2009年10月14日

「冬の海」

筑摩書房
吉村昭 著
冬の海 私の北海道取材紀行
(1980年5月20日 初版第1刷)


「私の北海道取材紀行」のサブタイトル通り、色々な作品を著すにあたっての取材記。
月刊誌の読み切り連載をまとめたものらしい。
で、その色々な作品の中には自分が読んだものも読んでないものもあるが、読んでない作品のそれであっても面白く読める。

改めて、吉村さんの本は手に取れる限り全て読みたいと思った。



さて。
ちょっと他のことに時間を使いたいので、今年の図書館通いは終了。
冬も近いし。
また来年。


posted by 並句郎 at 11:26|   図書館本各記事 | 更新情報をチェックする

2009年10月13日

子ども、障がい者 漢字が悪いわけじゃない

ネットで見た産経新聞の記事。
長いが、消えてしまうと惜しいので、全文をコピペ。



【新国語断想】塩原経央 子ども、障がい者 漢字が悪いわけじゃない
2009.10.12 09:10

 政権交代して、新聞にやたら「子ども」の表記が目立つようになった。民主党が掲げる「子ども手当」による。筆者に言わせれば「子供」と「子ども」とは別の概念だ。小児または小児らを指すのが「子供」で、「子ども」は「子+複数を表す接尾語ども」を表す書き方だ。

 なるほど「子ども」と書いても、この「ども」に複数を表すという意識はもうほとんど薄れている。だからといって、この接尾語「ども」が完全に滅んだかといえばそうではない。野郎ども、アホども、子供どもといえば複数概念がちゃんと生きていることが分かろう。この「ども」には、相手を見下すニュアンスがある。だから、「子供」よりもよほど子供を侮った書き方なのである。

 「子ども」表記にこだわる人に、「供」はお供の供で、子供を供え物のように扱う人権無視の書き方だという人がいるが、事実は右のように「子ども」の方がよほど子供の人権をないがしろにした書き方なのだ。

 子供の「供」は当て字だから「子ども」と書くのだという人には、こう言おう。「あなたは仕事を『し事』、乙女を『おと女』と書きますか」と。

 国語表記の基本は漢字仮名交じりだ。青空、恋人、場合、芝生のような純粋和語をもあたかも漢語のように漢字2字で表す工夫をしたのは、それが最も読みやすく理解しやすいからだ。それは長い時間をかけて出来上がった先人の知恵の集積であって、おかげで現代人はその恩恵に浴しているのである。妙な理屈をこねて、国語表記を毀損(きそん)する交ぜ書きを広めることに強烈な異議を申し立てたい。

 同じような理屈で、民主党の障害者の書き方は「障がい者」である。「障害者」ではまるで“人に害を与える人”みたいではないかと、これも多分“人権派”の、ある人が思いついたものであろう。それを自治体の幾つかが使用しだし、それが徐々に広がりつつある。

 「障害」は昭和31年の国語審議会報告「同音の漢字による書きかえ」に例示された「障碍(しょうがい)」の書き換えで、その後急速に広まった表記だ。だから、筆者はこれを「障碍者」に戻すことに異議は差し挟まない。しかし、「障がい者」と交ぜ書きにすることには反対である。

 なぜなら「がい」は音声を表すだけで意味を持たない書き方だからだ。「障害者」の「害」は“そこなう”という意味を持つ。「障碍者」の「碍」は“さまたげる”という意味を持つ。漢字ならそれがありありと見える。そういう人は心身が正常に機能するのにさわりや、そこない、さまたげを持つ人と理解するのが常識というものだ。“人に害を与える人”などというのは為(ため)にする議論である。

 「障がい者」は、障害者のハンディに目隠しをする書き方であり、非障害者が障害者を見て見ぬふりをするのに都合のいい書き方とさえいえる。

 文字はもとより、人の世を映して、それを表す手立てにすぎない。人の世には善があれば悪もある。美があれば醜もある。光があれば闇もある。「供」であれ「害」であれ、決して漢字が悪いわけでない。「子ども」「障がい者」と漢字隠しをしても、問題は一つも解決しない。けしからんのは漢字ではなく人間の方なのだから。新政権はそこをよくよく考え、国語表記の襟を正すべきだ。


▲コピペここまで▲


漢字とかなの交ぜ書きについては以前にも書いたことがあったが、ここでも特に「障がい」の件。

“人権派”の思いつき。
為にする議論。
漢字隠しをしても、問題は一つも解決しない。

ほんっっっっっっとにその通りだと思う。

「障害者」あるいは「障碍者」を「障がい者」と書いたとして、じゃあその「がい」って何なのかと言えばそれはやっぱり「害」や「碍」でしかない。
それこそ“子ども”だましだ。

「がい」に和語としての意味があるならまだ許せる。
しかし「害」の「がい」は和語のようでもあるが、音読みだ。
それに元は「碍」の字だったのである。
「碍」の「がい」は、これはもうどう見ても音読みでしかない。
つまり、仮名で書いても意味不明、漢字で書いて初めて意味を成すわけで、それをわざわざ仮名で書こうとする愚かさ。

「碍」は常用漢字ではないとはいえ、特に難しい文字でもないだろう。
常用漢字に追加せよ、という声も多いようだ。
常用漢字に追加し、なんの障碍も無く「障碍者」と書ける、書かれるようになればいいのだが…

“人権派”に踊らされたりしていない障碍者の方々はどう感じているのだろう?


