトの「スパなび」だが、いつの間にか…

るるぶ.comと統合されました。

とのこと。

そーですか。
でもアドレスが変わっただけで、中身は変わってないんでしょ?
と思ったのだが…

時刻表型の表示が影も形も無くなってしまった。
非常~~~に残念。

まあ、時刻表タイプの表示をするサイトは「えきから時刻表」など他にもあるにはあるのだが、「スパなび」のが一番見やすかったんだけどね。

そんなに見たけりゃ、ちゃんと時刻表を買え!ってことか。
千円以上もする本、そうそう買えませんよJTBさん。


だいたい、時刻表ってなんであんな高価なのか、と思う。
JTBが発行する分には納得できなくもないが、「JR時刻表」も値段は同じ。
その中身は、会社線や船や飛行機なども載っているとは言え、大半はJRの列車の時刻。
つまりJRの商品案内、JRのカタログみたいなものだ。
だったら、JRが無料で配布したっておかしくはない。

まあ「JR時刻表」も発行しているのは「交通新聞社」で、一応JRとは別組織ではある。
しかし株主にはJR各社が並んでいる。(JTBもだけど)

一回り大きくて分厚い電話帳だって無料なのに…

posted by 並句郎 at 11:34| 雑事 | 更新情報をチェックする