ついでに。

「日本ガイシ」という会社がある。
碍子で世界一の会社。
それなのに何故に「日本ガイシ」なんていう、主観で言わせてもらえば情けない社名なのか。
「ガイシ」は西洋から来た言葉なのか?
はっきりとは知らないが、そうではないだろう。
「電機」なんかと同じで漢語なのだと思う。
それをカタカナで書く意図は何なのか?
例えば三菱電機が「三菱デンキ」なんて書いたら変だろう。
日産自動車が「日産ジドウシャ」、
住友化学が「住友カガク」、
新日本製鐵が「新日本セイテツ」なんて書いたら…

実際のところ、そういう例は日本ガイシ以外にもあるし、一般的に碍子はカタカナ書きされることも多いようだ。
しかしどうにも違和感を拭えない。
個人的に日本ガイシと関係があるわけではないが…

日本ガイシのサイトで会社沿革を見ると、元は「日本碍子」だったようだ。
それをなぜか1986年に「日本ガイシ」に変更している。
1981年に定められた常用漢字表の影響が有るのか無いのか知らないが、今後「碍」が常用漢字に追加されようとされまいと、是非とも堂々と「日本碍子」と名乗って欲しい。


posted by 並句郎 at 11:18| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2009年10月12日

くちへんの漢字の動詞

喰うとか噛むとかの口へんの字。
準1級プラスにも沢山入ってるが、動詞としては

噤む (つぐ_む)
囁く (ささや_く)
呟く (つぶや_く)
喘ぐ (あえ_ぐ)
唸る (うな_る)
呻く (うめ_く)


など。
かなり紛らわしい。

「噤む」と「囁く」は分かりやすいが、他はちょっと咄嗟には書けない。
(そう言えば「咄嗟」も何故に口へんなんだか)

旺文社の漢和辞典で、つくり部分の意味を見てみる。

喘… 耑=短で、みじかい意
唸… 念=粘で、ねばりつく意
呻… 申=のばす意

呟の玄については意味合いの解説は無かった。

喘=みじかい、は、息切れとか咳とかのイメージ? ぜんそく=喘息だし。
唸=ねばりつく、と、呻=のばす、は、似たようなイメージで区別しづらいな。

意味の解説が無い「呟く」が一番分かりにくい。
ここは無理やり「武田信く」と覚えておくか。
…無理やり過ぎて覚えられそうもないが ^^;


ついでに。
咄… 出=突で、つき出る意、突然叱る意
嗟… 差=なげいて発する声

「嗟」の方が良く分からんが…
「咄嗟」には、叱る、とか、ため息をつく声、とかいう意味もあるようで、その場合には「嗟」も意味を持つのだろう。


さらについでに。
札幌で漢和辞典をお探しのかたへ。
今日見たところ、BOOKOFF平岡店に、2007年刷の旺文社漢和辞典が\300(\350だったかも)でありました。
もし\100だったら間違いなく自分が買ってましたが ^^

posted by 並句郎 at 16:42| 漢字 | 更新情報をチェックする

2009年10月11日

「深海魚は海を知らない」

祥伝社新書 164
三好由紀彦 著
深海魚は海を知らない 哲学の扉をひらく20のレッスン


文字が大きく、文字数では普通の新書の8割程度か。
文章も極めて平易。
だが…

「はじめに」より。

「この本は、「存在とは何か」という哲学史上最も難しいといわれる問題を、いえ、もしかしたら“人類史上最も難しい”かもしれないこの問題を、読者の皆さんと一緒に考えていこうというものです。」


そうですか。
はい。
一応最初から最後まで読みました。

が…

「あとがき」より。

「私はこの哲学のほんとうの面白さを、できるだけ多くの人に知ってもらいたいと思い、本書を書きました。」


自分のような俗物には「哲学の面白さ」は理解不能でした ^^;
「面白さ」以前に、哲学の意味とか価値とかも…


posted by 並句郎 at 11:47|   図書館本各記事 | 更新情報をチェックする

2009年10月09日

漢熟王位

新漢検、じゃなくて漢熟検のサイトを覗き見。

「お知らせ」に、

【2009.10.01】 「漢熟王位」の情報を追加しました

とある。
漢熟王位?
なんじゃそりゃ?

リンク先の「機構概要」のページに、

「漢熟王位」初代とは
各年の師範検定合格者の中から最上位者一名を選び、その年度の「漢熟王位」の称号のもとに表彰させていただく。
次年度以降も同様に一名ずつ選んでいくが、現王位の点数を上回らない限り、初代王位がその座を維持する(100点満点同点の場合等)。
検定試験は年三回実施されるが、各年12月にその年の検定試験の結果を総合して「王位選考委員会」が決定する。


とあり、組織図にもしっかりと「王位選考委員会」がある。

まあ本家漢検にも表彰制度はあるみたいだし、制度自体はいいと思うのだが、
「漢熟王位」っていう称号がどうだかねぇ。
自分だったら恥ずかしくて辞退しちゃいそうだ ^^

「各年12月に決定」ということは、漢熟検の年度は1月~12月なのかな?
いや、実施要領のページでは平成21年度の第2回検定が来年5月予定になってるな。
どーなってんだ??
まだ初期のごたごた状態なのかも。

ま、「王位」を目指すかたは頑張って下さい ^^


posted by 並句郎 at 11:02| 漢字の周辺 | 更新情報をチェックする

2009年10月08日

スパなび

「時刻表」舞台裏の職人たち」に出てきた「スパなび」。

時刻・運賃検索サイトはいくつか見たことがあるが、これは知らなかった。
なので見てみた。

おぉ。
やっぱ時刻表そのままタイプは見やすい。
こういう表示をするサイトは他にもあるが、例えば札幌→旭川で検索した時に、滝川発江部乙行きなんていう一駅間だけの列車まで表示してくれるのは嬉しい。

つーか、紙の時刻表をそのまんまコピーして見せてくれればいいのだが。
pdfやgifなんかでいいから。
取り込む手間が大変か?
データは印刷段階までデジタルなんだろうから簡単な気もするけど。

でも一般的にはどうだろう?
札幌→旭川を検索する客には、現実的には直行の特急列車だけが選択肢だろうし、まったくどーでもいい普通列車など載ってない方がいいに違いない。

求めるものが人によって違うから、万人向けの決定版!ってなスタイルは無いんだろうね。


「スパなび」で一つ残念なのは、列車番号が載っていないこと。
その列車が電車か気動車かってのは、自分としてはかなり重要な情報なのだが…
せっかく時刻表そのままに近い表示をするのだから、列車番号は是非載せてもらいたい。
あとで要望のメールを出しておこう。



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2010.1.5 追記
 残念ながら…
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posted by 並句郎 at 10:52| 雑事 | 更新情報をチェックする

2009年10月06日

齧歯類

準1級プラスに載せている「齧歯類」。
漢字は書けるようになったが、そもそも「齧歯類」って何なのかが分かってない ^^;
イメージとしてはネズミだが…

Wikipedia

msnエンカルタ

リス、ネズミ、ヤマアラシ、ビーバー、カピバラ、ムササビ、モモンガなどなど、か。


エンカルタには「齧歯類」だけでなく「歯類」とも書いてあるな。

…見なかったことにしよう ^^;


posted by 並句郎 at 11:14| 言葉・疑問 | 更新情報をチェックする

2009年10月04日

seesaaさん、お世話になります

ブログ開設の経緯はこちら

デカい画像とかリンクとかの細部工事はこれから。

今後ここをどうするかは未定。

(以上、2009.9.29 12:21:24 に投稿)
posted by 並句郎 at 12:01| 雑事 | 更新情報をチェックする

再試験

ふと思いついて、6月の漢検の問題をやってみた。
受検後に自己採点して以降、これといって準1級の勉強・復習はしていない。
四字熟語だけはパズルで遊んでるが。


受検から3ヶ月。
どの程度覚えてるか、と言うより、どの程度忘れてるか、が気になる。
…同じことか ^^;
まあまだ3ヶ月だし最低でも合格はできると思うが、結果は…

199点!

意外と忘れてないもんだ。
検定で出来なかった問題の方がよく覚えてる。
「辞儀」だの「黄泉」だの ^^


唯一不正解だったのが、訓読み問題の

 骨肉同士が互いに < 詑 > いていた。

正解は「あざむ」。
検定時は正解できてたのだが、もう完っ璧に忘れていた。

今回不正解だったから、逆にこれでもう忘れない…かな?


他にちょっと危なかったのが、書き問題の

 < ナダ > める (正解=宥)
 < カネ > や太鼓 (鉦)
 「穎敏」の類義語の < サイリ > (犀利)



今後も年に1回ぐらいはやってみて、この問題では常に満点近く取れるようにしておこうかと思うが、あんまり意味無いか? ^^;

posted by 並句郎 at 12:00|   挑戦記各記事 | 更新情報をチェックする

2009年10月02日

「「時刻表」舞台裏の職人たち」

マイロネBOOKS 009
時刻表OB会編
「時刻表」舞台裏の職人たち
(2002年9月15日 初版印刷)
(2002年10月1日 初版発行)


JTBの時刻表の歴史を、その編集・製作に携わった人達、「舞台裏の職人たち」自身が語る本。
さんざんお世話になった身としては大変面白いと言うか何と言うか、しみじみしてしまう。


それはそれとして。
もちろん編集も印刷も大変だが、校正も大変だ、と語られる割には、本書自体の校正がちょっとどーなの?と。
中でも59ページ。

「活字鋳造機と付属の活字母型が中国へ旅立つのは昭和64年3月24日
(中略)
こうした経過は、昭和64年3月26日付けの『朝日新聞』にも紹介された。」


ちょ… 2箇所も… ^^;
多分、若い人が校正したんだろうな。
執筆も。


posted by 並句郎 at 10:58|   図書館本各記事 | 更新情報をチェックする